ドリトル先生と日本の鉄道
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第四幕その三
「プラモデルにもなっているよ」
「ふうん、そうなんだ」
「プラモデルにもなっていて」
「それで売られてもいるのね」
「そうだよ、第二次世界大戦の時のドイツ軍は巨大な兵器も結構造っていて」
それでというのです。
「他にも大きな自走砲とか造っていたんだ、カール自走砲とかね」
「それで列車砲もなんだ」
「造っていたのね」
「そうだったんだね」
「一次大戦の時にも列車砲は使っていたけれど」
この戦争の時もというのです、先生にとってはこの戦争は祖国イギリスが戦ったものなのでよく知っています。
「二次大戦の時もね」
「ドイツ軍は使っていたんだ」
「しかも巨大な兵器の一つとして」
「そうだったんだね」
「そうだよ、要塞攻撃とかに使っていたんだ」
この目的にというのです。
「物凄い威力があったんだ」
「けれど凄くだね」
「使うことが大変で」
「それで今はないんだね」
「ミサイルがあるしね」
先生はこの兵器を出しました。
「あれがね」
「ああ、あれね」
「ミサイルだと攻撃も楽だしね」
「列車砲よりもずっと」
「自衛隊も使っているしね」
「もうミサイルを使ったら」
それこそというのです。
「すぐに攻撃出来るからね」
「だからそちらになったんだね」
「ミサイルが主に」
「そうなったんだ」
「今はね」
そうだったというのです、こうしたことをお話してです。
先生は鉄道博物館のその鉄道の歴史を読んでいきました、読んでいってそうしてでした。自分の研究室に戻りましたが。
先生はまたです、列車砲のお話をしました。
「もうない兵器だけれどね」
「列車砲はね」
「そんな兵器もかつてはあった」
「鉄道も兵器になっていたんだ」
「人間は色々なものを色々な目的に使って」
そしてというのです。
「軍事でもだね」
「そうだね、いいか悪いかは別にして」
「人間はあらゆるものを色々な目的に使うね」
オシツオサレツが二つの頭で言ってきます。
「何かと」
「中にはびっくりする使い方もあるね」
「列車砲なんてのもびっくりだけれど」
ポリネシアも言います。
「人間はそうしたものも考えるってことね」
「そうだね、発想は色々なんだね」
ホワイティもこう言いました。
「兵器についても」
「移動や輸送に使うだけじゃなくて」
ジップはモルトケのことから考えました。
「兵器にも使えるんだね」
「最初に考えた人凄くない?」
ダブダブはこう思いました。
「列車に大砲を乗せてみたらどうかとか」
「これもコロンブスの卵だね」
老馬はダブダブにこう言いました。
「まさに」
「それがプラモデルにもなるし」
「世の中面白いわね」
チープサイドの家族も思いました。
「今もお話に残っているし」
「使うには大変でもね」
「そうした鉄道模型もあるのかな」
ガブガブはプラモデルにあるという先生のお話から思いました。
「列車砲の」
「あったら面白いね」
トートーはガブガブに同意している感じです。
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