ドリトル先生と日本の鉄道
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第二幕その十二
「このことはね」
「勝てないよね」
「イギリスでは」
「とてもね」
「そうだよ、そもそもイギリスはね」
この国はといいますと。
「食文化自体がね」
「うん、あまりよくないって言うとあれだけれど」
「実際国際的に評判よくないよね」
「こんなお弁当がそれぞれの駅であるとか」
「ないよね」
「とても」
「そうなんだよね、鉄道発祥の国でも」
それでもというのです。
「駅弁文化はね」
「縁がないね」
「とても」
「どうしても」
「それが残念だよ。このことで日本に対抗するには」
駅弁という食文化で、です。
「どうしたものかな」
「いい鉄道を生み出すより難しい?」
「イギリスにとっては」
「新幹線みたいなものを生み出すよりも」
「そうかもね、じゃあ駅弁を注文して来たらね」
そこから先のこともお話する先生でした。
「その時はね」
「うん、そうだね」
「駅弁を食べようね」
「そしてそれからも少し時間あるけれど」
「どうするの?」
「あとディオラマを観ていないから」
それでというのでした。
「だからね」
「ディオラマ観るんだ」
「鉄道模型のあれを」
「そうするんだね」
「そうしよう、この博物館のディオラマはとても大きくてしかも動くし周りに立体的な線路もあってね」
そちらの線路のお話もするのでした。
「さっき話した銀河鉄道みたいにね」
「そうそう、宙をに線路があってね」
「その上を鉄道模型が走ってね」
「とてもいいんだよね」
「お部屋が暗くなってそこをライトで照らされた線路の上をやっぱりライトで光る鉄道模型が走ってね」
そうなっていてというのです。
「凄く幻想的だしね」
「だからだね」
「それも観て」
「そうしてからだね」
「午後の講義に向かおうね」
こう言ってでした、先生達は日本の駅弁を楽しみました。そうした後で本当に鉄道模型も楽しむのでした。
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