オズのエリカ
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第十二幕その六
「森の幸も貰って」
「国を動かしていくのね」
「そうするわ」
まさにというのです。
「これからは」
「そうして国を治めていくのね」
「そうよ、あとお巡りさんも決めたから」
それでというのです。
「兵隊さんもね」
「街で何かあってもね」
「大丈夫よ。オズの国は悪い奴はいないけれど」
「ええ、それでも迷子とかあるでしょ」
「こうした時にお巡りさんは必要だし」
さらに言うエリカでした。
「儀礼とか門番で兵隊さんも必要だから」
「決めたのね」
「それをお仕事にする猫達もね」
「そこもちゃんと考えているのね」
「勿論よ、さもないとね」
それこそというのです。
「国はやっていけないから」
「だからなのね」
「そう、ちゃんとね」
それこそというのです。
「治めていける様にするわ」
「ううん、何かね」
ここまで聞いて言ったのはアンでした、ウーガブーの国の王族である彼女が。
「エリカって自分が治めるより治める仕組みを考えていっていたのね」
「それがどうしたの?」
「いえ、意外だから」
「だって私猫で猫の国を建国したのよ」
「それがなの」
「そう、こう考えるね」
まさにというのです。
「基になったのよ」
「ええと、この場合は」
「猫は気まぐれで寝ることが大好きでやりたいことをやるでしょ」
「貴女にしてもね」
「そんな猫達の国なのよ」
「だからなの」
「気まぐれでもやりたいことをやっても国が治まる様にするなら」
そうするならというのです。
「私が治めるよりもね」
「仕組みで治めるのね」
「国のね、その方がいいってずっと思っていたの」
「猫が中心になったら」
そうした国ならというのです。
「どうすればいいかって思っていて」
「考えていってなの」
「決めたのよ」
「考えていってそのうえで」
「治める仕組み第一にしたの」
「じゃあ貴女が寝ていても都にいても冒険に出ていても」
「そう、無事にね」
それこそというのです。
「治まっていくわよ」
「その仕組みで」
「そうよ、もっともオズの国を治める仕組みを当てはめただけよ」
こうも言ったエリカでした。
「別に私のオリジナルじゃないわよ」
「そうね、この国の治める仕組みを聞く限りだと」
そのオズの国全体を治めるオズマの言葉です。
「この猫の国もね」
「そうでしょ」
「ええ、オズの国の治める仕組みを当てはめた」
「そうした国でしょ」
「そのことがわかるわ」
「オズの国の治める仕組みはとてもしっかりしているから」
そのうえでオズマがいるのです、だからオズの国はいつも無事に治まって誰もが幸せに過ごせるのです。
「それを当てはめるとね」
「どんな国でも治まると思ってね」
「貴女も取り入れたのね」
「そう、だからこの国もね」
「貴女がいなくても」
「サインをする人がいてくれたら」
それでというのです。
「治まるわ」
「そうなっていくのね」
「ええ、そしてね」
さらに言うエリカでした。
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