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転生とらぶる

作者:青竹
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機動戦士ガンダム
  2242話

「ふーん……折角だからと引っ張り出してきてみたけど、ヅダと比べてもそうそうひけを取らない機体だな」

 俺が乗っている機体……R2型を動かしながら、機体を動かした感想を呟く。
 イフリートと比べても、そこまで劣っている訳ではない。
 いやまぁ、R2型の方が後発の機体なのを考えれば、ある意味でそれは当然の結果なのだが。
 そもそもの話、後発の機体にも関わらず先に開発された機体よりも性能が低いとなれば、それは当然のように問題となる。
 もっとも、地上用MSのイフリートと宇宙用MSのR2型では、色々なところで大きく違うのだが。

『アクセル代表、どうせ乗るのであれば、別にザクではなくてヅダでも良かったのでは?』

 若干不満そうに言ってきたのは、ジャンだ。
 今回俺が出撃するにあたって、俺はジャンの小隊に組み入れられる事になった。
 つまり、メンバーは俺、ジャン、クスコ、マリオンの4機編成となる訳だ。
 基本的にMSの小隊というのは3機で1小隊である以上、4機編成というのは連携とかフォーメーションとかに問題が出かねない。
 だが、幸い……という表現はどうかと思うが、マリオンが乗っているヅダはSP型で、後方からの狙撃を目的とした機体だ。
 つまり、前線で戦闘を行うのは俺を含めて3機という事になる。
 まぁ、MSの1小隊が3機というのは、あくまでもジオン軍が考えた事だ。
 ……何気に、ラルや黒い三連星はMSの教導隊だった以上、その辺の考えにも関わっていたりするんだろうが。
 その3機で1小隊というのは、あくまでも当時のMS……ザクを基準に決めた事だ。
 だが、ヅダが主力MSであれば、その辺が変わってもおかしくはない。……俺が乗ってるのはR2型だが。

「ヅダはいつでも乗れるだろ。けど、この機体はもうすぐシャドウミラーの技術班に引き渡す事になってるからな」

 今まではヅダの改修チームを始めとして、色々な連中がR2型を解析していた。
 それが終わって、分解されていたところからも完全に元に戻し……そうした結果が、今のR2型だ。
 この機体は最終的にシャドウミラーの技術班に引き渡される手筈となっている。
 そうである以上、今のうちに乗ってその操縦感覚を覚えておくというのは、決して悪い話ではない。
 ……正直な所を言わせて貰えば、操縦系統はイフリートの方が俺の好みなのは間違いない。
 けど、イフリートは地上用MSなんだよな。
 その辺を考えると、惜しいと思う。
 イフリートも宇宙で使えるような仕様にしてくれれば、こちらとしても随分と助かったのに。
 とはいえ、地上用ということで用途を限定したからこそ思い切った設計にする事が出来て、あれだけの性能を持つ事が出来たんだろうが。

「そんな訳で、俺がこの機体に乗るのは短い間だけだ。そこまで気にするな」
『……了解。それで、もう少し訓練を続けますか?』
「いや、もう機体の癖については大体分かった」

 本来なら、そこまで簡単に機体の癖を理解し、乗りこなすといった真似は出来ない。
 だが、俺の場合はシーマ艦隊で活動していた時に、FS型を操縦してたしな。
 R2型が半ば新規設計に近い形で開発された機体であるとはいえ、ザクはザクだ。
 FS型と違う場所はそれなりにあるが、それでもFS型を操縦出来る者であれば、そこまで戸惑うような事はないと思う。
 もっとも、高機動型というだけあって操縦性はかなり敏感でシビアだったりするので、本当の意味でこの機体を使いこなすとなると、その辺のパイロットでは難しいだろうが。
 ジャンに返事をしながら、俺はダラニの上に着地する。
 少し離れた場所には、こちらも今回初の戦闘参加となるグワジン級の姿があった。
 当然のように、グワジン級以外にもザンジバル級やムサイ級の姿もある。
 ……パプア級の姿がないのは、戦闘場所が月面の側になるという可能性が高いという事で、補給の類は殆ど必要ないからというのが大きい。
 そうなれば補給に若干の厳しさが出てくる可能性もあるが……それでも補給艦というのは基本的に武装も貧弱で、戦場に引っ張ってくるのは危険だった。

「まぁ、戦いになればの話だが」
『そうですね。今のところ、向こうに動き出す様子はありません。……このまま時間稼ぎでもするつもりなんでしょうかね』

 独り言のつもりだったが、通信が繋がったままだった為か、ジャンが律儀に答えてくる。
 その言葉の意味は、月の周辺にいる連邦軍の艦隊を見ての発言だった。
 ルナツーを出た連邦軍は、既に数時間前には月の周辺まで到着し、それに対抗する形でルナ・ジオン軍もまた防衛線を張っていた。
 だが、連邦軍は月の周辺までやってきたのはいいのだが、そこから動く様子が全くなかった。
 それこそ、こちらの機動要塞の主砲の射程範囲外――と向こうが思っている――場所に待機して、そのままだった。
 てっきり月を攻略する為にやってきたのかと思っていたのだが、この状況で月を攻略出来るとは、向こうも思っていないだろう。
 根負けしてこっちが向こうに交渉を持ち掛けるのを待っているのか、それともこうして俺達がここにいる状況が何らかの意味を持っているのか。
 向こうが何を考えているのは、分からない。分からないが……ルナツーのタカ派にしても、こうして結構な数の軍艦を揃えて、それで月まで移動してきているというだけで、大きなリスクを背負っている筈だ。
 ルナツーに具体的にどれだけの戦力が残ってるのかは、俺にも分からないが、それでもこれだけの軍艦を出してきたという事は、相応に戦力が減っているのは確実だ。
 つまり、今の状況でジオン軍にルナツーを襲われるような事になれば……それこそルナツーがジオン軍に占拠される可能性もあるという事なんだが。
 ちなみに、ゴップの方に連絡をしてはみたのだが、返ってきたのは首を横に振るという行為のみだったらしい。
 サイド3の強行偵察の件で、予想以上にタカ派の影響力が高くなっているとか何とか。
 おまけに、それを後押しする者が軍上層部にもいるって事らしい。
 ゴップはレビルと共に現在の連邦軍の主流派ではあるが、全てを自分達の意見で決められるだけの影響力を持っている訳ではない。
 それこそ、他の派閥に属する者達の意見を聞き、採用する必要もある訳だ。
 で、そんな連邦軍内の政治のあれこれの結果、現在のような状況になっている訳だ。

「まぁ、実際に攻めてくる様子を見せないとなると、正直なところ一体向こうが何を考えているのか、全く分からないんだが」

 そんな風に呟きつつ、俺のダラニは念の為に護衛として一緒に来ていたジャンのヅダが乗ったダラニと共に、旗艦のグワジン級の格納庫に向かう。
 そう言えば、このグワジン級の名前はまだ決まってなかったと思うんだが……どうなるんだろうな。
 もっとも、その辺りは俺が特に気にする必要もないのかもしれないけど。

「一応、何の問題もないのか確認する為に、機体のチェックを頼む」

 コックピットを開けると、メカニックがこっちにやって来たので、そう声を掛ける。
 ちなみにこのメカニックは、元ジオニック社の技術者だ。
 基本的にルナ・ジオンにやってきている兵器メーカーの中で一番勢力が大きかったのは、ヅダを改修したチームだったが、当然今回のように戦いになれば、メカニックの数が足りない。
 そんな訳で他の兵器メーカーからやってきた技術者やメカニックの類も乗せて、現在はこうして出撃している訳だ。
 そうなれば、当然のように俺の乗っているR2型を整備するのは、ザク系の整備に慣れているジオニック社の関係者という事になる。

「分かりました。すぐにチェックします。……ちなみに機体に乗っていて何か気になるようなところはありましたか?」
「いや、特にそういうのはなかったな」

 正確には、機体の反応速度に不満を持ってはいるのだが、その辺はもう諦めている。
 今のところ、俺が本当の意味で満足する機体の反応速度は、T-LINKシステム搭載機でしか有り得ないというのは十分に理解しているのだから。
 なので、MSとかはそういう機体だと考えて操縦すれば、特に問題はない。……若干反応の遅さにもどかしい思いをする事はあるのだが。

「そうですか。では、すぐに仕事に入ります」

 そう告げ、言葉通りすぐに仕事に入っていくメカニックをそのままに、俺はコックピットから出る。
 既にここは宇宙空間である以上、当然の話だがここは無重力空間で床に落ちるといった事はない。
 ……いやまぁ、俺の場合は普通に床に落ちても問題はないのだが。
 そうしてコックピットを蹴って出ると、格納庫の通路でクスコとマリオンがこちらを見ているのに気が付く。
 俺の視線が向けられたと気が付いたのだろう。クスコは手を振り、マリオンは俺を見て小さく頭を下げてくる。
 空を飛べる俺にとって、無重力状態であっても特に問題なく移動する方向を変え、クスコとマリオンのいる方に向かう。
 ちなみに、本当にちなみにの話だが、無重力状態でも気や魔力を足場とする虚空瞬動は普通に使える。
 もっとも、俺の場合は素の状態で空を移動出来るので、わざわざ虚空瞬動を使ったりといった真似をする必要もないのだが。
 それ以外にも念動力で身体の方向を変えるなり何なり、空中なり無重力状態なりで進行方向を変える方法はあるし。

「どうしたんだ、こんな場所で」
「別に何もないわ。今は待機状態でやることがないから、こうしてマリオンとこの艦の中を見て回ってたの」
「あー……なるほど」

 俺の口から出たなるほどという言葉には、2つの意味がある。
 1つは、連邦軍が月の周辺で待機している状態で、全く何の進展も見られないこと。
 そしてもう1つは、このグワジン級に初めて乗るクスコやマリオンは、この艦に興味津々な事だ。

「で、何か面白い物でも見つかったか?」

 取りあえず爆弾の類だったり、妙なウィルスだったりといった物騒な仕掛けがないのは、既に確認されている。
 そうである以上、この2人がグワジン級の中を見て回っても、特に問題はないだろう。

「ううん、特に何もなかったわ。普通の軍艦としか言えないわね」
「一応、ジオン軍の中では旗艦として使われるくらいに高性能な戦艦なんだけどな」

 そう告げるも、俺も一通り調べてみたが、特に面白いと思えるような設備とかはなかった。
 これがナデシコだったら、VRのデートルームとか、メニュー豊富な食堂とか、そういうのがあったりするんだが。
 とはいえ、その一件を考えても今は意味がない。
 ……まさか、このグワジン級にそういう設備を作る訳にもかないし。
 いやまぁ、作ったら作ったで、結構人気になりそうな気はするんだけどな。

「アクセル代表」

 クスコやマリオンと話していると、不意に後ろからそんな声が聞こえてくる。
 声のした方を振り向くと、そこにいたのは予想通りジャン。
 微かに不機嫌そうな雰囲気を出しているのは、やっぱりジャンにとってジオニック社の人間……そしてR2型のようなザクは気に入らないからなのだろう。
 もっとも、以前にジャンに言ったように、ジャンの個人的な感情でそれをどうこう言ったりといった真似はしない。
 ジャンにもルナ・ジオン軍でやっていくつもりがあるのなら、それは治すようにと言ってあるし、ジャンもそれを聞いてからは心の中で何かを思ってはいるようだが、それを実際に態度に出すことはかなり少なくなってきた。

「どうした? もしかして、連邦軍に動きでもあったのか?」
「いえ、会議を開くのでアクセル代表にも参加して欲しいと」
「分かった」

 会議、ね。
 その内容は、大体予想出来る。
 それは当然のように、連邦軍の対処だろう。
 ぶっちゃけた話、このまま連邦軍が俺達と対峙していれば、先に干上がるのは明らかに連邦軍だ。
 俺達の場合は、それこそ何らかの補給が必要になった場合、すぐ後ろに月がある。
 そこから推進剤なりMS用の部品なり、武器弾薬なり……場合によっては、それこそ人だって連れてきて交代する事が出来る。
 だが、連邦軍にしてみれば、俺達とこうして向かい合っている状態であっても、色々と消耗していく。
 食料もそうだし、推進剤の類だって次第に減っていく筈だ。
 そして何より、こうして俺達と向かい合っている向こうの精神が明らかに疲弊する。
 そうである以上、時間が経てば経つ程に向こうが不利になるにも関わらず、何故こうした現状を維持するのか。
 また、それを打開する為に、どう動くのか。
 恐らく会議の内容はそんなところだろう。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:235
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S

海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1435 
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