異世界転移した最強の俺、追放されたSSS級冒険者(美少女)を拾う
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準備終了
エリカの剣を強化した俺。
これはとても強い、という自信作なので早く使ってほしいと思う。
これで俺達の勝利は確定した、などと自画自賛しているとそこでエリカが俺の方を見て、
「それで、ユウスケは一応魔法使いに分類されるから、杖なりなんなりの増幅用の魔法道具があった方がいいんじゃない?」
「いや、俺、まだこの世界にきて日が浅いから、魔力の調節が難しいというか、“少し”の力の調節が難しくて、魔道具を通すと大変なことになるんだ」
「……」
「練習はしているんだが、なかなか難しくて。変に強くなりすぎた場合の調節は自分だけだと大変な場合はルーシーにお願いしたりしているが、そういったものを今回の戦いで見せるわけにもいかないだろうしな。というわけで魔道具は俺には必要ない」
「そう。相変わらずよく分からいわ、異世界人て」
「俺自身がよく分かっていないからな。だが今話していて気付いたが……ルーシーは女神だし、ルーシーの力をそのまま使うとバレやすいか?」
そこで俺はルーシーの方に話を振る。
ルーシーがそれを聞いて動かなくなった。
「つまり私はユウスケたちと一緒に行けず、エリカの戦闘シーンはお預け?」
「出来れば今回は不測の事態があったりすると色々と面倒だから、ルーシーには来て欲しいな」
「うむむ……私の女神としての力を見せつけずに何とかする方法……」
ルーシーが呻いて何かを考え始めた。
だが十秒くらいたったころだろう、突然満面の笑顔を浮かべて、
「それはユウスケの能力で杖を強化してもらえればいいと思うの。杖に魔法なりなんなりをかけたりといった、関わっ人物の影響を魔法自体も受けるから何とかなる」
「そうなのか。じゃあこれから杖でも探しに行くか」
「うん。それと、流れ弾が町に着たら危ないからそれを防御するような魔道具も城壁の外に埋めておこうよ」
「あ、それはいいかもしれないな」
そう俺がルーシーと軽く話しているとそこで、エリカが俺達の方をまたも変な顔で見ていた。
「どうしたんだ?」
「……そろそろ私は自分の常識の殻を破らないといけないのかもしれない、と思っただけよ」
「そうなのか」
どうやら俺たちの会話があまりにも予想外すぎて、そろそろ諦める気になったらしい。
といってもできるものはできるのだし、俺にそう言われても困る、と俺は自分肯定した。
俺は何も悪くない。
そして俺達は公園から移動して、武器のお店に行く。
幾つもの杖を確認して、この杖が可愛いと言い出したルーシー。
その杖と、ちょっとした結界用の魔道具を作るためのガラスの球を幾つか購入して先ほどの公園へ。
先ほどよりも人が減っていたが、念入りに周囲に人がいないのを確認して(エリカの要望)により、杖に強化や付与系の魔法をつけてから、カラスの球に防御結界が自動で発動するように設定を行う。
そしてそれらを城壁近くに二つほどこっそり落としておく。
間違えてこの町の内部の人が処理すると困るので探知妨害用の魔法もかけて転がしておく。
そうして一通り準備を終えた俺達は、早めに夕食を食べたりなどをしながら約束の時間に、言われたとおりの場所にやってきて……真っ青なアイル神官長やキャサリンを目撃したのだった。
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