アッシュ・レイニーの非日常
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第18話 ③
警察に連絡を入れすぐに捜査が始まった
「で、だれか犯人を見たものは?」
「いえ、誰も犯人を見たものはいないそうです」
「もしかして、防犯カメラに写っているかも」
全員で防犯カメラのある場所で確認する。
「おぉー写ってる写ってる。」
しばらくすると予期せるものが移り始めた
「「「「甲冑が動いてるーーーー!?」」」」
唖然としていると問題の場面が写る
真中オーナーを殺害する場面はまるで
「あの絵にそっくりだ!!」
「あの絵とはなんかね?」
『”天罰”』
「真正面に飾ってある絵にそっくりなんです」
「しかし、大胆だな。こんな格好を誰かに見られでもしたら」
「確か、この部屋がある前の通路、立札がしてありました」
「なに?」
「確か16時くらいじゃなかったか?」
「うん・・・・・でも17時に見た時はもう立札がなかった」
16時30分が殺害推定時刻、立て札は犯人が置いたものに間違いない。
「となると美術館内部に詳しい人物。ここの職員であるあなた方の中にいる」
ここの職員が犯人に違いはない
「アッシュさんは違うよね?」
コナンが目暮に問う
「ん?アッシュとな。」
『俺のことです。アッシュ・レイニー、フィオーレ王国フェアリーテイルの魔導士をしています。昨日こちらから依頼を受け今日ここに仕事に来ました。』
「フィオーレ王国の!!噂はかねがね。日本はかなりあなたからの恩賜を授かっていると」
「話ずれてるよ。アッシュさんは確かに今日仕事に来てたけど、美術館自体来たのは初めてだから容疑者から外れるよね?」
「ふむ、そうですな。今日はここの職員だとしても内部に詳しいわけではない。いいでしょう」
『そうですか・・・・・』
アッシュはそのまま少し下がり全体が見渡せる位置にきた。
防犯カメラの映像ではオーナーが亡くなる直前に何かをしているのが見えた
「もしかしたら、まだオーナーの手の中に!!」
案の定手の中からメモが見つかった。
その中に書かれていたのは<クボタ>という文字だった。
「ち、違う!!なぜ私の名前が!!」
久保田は当然見覚えがないという。しかし、手がかりであるメモがある以上疑いは久保田に掛けられた
『<ミラクルアイ>』
ミラクルアイ・・・・・・発動しながらあたりを見渡すと人の動機や呼吸がはっきりとわかる、さらに物からも何かあれば読み取れるという魔法である
アッシュは発動しながらあたりを見渡す。
『(久保田さんの呼吸は本物だな、本当に知らないっていう呼吸だ。後の人は館長がおかしいか・・・・安堵したような。)』
人を観察するのを取りやめメモを注視する。
『(ん?クボタの周りかグルグルしたような跡がある。まるで消そうとしたような跡だな)』
あたりを見回すとコナンが何か拾っているのを見つけた
『どうしたんだ?』
「アッシュさん。これ、ペンなんだけど」
『メモを書いたペンか?』
「そうみたい」
『(このペン・・・・・インク入っていない。ってまさか)』
さっき気づいたことをコナンに伝える
『コナン、さっきのメモに文字を消したような跡があったんだけど』
「え?でも黒く消したような跡なんて・・・・・・あ」
『このペン、本当に書けるのか?』
「!?ありがとう!!」
ここまですれば大丈夫だろう。
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