アッシュ・レイニーの非日常
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第16話 美術館オーナー殺人事件
コナン、小五郎、蘭の3人は中世の甲冑が展示されているという米花博物館に来ていた。
最もコナンと小五郎は蘭に脅されて(?)連れてこられたわけなのだが。
美術館の中に入ってからというもののテンションが上がっているのは蘭ただ1人だけ、コナンと小五郎はじと目で蘭を見る。
話が聞こえたようでここの館長の落合が現れた。
落合は蘭の感激した様子に機嫌をよくした様子だったが、スタッフの1人の作品の扱い方を見て表情と口調が一変する。
その様子にコナン達は唖然としていた。
「相変わらずさみしい入りだな。」
「真中オーナー・・・・」
「あと、10日で閉鎖だというのに聖十大魔導第0席を掃除などの雑用に使うとは君のガラクタ好きは筋金入りだな。あの魔導士もまさか無償で働いてくれるとは変わり者というか変人というか・・・・ま、せいぜい残りの時間頼むよ・・・このガラクタたちの管理を」
「・・・・・・・・」
「あの・・・・この美術館、閉鎖しちゃうんですか?」
「・・・・前オーナーの会社倒産してあの真中オーナーに売ったんです」
「前オーナーもここを続ける約束で売ったのにあいつがっ!!」
職員である飯島が真中オーナーを憎々しげににらみつける。
「(ていうか・・・さっき聖十大魔道第0席っていったよな。まさか)ねぇさっき魔導士が掃除をしてくれてるみたいな事言ってたけど。」
「ん?あぁそうだよ米花を拠点にしている凄腕の魔導士がいるって話が広まっていたからダメもとで依頼してみたんだ」
「えぇ・・・・残り少ないこの美術館をきれいな状態で送り出したかったんです」
「凄腕の魔導士って聞いてたから忙しいだろうって思ってたから無理だと思ってたんだけど」
「まさかの了承得ることができたんです。しかも無償で構わないと・・・・・頭が下がる思いです」
確か、名前はアッシュ・レイニーといっておられましたよ
「アッシュってコナン君の知り合いよね・・・?」
「・・・・・いま、アッシュさんってどこにいるの?」
「この時間だと、庭の手入れに回ってもらっているはずだよ。」
「僕、ちょっといってきていい?」
「仕事の邪魔はしないでね」
「はーい」
コナンが庭にたどり着いてから探すのにそう時間はかからなかった。
「アッシュさん!!」
『ん?コナンか』
「ここで、何しているの?」
『見てわからないか?庭の手入れと掃除』
確かに見る見るうちにきれいになっていくのが分かる。ただし、箒もハサミも持たずにというとこがかなりシュールであるが
そう、アッシュは”魔法”で掃除をしていた。このことから日常生活全般で使えることが分かった
「ってそうじゃなくてどうしてこの依頼引き受けたの?無償って聞いたんだけど、それもうボランティアだよね」
『んーまあ俺は米花に来てそんなに経ってないしこの美術館にも思入れはない。ぶっちゃければ美術品に感銘を受けたわけでもないある意味米花にいる理由の隠れ蓑だな」
「米花にいる理由?」
『・・・・・江戸川コナンの護衛兼見守り』
「・・・・・・あ」
『もちろん米花が気に入ったという理由もある。だけど何かと米花やその近辺で仕事をしていた方がいざというとこに駆けつけやすい。』
「アッシュさん・・・・」
『・・・・・というわけだ。』
「わかったよ。ありがとう」
そういいコナンは蘭たちが待つ元の場所に戻った。
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