アッシュ・レイニーの非日常
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第9話 バーボン・スコッチ・ライ+アッシュ
(諸伏と赤井発見後)
降谷はアッシュに指定された場所で諸伏を発見していた。時に一緒にいたライにかなり警戒していたもののFBI捜査官だという諸伏の証言で何とか収まった(元々馬が合わない二人は一悶着あったが)
「ところで、バーボン。」
「なんでしょう、スコッチ」
「どうやってここまでこれたんだ。同じような建物なんてそこら中にあるのに」
「あぁそのことですか。たまたまアッシュさんにあって急ピッチで調べてくれたんですよ」
「アッシュさんに!?」
バーボンとスコッチの話の中に聞きなれない名前があることにライは眉を顰める。
「失礼だがそのアッシュさんとは?」
『俺のことだが』
「!?」バッ
バーボンとスコッチ、ライと3人しかいないはずの場所から別の声が聞こえてきたことに一気に警戒心を高める。
対照的にバーボンとスコッチは一切警戒しない。
それどころか
「アッシュさん!?」
嬉しそうな顔をするスコッチに顔を綻ばせているバーボン
警戒するのもばかばかしくなってくるライだった。
『再開を喜ぶのもいいが誰だって知らない人が同じ場所から現れたら警戒するだろ。この場合は彼が正しい』
といまだ警戒し拳銃を構えている赤井に視線を向け言った。
「赤井、拳銃下せ。」
「だが・・・」
「あぁもう!!」
アッシュについて根気よく説明するスコッチだった。
十分後
「わかったか。ここで拳銃ぶっぱなしても意味ないぞ」
「あぁ、俺にとって良いことなさそうだな。信頼するに値するのも強いのもよく分かった。」
赤井にも何とか納得してもらった
『ていうか、降谷。お前もっと足音立てずに歩け。俺が音消してなかったらやばかったぞ』
「うぐ」
アッシュの言葉に降谷は何も言えなくなる。
その様子に諸伏と赤井は唖然とした。
「足音なんか聞こえなかったぞ?」
『諸伏に聞くが絶対絶命の場面で足音が近づいて来たらどう思う』
「・・・・敵だと思う」
『だろ?俺が足音消さなかったら。ものすごい誤解が起きた可能性がある』
それもかなり悪い方向でな
アッシュの言葉に青ざめる諸伏と降谷。そばで聞いていた赤井も思わず顔をしかめるのだった。
「・・・・・とりあえず。場所を変えないか」
重ぐるしい空気を物色するかのように赤井が声を上げる
「そう簡単に言いますが落ち着ける場所がすぐに見つかるんですか?スコッチもいるんですよ」
『・・・・・なら俺のセーフハウスの一つにでも行くか。』
「「「え?」」」
『このメンバーを組織に気づかおれずに過ごせる場所だろ?なら、俺のところが一番だ』
3人は視線を見合わせる
「いいんですか?」
アッシュが肯定すると声をそろえてお願いしますといった。
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