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繰リ返ス世界デ最高ノ結末ヲ

作者:エギナ
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08.イベントに盛り上がる者達の観察日記(?)
HAPPY HALLOWEEN!!
  琴葉と涼花のDEADレース! ③

 
前書き
先ずは端っこの話! グレース視点です。

  ◇◆◇◆◇

 ラル君と肩を寄せて、目の前のモニターを見る。
 パチッと電源を点けて、カメラで撮っている映像を映す。

「よーし、そろそろ罠に引っ掛かったかぁ……なああああははははははははああ!!!」
「ぶっは」

 ラル君、もうキャラ崩壊してるじゃん。超笑ってるじゃん。紅茶吹き出してるし………って、汚い!!

「ちょやばっ……! 何でそんな態勢……ぶふぉあ」

 フランの部屋の前に仕掛けた超巨大な穴。其処から落ちて、今カメラで撮影している場所に辿り着くはずなのだが。まぁ、普通に落ちた場合だと、脚から着地する。

 だが、琴葉は…………

「なっ、何で頭から………っ! ぷふっ、ど、如何やったら………ひくっ………頭から地面に突き刺さ…………る
くくくっ」

 流石琴葉だね!
 だって、頭から地面にめり込んだ状態でも、しっかり涼花ちゃんを抱いてるもん。

 ヤバい。

 まぁ、此れからも監視を続けよう。

  ◇◆◇◆◇

本編は琴葉視点です! 

 
「……………………だあああああああ!!!」

 何故首領室の前に穴が出来てるんだよおい。
 何故私は地面に刺さったんだよ!! 何処かのギャグアニメ、ギャグ漫画じゃねぇんだぞ! 抑も小(略

 …………頭痛い。血でてるし。当たり前だけど。

「……涼花ちゃん、大丈夫?」
「ここここ、琴葉お姉ちゃんこそ、大丈夫!?」

 ―――私は元気です。

「大丈夫だよ。所で……此処は?」

 能力で破壊……は出来ないみたいだね。能力が遣えない。
 となると、犯人は彼奴等だな。

「分からない……けど、此処から出るには色々しなきゃいけないって言うのは分かる」

 正しい。花丸です。

 …………で、奥に通路が伸びているって事は、此の先に進んで、何かをするって事か。
 通路は元居た場所と変わらない、赤い絨毯と、赤黒い色の壁と床が続いている。ので、未だ拠点の中であると言う事は分かる。……まぁ、私が知っている通路を改造したっぽい感じはしていたが。

 上を見上げて、落ちてきたはずの天井が、完全に閉まっているのを見て、涼花ちゃんと共に、渋々歩き始めた。


 ―――時刻は午前八時。未だ未だ朝だった。


  ◇◆◇◆◇


「………はいはいはいはい、危ないよー」

「………………ってわっ! あぶなっ」

「……………………どわっ!? 危ねえよ!!」

 ―――今日初めて荒ぶっています。

 そらそうですよね。だって、涼花ちゃんと手を繋いで歩いて居たら―――


「……い"っ……ぎゃあああああああああああああ!!?」


 巨大なピコピコハンマーらしきものが、四方八方から叩いて来ようとしているんですから!


「何此れクッソ痛いんですけどおおおお!!? 何なんだよ製作者、死ねやッッッ!!」

 中指を立てながら、涼花ちゃんを抱え、必死に走る。何度か頭にピコピコハンマーがぶつかり、叫んでいるが、涼花ちゃんは無事だ。だが、此のハンマーは"ピコッ"じゃなくて、"ボコッ"とかいう音がしているため、くっそ痛い。目眩がヤバいんです。

 ―――こりゃ終わったわ。

 もう一言も喋らず、叫ばず、残りの道を全て全力疾走する勢いで走る。何度もピコピコハンマーで叩かれたり、擦ったりして、もう打っ倒れそうだったが、兎に角走る。

「……琴葉お姉ちゃん、もう顔死んでる」

 途中からは目を瞑り、口もキツく結び、諦めながら走っていたらしい。涼花ちゃんに言われて初めて気が付いた。


「…………ちょ、ちょちょちょ!! 琴葉お姉ちゃん、ストップ!」


 涼花ちゃんに言われ、脚を止める。だが、もうピコピコハンマー改めボコボコハンマーで殴られることは無かったため、ボコボコハンマーから解放されたのだと知る。

「し、死ぬかと思った」
「多分、途中死んでたと思う」

 まぁ、涼花ちゃんの冗談は置いておいて、兎に角死ななくて良かった。私が死んだら涼花ちゃんが此処から出られなく為っちゃうかも知れないしな。

 だが―――

「未だ奥に通路が続いてるって事は、未だ続きがあるんだなぁ……」

 さっきのは"ボコボコハンマーの間"としておこう。

 で、次はまたどんな可笑しな仕掛けが………否、来て欲しいとか、そう言うわけじゃ無いからね!!?


「…………ここ、こっ、琴葉お姉ちゃん!」


 私はマゾじゃ無いから!


「琴葉お姉ちゃん、ううう……後ろぉ………!!」


 ………もう。何だね? 涼花ちゃん。今、私を見て笑っているであろう奴に反論をしているのだよ。


「ははは、早く逃げて!!! 走ってええ!!」

「後ろぉ? 何、走ってって……………………」


 ―――私は恐らくボコボコハンマーの間以上の速さで走った。


「「ああああああああああああああああああああ!!!!!」」


 振り返った所に、鎌を振り上げた死神が居たのだ。


「いやあああああああああああああああああああ!! 助けて助けて助けてえええ!!?」
「こ、琴葉お姉ちゃん! 頑張って……!!」

 私の腕の中で涼花ちゃんが応援している。

「…………ぎゃああああああああああああ!!! 攻撃したああああああああああ!!?」
「こ、こわ……」

 死神が鎌を振る。

「もう疲れましたッッッッッッッッ!! 休ませて下さいッッッッッッッッ!!!!」
「…………琴葉お姉ちゃんって、冷静な人から見れば、すっごく馬鹿みたいだよね」

 涼花ちゃんが急に冷静になり、言う。

「助けてええええええええ………………って、うわああああああああああああああああああああああ!!!?」
「ひゃああああああああああああああああああ!!?」

 が、次の瞬間には、涼花ちゃんも冷静には居られなくなったようだ。

 其れはその筈。


「「もうやだあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」」


 ―――左右の壁から目玉が取れていたり、首がもげていたり、包丁が刺さっていたり等為た人形が、百近い数飛び出してきたのだから。


《アハハハハハハハハハハハハハハ!! マッテマッテー!!》
「嫌だああああああああああ!! 何で此の人形喋るのおおおおおおおおおおおお!!?」
《ニンゲン、タベテアゲル!!》
「人形に……食べられる…………?」
《アハハ、コロセコロセー!!!》
「もうやだああああああああああ…………」


 二人で半泣き状態で人形と死神から逃げる。

 が、体力の限界はあるもので。


「…………わっ!?」


 思いっ切り脚が縺れ、転けた。涼花ちゃんを守るため、クルッと体を半回転させ、頭から床に着く。……痛え!!

「だ、だいじょ…………」
「「あ」」


《ウフフフフ》


 ―――私は涼花ちゃんを自分の後ろに庇った。

 死神が掛かってきたところを、鎌を掴み、死神の方を振り回す。無理矢理手を離させると、私は鎌を構えて、人形を一掃する。人間の様に血が出て、ドシャッと言う音を立てて床に落ちる。流れで死神に鎌を突き刺すと、死神は消えていった。


「…………せ、セーフ?」
「か、かっこいい……!」

 一応鎌を回収して、涼花ちゃんを片腕の中に収め、再度歩を進めた。

 
 

 
後書き
次回に続くっ!
(かなり中途半端な終わり方してすいません) 
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