ラブライブ!もしも共学の音ノ木坂で彼等が居たら?
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第1話 アイドルしてみようよ!
秋葉原の近くにある音ノ木坂学園。
「おはよう!」
そう1人の少女が松葉杖を突いて歩いている青年に話し掛けた。
「よう!」
青年は無愛想に挨拶をしながら歩いていた。
「相変わらず無愛想だな、一方通行」
彼の名を呼んだのは上条当麻。
音ノ木坂学院に通う高校二年生だ。
そして一方通行と呼ばれる青年と同じクラスである。
「上条、てめーも人の事言えた義理かよ!」
一方通行はそう当麻に言った。
「二人とも何してんだ?遅れるぞ!」
二人の間に入ったのは同じクラスの衛宮士郎であった。
「よう、衛宮今日はやけに遅いな」
そう当麻は士郎に言った。
「ああ、高坂を起こしに行こうとしたら園田と南が変わりに行くって言うから」
士郎はそう言ってカバンを片手に持ちながら言った。
「よう、おはよう。ふぁ~」
あくびをしながら挨拶をしたのは暁古城だった。
「よう、やけに遅いな」
当麻はそう古城に言った。
「妹が昨日深夜のホラー番組一緒に見てくれってうるさくてさ」
古城はそう言って頭を掻いていた。
「俺等暇な学園生活を過ごしそうだな」
一方通行はそう言って歩いていた。
ーーー音ノ木坂学園ーーー
当麻達は席に座り話をしていた。
「穂乃果のやつ遅いな」
そう当麻は言った。
「休み時間に何やってんだろうな」
古城はそう言って外を見ていた。
「しっかし、直枝もいないな」
当麻は前の席を見て言った。
「そういや、最近よく寝てるみたいだぞ」
隣の席の黒髪の男子生徒がそう当麻に言った。
「へぇ~キリトやけに詳しいな」
当麻はキリトにそう言った。
ガラララララー!!!!!
勢いよくドアが開きそこから園田海未と南ことりが入って来た。
「どうしたんだ?」
一方通行はそう言って片手にブラックコーヒーを飲みながら聞いた。
「大変です!」
「学校なくなっちゃうって!」
二人はそう言った。
「ついにそんな事が出回ったか」
片手に漫画を読みながら2年のイスに座る男子生徒がいた。
「ああ?恭介何やってんだ?」
一方通行は恭介と呼ばれる青年に聞いた。
「まぁ、暇潰しに」
恭介はそう言って海未とことりに近づいた。
「何かが起こるかわからないが楽しもうぜ」
恭介はそう言って走り出した。
「棗恭介?確かリトルバスターズのリーダーでしたね」
海未はそう恭介の後ろ姿を見た。
「穂乃果ちゃん大丈夫かな?」
ーーー保健室ーーー
保健室では二人の生徒が眠っていた。
「おっ!目が覚めたか?」
そう剣道着を着た青年宮沢謙吾は言った。
「あれ?真人は?」
普通に見える青年直枝理樹はそう親友の名を言った。
「あいつなら学食だろ」
謙吾はそう言ってイスから立ち上がりどこかに向かった。
「どこ行くの?」
理樹は謙吾に聞いた。
「んっ?いや暇だし授業に出ようと思ってな」
そう言って謙吾は歩き始めた。
ーーー中庭ーーー
当麻は片手に焼きそばパンを食べながら一方通行と古城と海未とことりと穂乃果と一緒に飯を食べていた。
「いやー、今日もパンが美味い!」
そう言って穂乃果は笑顔でパンを食べていた。
「それよりマジで学校無くなるのか?」
古城はそう海未に聞いた。
「はい。説明文にはそう書いてました」
海未はそう古城に言った。
「確かに去年から生徒がかなり減ったからな」
一方通行はそう言ってブラックコーヒーを飲みながら唐揚げサンドを食べていた。
「南さん」
後ろから誰かが声を掛けた。
「あれ?何であんたが?」
当麻はそう金髪の青い瞳の女子生徒を見て驚いていた。
「知り合いか?上条?」
古城は当麻に聞いた。
「あの人は生徒会長ですよ!」
海未はそう古城に言った。
「マジかよ」
古城はそう言ってパンを一口で食べ終えた。
「南さん、理事長貴女に何か言ってなかった?」
生徒会長はそうことりに聞いた。
「いえ、何も聞いてません」
ことりはそう生徒会長に言った。
「そう、ならいいわ」
そう言って生徒会長は立ち去ろうとした。
「待って下さい!」
穂乃果は生徒会長を呼び止めた。
「何?」
生徒会長は穂乃果を見た。
「本当に学校無くなっちゃうんですか?」
穂乃果はそう生徒会長に聞いた。
「貴女が心配する必要ないわ!」
そう言って生徒会長は去った。
「ごめんな。絵里ち悪気は無いんやよ」
そう紫色の髪に胸の大きな女子生徒が言った。
「まぁ、そんな事よりあんな言い方はないんじゃねえか?」
一方通行は珍しく正論を言った。
「まぁ、一方通行が人の事は言えないがな」
古城はそう言って飯を食べ終えた。
ーーー次の日ーーー
当麻はキリトと話をしていた。
「ねえ!当麻くん!」
後ろからいきなり穂乃果が当麻に話し掛けた。
「何だよ?穂乃果?」
当麻に密着して穂乃果はチラシを当麻に見せた。
「何だよ?これ?」
当麻はそう言ってチラシを見た。
「スクールアイドルしてみようよ!」
穂乃果はいきなり訳のわからないことを言い始めた。
これが上条当麻と他の男子生徒達の不幸になるとは知るよしもなかった。
ページ上へ戻る