笹夜「ごめんください♪」
七夏「笹夜先輩☆ いらっしゃいです☆」
笹夜「こんにちは、七夏ちゃん♪ あら? 心桜さんは?」
七夏「えっと、お買い物です☆」
笹夜「そうなの?」
七夏「はい☆ 私達のお昼も買ってきてくれるって☆」
笹夜「まあ! いいのかしら?」
七夏「任せてって話してました☆」
笹夜「そう言えば、いつも七夏ちゃんや心桜さんにお世話になってますから、私もおみやげを考えておきますね♪」
七夏「そんな、私はいいですよ!」
心桜「あたしは、いただきます!」
七夏「ひゃっ☆」
笹夜「きゃっ!」
心桜「笹夜先輩! いらっしゃいです!」
笹夜「こ、こんにちは。心桜さん」
七夏「ここちゃー☆ お疲れ様です☆」
心桜「買ってきたよー」
七夏「ありがとです☆」
笹夜「まあ! こちらは?」
七夏「えっと・・・」
心桜「あたし、カレーパン! つっちゃーは、シュークリームね!」
七夏「はい☆」
心桜「んで、笹夜先輩は、メロンのタルトです!」
笹夜「まあ♪ メロン♪」
七夏「ここちゃー?」
心桜「ん?」
七夏「どおして、これになったの?」
心桜「笹夜先輩は、メロン優先と思ってね!」
笹夜「私は、みんなと同じでも・・・」
心桜「ありゃ!?」
笹夜「それ以前に、何が『同じ』なのか分からないですね」
心桜「確かに、あたしはカレーパン、つっちゃーはシュークリーム、笹夜先輩はメロンのタルト。別にスイーツで統一されている訳でもないし・・・あっ!」
七夏「どしたの? ここちゃー?」
心桜「あたし達は、何が『同じ』かは、分かってるよね?」
七夏「えっと・・・」
心桜「あたしが買ってきた、カレーパンとシュークリームの共通点!」
笹夜「どちらも中に具・・・かしら♪」
心桜「おぉー! 確かに! メロンのタルトじゃなくて、メロンパンだったら、みんな同じだったかもね!」
笹夜「メロンパンは、中にクリームが入っているのと、入っていないのがあります♪」
心桜「さすが! こだわりが違いますなぁ」
笹夜「す、すみませんっ!」
心桜「いえいえ、あたしも『メロン関係で、これ』があれば、それにしてたかも知れないけどさ!」
七夏「ここちゃー、これは、なかったの?」
心桜「一応、探してみたんだけどね・・・ま、あたしたちは、ともかく、笹夜先輩はこれ、どうなのかなーと思ってさ」
笹夜「私は、構わないです♪」
心桜「そうでありましたか!」
笹夜「ええ♪」
七夏「結局、これって、みんなに伝わってるのかな?」
心桜「たぶん、伝わってない!」
笹夜「このままで、いいのかしら?」
心桜「まあ、カレーパンとシュークリームの狭間を楽しむのも良いかもね!」
七夏「そんな・・・」
心桜「んじゃさ! カレーパンとシュークリームを交互に食べてみるとか!?」
笹夜「あまり、想像したくはないですね」
心桜「なんで? だってさ、カレーパンを食べた後に、シュークリームを食べるって事、普通にあったりしない?」
笹夜「何をもって『普通』なのかしら?」
心桜「辛いものを食べた後に甘いデザートって言えば『普通』かな?」
笹夜「ええ♪ それなら分かります♪」
心桜「んで、普通にない?」
笹夜「確かにありますけど、交互に頂く事とは随分異なるかしら?」
心桜「どーせ胃袋の中でひとつになるんだからさ!」
笹夜「胃袋に味覚はありませんので♪」
心桜「あはは・・・そ、そうだねー、あったらイヤかも!?」
笹夜「心桜さん、それが答えなのではないかしら?」
心桜「うっ!!! ところで、つっちゃー!」
七夏「は、はい!?」
心桜「さっきから、カレーパンとシュークリームを交互に眺めてるけど・・・まさか!?」
七夏「え!?」
心桜「まさか、交互大作戦を視野に入れてたとか!?」
七夏「えっと、カレーパンは可愛くて、シュークリームは素敵だなって♪」
心桜「なるほどねー! 付け加えれば、メロンのタルトはクールだねー!」
七夏「くすっ☆」
笹夜「ますます分かりません・・・」
心桜「あたし達は分かるけどねー♪」
七夏「なんか、『おあずけ』のような気がしてきました」
心桜「あ、ごめん! んでは、早速いっただっきまーす!」
七夏「くすっ☆」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
笹夜「結局、伝わってないままになってませんか?」
心桜「そうだねー。言葉だけで伝えることの難しさときたらもうっ!」
七夏「いいのかなぁ」
心桜「ま、良くはないね・・・って事で、おーい! 原作者! 何とかしろ!」
七夏「私達だけでなんとかできないのかなぁ?」
心桜「よし! んじゃ、つっちゃー頑張ってみよー」
心桜「って事で、これからもつっちゃーが頑張る『翠碧色の虹』本編はこちら!」
心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_frma_a.htm」
心桜「あたしたち『ココナッツ』宛ての、お手紙はこちら!」
心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_suiheki_novel.htm#QUESTIONNAIRE」
笹夜「結局、伝わっていないのですけど・・・」
心桜「あはは! お手紙でこの件のお問い合わせでも頂いたら、お答えいたしますか!?」
笹夜「え!? そういう運びだったのかしら?」
心桜「っそ! 時に謎は謎のままで引っ張る事も必要なので!」
七夏「と、とにかく、おたより待ってますね☆」
笹夜「なんか、不安です・・・」
随筆三十一 完
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随筆三十一をお読みくださり、ありがとうございました!
本編の方も鋭意制作中ですので、どうぞよろしくお願い申しあげます!