魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
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第百四十七話
ベッドの上には制服を着たままの一夏が眠っている。
雪のように白い肌、瑞々しい唇、夜天を映したかのような髪。
そして、不自然にしぼんだシャツとズボン。
「お兄ちゃん……」
ギシ…と円香がベッドに腰掛ける。
「本当に、腕なくなっちゃったんだね」
「痛くないのかな…」
「お兄さんの事です、きっと大丈夫でしょう」
ギィ…とベッドが軋む。
エレンとリムがベッドの上に乗った。
「でもさ」
「うん」
「はい」
「「「これで抵抗出来ないよね!」」」
物憂げな表情から一転、口元がつり上がる。
三人は手をわきわきさせながら、ロリが浮かべてはいけない種の笑みを浮かべていた。
ベッドの中央で眠る一夏の周囲にロリsが集まる。
「うーん…先ずはどうしよう?」
円香が二人に尋ねた。
「耳」
「顎ですかね」
「じゃぁ私尻尾」
三人は目を見合せ…
コクリと無言で頷いた。
三人はそっと一夏を起こして、頭から背中にかけての下に枕を敷き詰めた。
円香は腰とベッドの隙間に手を入れて、一夏の尻尾を取り出した。
「「「ふふふふふ……」」」
三人が尻尾やら耳やら顎やらうなじやらを責め始めた。
「お兄さんの髪サラサラです……」
と首周りを責めていたリムが呟いた。
「お兄ちゃんはねー、髪の手入れだけは何があってもするんだよねー」
「一夏お姉ちゃんの耳おいしい……」
一夏は擽ったさや気持ちよさで身を捩ろうとするが、手足のない体では何も出来ない。
それを上と下から眺めている者が居た。
『おいアプリコット、なんで俺様がこんな事しねぇといけないんだよ』
『やめてもいいけどその時はますたーの事だから二度と奏に血はあげないと思うなぁ』
『チッ…』
影の中から一夏に魔法を掛け続ける奏。
上から眺めながら指示を出す橙。
奏は橙に渡されたCADで血流操作と障壁をはっていた。
血流操作はいうまでもなくアレである。
障壁は尻尾の付け根の淫紋を覆うように展開されている。
「もしかしたら今なら……」
『そら来たよ奏』
『やりゃぁいいんだろ…』
円香が一夏のズボンのベルトに手をかけようとした時…
カツン……。
「あれ?」
「どうしたの円香?」
「何かありましたか?」
カツン、カツン。
円香の爪が、何かしらの見えない壁とぶつかる。
「むぅ………ちぇん?」
サァッと橙が有機素体に憑依して現れた。
「円香、それはアウトだよ」
「えー……」
と円香が唇を尖らせる。
「キスなら幾らでもしていいけど、そっちはダメだよ」
「なんでー」
「ますたーがダメって言うからだよ。
私はますたーの式神。ますたーの意向には絶対服従」
「むぅ……」
渋々、円香はベルトを外そうとしていた手を戻した。
「よし、みんな、お兄ちゃんの口をどろどろに『れいぷ』しちゃおう!」
「誰がそんな言葉おしえたんだろう…』
スーっと橙の輪郭が薄れていった。
「んぅ…?」
午前2時。一夏の瞳がパチリと開いた。
ブワッと一夏の知覚が拡大した。
「……何この状況」
一夏の周囲には、雷巴のようにロリsが眠っていた。
そして、口元が若干べたついているのを感じた。
「…………ま、いっか」
と一夏はその意識を暗闇に溶かしていった。
暫くして。
「んぅ……お兄さん……」
「おにーちゃん……しゅきぃ……」
「おねーちゃん………ちゅー……」
三人がギュッと一夏に抱きつき、ふにゃりと笑顔を浮かべた。
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