ソードアート・オンライン~風の名を持つ者~
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デスゲームの始まり
前書き
初めましての方は初めまして!久しぶりの方は久し振り!勇者です!
「久し振りに来たなぁ。ソードアート・オンラインに……今のうちにレベルアップしとこっと」
ここは現実世界ではない。VRMMOの仮想世界ソードアート・オンラインというゲームの中、俺はβテスト以来久し振りにここに来た。一応俺はβテストで7層まで頑張った。まあ8層までいったやつもいるらしいがな……
「本当に久し振りだな……茅葉さんは天才だな……現実から逃がさせてくれるなんて…」
現実での俺は大企業の御曹子、時期社長だ。もう社長となれるほどの知識などは父様を越えた。そのため回りから期待され、プレッシャーに圧し潰されそうだった。これはいい気分転換だな……
「一生ここにいてもいいんだけどなぁ………お、レベル上がった」
このソードアート・オンラインでは銃や魔法はなく、剣だけの世界だ。つまり、INTはないからステータスアップを振るのもSTR、LUKのようなのでいい。俺はSTRに全て振った。理由は攻撃こそ最大の防御だからだ
「金もたまってきたな………装備を整えるか……」
街に帰る途中にもバンバンMobを倒して金をゲットした。毎回RPGで思うんだけどモンスターが金を持ってるっておかしいよね。だって金使えないじゃん。こっちとしてはありがたいけどなんで金もってんだろ?
「あのー、あなたはログアウトできますか?」
ゴツいおっさんに話しかけられた
「ログアウト?ちょっと待ってください」
普通できるだろうとウィンドウを開いた
「ない………もしかしてあなたもですか?」
システムの故障、あるいは……いや、セレモニーなわけがない。だが故障なら放送かなにかがあるはずだ……
「そうなんです。もう5時半なのに……システムの故障かな…」
「それはありえないと思います。もしそうだったら放送があるはず」
俺の直感が何か起きそうな気がすると騒いでいる……
コーン、コーンコーン
「鐘の音……」
!?
「瞬間移動……この人数は…………まさか全プレイヤーか!?」
「やっぱりセレモニーだったんですね」
またゴツいおっさんがいる
「ログアウトできなかったのはセレモニーのため……と考えるのが妥当だが直感的に違うと思います。それこそ放送されるはずです。やはり何かが起きるようですね。例えばこの人数でバトルロワイヤルとか」
もしそうだったら簡単だ。多分ここにいる中で一番レベルが高いのは俺だろうし…
「変なこと言わないでくださいよ」
さっきから女子っぽいしゃべり方をするやつだなぁ。ま、どーでもいいけど……
「おい!あれを見ろ!」
俺が指差したのはホールにいる一人の少女のアバターだ
「!?」
姿が消えた。ということはナーヴギアをはずされたということだ
「えーと、もしかして家で一人?」
現実のことを聞くのはタブーなんだが聞いとかなければいかない
「はい。両親ともに仕事しています」
「俺は一人暮らしを強いられているから一人なんだ。俺やおっさんがいますぐ現実に戻るのは現状不可能だな」
どうする……ってなんだ?あのWONING……
「おっさん、あれ見た方がいいかも。もしかしたらレーザーが出てきたりするかも……」
「そんなわけないじゃないですか。出るとしたらモンスターですよ」
それもそうだろう。って、赤マントが出てきた……
「答えはGMかな……一体何のためにここに来たんだ……」
「何…それ……どういうこと…………」
赤マントの話が終わるとさっきまでゴツいおっさんだった少女が涙目で言う
「おっさ……じゃなくて少女?まあ要約するとここで死んだら現実の俺たちがマイクロウェーブによって脳を焼かれて死ぬ。さっきもらった手鏡は現実の俺たちの容姿にするための道具。ここから出るためには100層をクリアする、全ては茅場明彦の陰謀だったというわけだ……」
「あなたはどうするの?」
「俺はβテスト経験者だからとりあえずレベルあげをする。あんた名前は?」
「シンラ」
「俺はフウリだ。シンラ、生きるためにはこの街から出て違う街を拠点にしてレベルを上げなければいけない。シンラ、俺と来い。守りながらレベルを上げるには一人が限界だ。選ぶならシンラのような将来的に有望なやつを選ぶ。事態は一刻を争う。選べ」
「私は……しばらくフウリさんに着いていく」
よし、これで一人救えた。次の街で二人分の装備を買わないとな
「行くぞ。βテスト経験者はみんなどこがいい経験値の稼ぎ場所か知っている。だが俺しか知らない場所がある。俺たちはその場所で狩る」
「分かりました。では行きましょう」
俺たちは走り出した。このデスゲームは絶対に生き抜く。そしてシンラを生き抜かせるんだと心に決めた
後書き
初回だから少な目にしちゃいました
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