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『A.H』

作者:零那
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『決心』



もっと早く貴女に出逢っていたなら、私は過ちを犯さずに済んだかな。

澄み渡る青空の時も、重暗い雨の時も、いつだって未だ遮る過去。
忘れてはいけない過去。
背負ってくべき過去。

生まれた理由も生きる意味も無かった頃、もっと早く、あの頃に貴女を知ってれば...。

どんなに逃げ込んだって、どんなにキツく蓋をしたって、脳裏で繰り返される。

何をどうすればいいのかって見失う。現実を生きれない瞬間がある。

それでも貴女が教えてくれた。『この世界に君はひとりしかいない』

貴女もたったひとり其処で闘うなら、私も生きて闘うと決めた。


 
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