真説魔法少女リリカルなのはエトランゼ改
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1部 稀有な人生の始まり
1章 人生何があるか分かったものじゃない
聞いてない
もはやテンプレだな
だが見慣れた部屋だ。
気づいたら部屋だったって何度目かと思ったらここは、月村家での俺の部屋か
指輪もしている
≪ティア死ぬんじゃないのか?≫
≪誰かそんなこと言いましたか?≫
≪言ってねえな≫
≪綾様流に言うと、何がうれしくて数千年も正式所有者を待ったのに、
数日でお別れなんてふざけてると思いませんか≫
≪あぁ≫
≪亡くなりはしませんよ、ただ確率ですが一気にフルパワーを放出と血を抜かれすぎた結果
あなた自身の成長が遅くなる可能性があることです≫
≪具体的には?≫
≪女装が似合うと言っておきましょう
声も変わらない可能性も≫
≪ただでさえ女に見えるんだぞ!≫
≪代償はあるといったじゃないですか?≫
≪言ったけどなぁ≫
≪確立ですからもしかしたら男らしく2メートル行く可能性もありますし、
銀河さんみたいな渋い声になるかもしれませんが・・・≫
≪2メートルなんていらねえし、ジオンのIQ240の独裁者の声なんて望んでねえよ!
そしてなぜそこで黙る≫
≪例えがわからないので、まぁ150行けばいいといいですね
声も少女声のままでしょう≫
≪勘弁してくれ≫
≪大した代償じゃなくてよかったですね≫
≪あの技使うとこうなるのか?≫
≪綾様がきちんと技にしろ魔法にしろ成熟したら大丈夫ですが
あなたもこの世界に覚醒して間もないですし、
能力はある程度ありましたが、超一流の域ではなかったのです
しかもあなたは成長期でもありましたから、代償が成長になっただけです≫
≪なったものは仕方ない、どれぐらい寝てた≫
≪当日を抜かすと3日です≫
≪その間変わったことは?≫
≪すずかさんが起きません≫
≪なぜ?≫
≪実際にあなたは植物人間と同じようになってたのです
状況を知ってる私はいいのですが、私もいつ綾が起きるかはわかりませんから静観しました
その結果を聞いたすずかは倒れてしまって、多分あなたの血を吸ったからダメだったとか、
捕まったからダメだったとか、あなたと喧嘩をしたままだったからとか色々考えちゃったんだと思いますよ≫
≪世話のかかる女だ!≫
≪知ってます?≫
≪なにが?≫
≪あなたの状態ちょっと違うツンデレだって≫
≪惚れてることをデレルというんだ
俺は惚れてないだろうが?
使い方を間違えるな!≫
≪そうですか!≫
俺は扉を開け応接間に行く
応接間には、忍と綺堂、2人のメイドがいる
「おはよう」
「起きたの?」
「迷惑かけたな忍さん」
「迷惑かけたのはこっちでしょ」
「すずかは」
「えっと・・・」
「状況は知ってる、すずかのところに連れていけ」
「わかったけど、もう少し年長者を敬った方がいいと思うな」
「綺堂、すずかは部屋なんだな」
忍に聞いてもらちがあかん
出来るOL風の女性綺堂に話をかける
「は~部屋よ」
俺は勝手知ったるすずかの部屋に行く
「すずかちゃんに何の用が
今ぐっすり眠っているのです
乙女の部屋に・・・」
「邪魔だ!」
俺はファリンとかいうメイドを押しのけ部屋に入る
ネグリジェを着てすやすや眠ってやがる。
俺は部屋の外を見ると何をするのかと野次馬がうっとおしい
俺は扉の前に行き、扉を閉め
力ある言葉を発する
『魔錠の鍵(ウイザード・ロック)』
開錠の呪文をしないかぎり開かない。
聞くところによると血を吸う行為により
色欲が解放されるらしい
今からそれじゃ早いだろう
俺は成長が遅くなり、お前は成熟するのもな
もう一度力ある言葉を発する
「忘却」
忘れるのは俺の血を吸ったこと
これ忘れたら起きるとか思ったのにな、仕方ない
「すずか、いつまで寝てるんだ
別にお前のせいでも何でもない
実際に遅かれ早かれあいつとは決着をつけないとダメだったしな
全て俺が決めたことなのに、勝手にてめえが責任感じるんじゃねえ
ショックで寝込むなんて、そっちの方が迷惑だ
お前が起きねえと、寝心地のいいお前の膝枕で寝れねえだろうか
すずか早く起きやがれ」
「ん~っ、膝枕が必要だから起こすのはちょっとひどいと思うんだけどな」
「俺より寝てたやつに言われたくねえよ!」
すずかはベッドから起きだして俺に抱き付いてきた。
「当たってるぞ!」
「もぅ、そういうのはスル-するんだよ
いわれたら恥ずかしくなるし」
「マセすぎだ」
俺は軽く頭をなでながら抱きしめる
「捕まってごめんなさい、呼べば来てくれると信じてたよ」
「あぁトラブったら呼べって言ったしな」
「うん、来てくれてありがとう」
「宿賃だ!気にするな」
「くすっありがとう」
そう言ってほほに口づけをしやがった。
「私の初めてだよ」
そう言ってすずかは離れた
「だから10年早い」
「同い年だよ」
「あぁ、みんなが心配してるぞ」
「うん、本当にありがとう」
「何度も聞いた早く行け」
「うん」
そう言って扉を開けようとするのだが開かなかった。
「悪い解除の呪文をかける」
『解除』
開門の呪文をかけても扉を閉めたら、また鍵がかかってしまう
よく考えたら閉門の呪文で良かった
もぅと言いながらリビングに行って
みんなから祝福の様に喜びの声がここまで聞こえる。
≪綾様、これでも人間関係は≫
≪利害一致と幻想だな≫
≪ですが身を挺して、もしかしたらあなたが思ってたように亡くなった可能性もありましたのに≫
≪ここに泊った料金だ
命が代償とはぼったくりだな≫
≪すずかさんの事は≫
≪すずかの膝枕の代金を払ったにすぎん≫
≪意地っ張りですね≫
≪どうあっても誰かとくっ付け様としてるみたいだが、ほかを当たれ
俺じゃなくても良い女の要素は十分にある
売れ残りになる可能性は低いだろうよ≫
≪それこそ綾様が言う通りずいぶん先の話ですよ≫
したからみんなの笑い声が聞こえる
この家に辛気くせえのは似合わんし、そんな家に居たら気がめいる
やはり利害関係が一致しただけだな
俺を呼ぶ声が聞こえるので、とりあえずは平和に過ごすとするか
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