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仮面ライダーエグゼイド この手の中

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第二十八章

「貴方と戦い」
「倒すというのだな」
「そうしてみせます」
「行け、そしてだ」
「勝ってこい」
 ブレイブとスナイプがそのエグゼイドに言った。戦いを終えた彼等は今は最後の戦いを見守っている。
「そしてだ」
「勝った祝いをするぞ」
「はい、今から戦ってそして」
 エグゼイドも二人に応えた、他の仲間達もいるが彼等にも応えての言葉だ。
「勝ってきます」
「その意気です、じゃあ行ってきて下さい」
「うん、それじゃあね」
 ゴーストにも応えてだ、仲間達に背を向けてスサノオと再び対峙した。そうして両者は激しい戦いに入ったが。
 スサノオの攻撃の激しさはクロノスの比ではなかった、まるで全ての方向が見えていて腕が八本あるかの如くだった。
 素早く幾多もの攻撃を放つ、それだけでなく。
 その一撃一撃の威力も強い、エグゼイドはスサノオの拳を腕で防いだ時に強い衝撃を感じ思わず言ってしまった。
「この攻撃は」
「防いでもだね」
「ダメージを感じる、こんなことが」
「これが神の攻撃だ」
 こうエグゼイドに言ってみせてきた。
「それも真の神とな」
「檀正宗と違う」
「彼は生憎私の下僕に過ぎない」
 自らを神とまで称していたあの男ですらというのだ。
「言うならば従神だ」
「神に従う神」
「そうだ、それに対して私は真の神だ」
 自身はそうなるというのだ。
「強さが違うのも道理ではないかね」
「くっ、だから防いでも」
「君にダメージを与えられるのだよ」
 それだけの威力だというのだ。
「生憎だがね」
「これは下手に防いでいては駄目だ」
「そう、それでは私に勝てない。今の私に勝とうと思えば」
 スサノオはエグゼイドが己の攻撃を防ぐことからかわすことに切り替えたのを確認しつつさらに言ってみせた。
「そもそも私の攻撃を受けないことだ」
「防いでもこのダメージだと」
「わかるな、君なら」
「わかる、これは」
「ふふふ、それではどうする」
「かわしていっても限度がある」
 エグゼイドはすぐにこの結論に至った。
「それなら」
「結論が出たな」
「ここは攻撃だ!」
 かわすことはかわす、しかしそれを主軸に置いては勝てない。かわすだけでは相手にダメージなぞ与えられる筈がないからだ。
 そのことがわかってだ、エグゼイドはかわすよりも攻撃に移った。その格闘を以てスサノオにまさに蝶が舞い蜂が刺す様にして攻撃していく。
 そうしつつダメージを与えていってだ、スサノオの体力を徐々に奪っていった。しかし彼が受けていくダメージも決して無視出来るものではなかった。 
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