仮面ライダーエグゼイド この手の中
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第二十章
「いいな」
「わしは邪魔者か」
「そうだよ、適当に寝てろよ」
「くそっ、何処までも厄介者扱いだな」
「何かこの人かなり酷い言われ方だね」
宝生も仙人とユルセンのやり取りを見て思った。
「さっきから見ていたけれど」
「この人はこうだから」
アカリはその宝生にこう答えた、表情は特に変わっていない。
「まあ気にしないで下さい」
「そうなんだ」
「ええ、とにかく明日の十二時からですね」
「うん、決戦の時はね」
「その時はタケル達も行くし」
「ライダーは合わせて十人になるね」
「十人ですか?」
「そう、パッピーピポピパも仮面ライダーになれるから」
だからだというのだ。
「それでライダーは十人になるんだ」
「えっと、パッピーピポピパっていうと」
その名前を聞いてだ、アカリは少し考えてからそのうえで明日那を見て言った。
「明日那さんですね」
「そうなんだ、明日那は実はパッピーピポピパでね」
「そうなの、最近普段はこの姿だけれど」
その明日那も言う。
「何時でも本来の姿に戻られるの」
「そうだったんですか」
「それで何時でもね」
「仮面ライダーポッピーになれるんですか」
「そうなの」
明日那の返事はあっさりとしたものだった。
「何時でもね」
「そうですか、それで決戦の時はですね」
「私も仮面ライダーになって戦うわ」
「あたしだって戦うわ」
「私もだ」
ニコとジャベルも名乗りを挙げてきた。
「ライダーの諸君の手助けをさせてもらう」
「思う存分頼りにしてね」
「頼むよ、激しい戦いになることは間違いないから」
宝生は二人を見て誠実な声で実際に頼んだ。
「皆の力を合わせていかないと駄目だからね」
「わかっている、全力でやらせてもらう」
「任せておいてね」
「今度は戦いは総力戦になることは間違いないな」
パラドはこのことをここで言った。
「なら思う存分戦って楽しむだけだ」
「話が動いていますな、では明日は決戦の場に赴きましょうぞ」
最後に御成が言った、そしてだった。
ライダーとその仲間達は明日の決戦に備えて様々な用意を進めていた、そしてその日のまさに十二時にだった。
ライダー達は全員でスサノオが指定してきたその決戦の場に来た、そこに来るとだった。
既に多くのバグスター達がいた、そしてかつてライダー達がバグスター達と決戦を行ったその場所にだった。
檀正宗がいた、彼は自信に満ちた笑みでその場に立っていた。その彼がライダー達に対して言ってきた。
「諸君、よく来た」
「ここに来た理由は一つだ」
檀が父に対して強い声で返した、指差しもしている。
「ここを貴方の墓場にすることだ」
「ははは、そう言うのか」
「当然だ、貴方はもう一度死ぬ」
こうも言った檀だった。
「我々の手によってな」
「言ったものだな、だがその言葉はそのまま返させてもらう」
「我々を倒すというのか」
「そうだ」
まさにとだ、檀正宗は不敵な笑みで言葉を返した。
「一人残らずな」
「そう言うか、ならばだ」
檀が彼に返した。
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