転生とらぶる
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機動戦士ガンダム
2157話
ガトー達とセイラを含むルナ・ジオン、そして一応といった感じでシャドウミラー幹部陣何人かの会談は、そう時間を掛けずに終わった。
ガトーやその部下の者達にしてみれば、セイラ……いや。アルテイシアという、ジオン・ズム・ダイクンの娘が自分達に会いに来てくれたのだ。
それはとても光栄な事であって、当然ながら感動していた。
セイラの方も、ガトー達の中には腹に一物抱えているような……悪意を持ってルナ・ジオンにやって来たような者はいなかったらしく、最終的には特に何も問題はなかった。
もっとも、今回の一件は偶然こういう形を取ったが、次からはその辺もどうにかする必要があるだろう。
そんな訳で、現在ガトー達はルナ・ジオンの……正確には、クレイドルの中を見て回っていた。
ちなみに当然の事だが、ガトーと一緒に来た部隊の家族達も、クレイドルで仕事をする事になる。
具体的にどのような仕事になるのかは、それこそ本人達の資質次第だろうが。
「あれが……ルナ・ジオンのMSか」
ルナ・ジオンの軍事基地……その中でも、セイラの城がある場所からはかなり離れた場所にある演習地では、現在MSが演習を行っていた。
戦っているのは、黒い三連星のS型が3機対、ダグラス率いるジンやストライクダガーを操る外人部隊。
正直なところ、この外人部隊という名前を変えた方がいいのではないかと思っているのだが、意外な事にケン達はこの外人部隊という名前を気に入っているらしい。
それこそ、家族を人質に取られていた時の部隊の名前なんだから、明らかに縁起が悪いと思うんだが。
それでも、本人達が望むならという事で、未だにダグラスが率いる部隊は外人部隊という名称のままだった。
「見たところ、ザクに押されてるようですが……」
カリウスが、ガイアのS型によってペイント弾を撃ち込まれ、シグーの胴体が赤く染まったのを見ながら呟く。
ジンじゃなくてシグーを使ってるって事は、外人部隊の中でも腕の立つ奴……ケンか? もしくはダグラスか。
ジンの上位機種と言ってもいいシグーだったが、それでもペイント弾によって赤く染められてしまえば、当然のように負けとなる。
事実、そのシグーは大人しく模擬戦の場所から後退していく。
「機体性能がザクより劣っているのは、やっぱり動力炉の違いが大きいな。ザクと戦っているのは、基本的にバッテリーで動いている機体だ。核融合炉を持っているザクと比べれば、どうしても性能では劣ってしまう。……もっとも、バッテリー機は決して悪い事ばかりじゃない。例え撃破されても、爆発は大きくないし。それに、コスト的にもな」
ルナ・ジオンが使っているバッテリー機は、それこそ技術があればUC世界でも普通に作れる。
何か特殊な素材の類は使っていない。
それに比べると、ザクが使っているミノフスキー物理学を下地にして生み出された核融合炉は、地球上には殆ど存在しないヘリウム3という物質が必要となる。
そのヘリウム3を手に入れる為に、片道数年単位を掛けて木星に行き、ヘリウム3を取ってくる必要があるのだ。
……ただ、このヘリウム3は例えばバジュラの持つフォールドクォーツやBETAの持つG元素と違い、この世界特有の物質という訳ではない。
つまり……そう、キブツを使えば普通に作り出す事が可能なのだ。
UC世界にしてみれば、わざわざ数年掛けて木星に行かずとも、ルナ・ジオンを通してシャドウミラーからヘリウム3を購入出来る訳で……木星船団というのがこの世界にはあるらしいが、そのうち規模が縮小されるのは間違いない。
もっとも、規模は縮小されてもなくなるという事はないだろう。
このUC世界において、MSというのは絶対的な力だ。
それ以外にも、ミノフスキー力学を使った核融合炉には色々と使い道がある。
そのような物を作るのに必須のヘリウム3を一国からの供給に頼るというのは、最悪の選択肢だろう。
下手にルナ・ジオンと敵対すれば、その時点でヘリウム3を入手出来なくなるのだから。
そうなると、現実的なのは規模を縮小しつつも、木星船団は続けるといった事か。
……シャドウミラーの場合、キブツを使わずに直接木星までシステムXNを使った転移という方法もあったりするのだが……その辺はまだ、あまり考えなくてもいいか。
「コスト、か。やはりMSを維持するとなると、その辺は考える必要があるのだな」
ガトーがしみじと呟く声が聞こえてくる。
ガトーにとって、MSというのはやはり大きな意味を持っている事を伺わせる言葉だ。
「もっとも……ジン、シグー、ストライクダガーといった3機種は、基本性能ではザクに負けていて、ましてやS型と比べれば圧倒的に低いが……それでも絶対に勝てないって訳じゃない」
「それは、どういう事ですか?」
そう尋ねてきたのは、カリウス。
ガトー以外の面々も、やはり精鋭部隊という事で、MSとかその辺りに興味津々なのだろう。
「簡単に言ってしまえば、武器だな。……ジンとシグーは別に用意する必要があるが、ストライクダガーというあっちの機体は、ビーム兵器を持っている」
「なっ!? そ、それは……MSサイズで使用可能なビーム兵器という事ですか!?」
「そうだ。しかもかなり取り回しのしやすい大きさでな。……ちなみに、取り回しという事を考えなければ、ジンやシグーでも一応ビーム兵器は使えるぞ。もっとも、ザクバズーカどころじゃないだけの大きさを持つ武器だから、それこそ普通に考えれば的にしかならないが」
PS装甲辺りを使っていれば、取りあえずザク相手にもジンやシグーである程度持ちこたえる事は出来るんだろうが……ジンやシグーはPS装甲を開発前に出来た機種だしな。
それに、PS装甲は攻撃を受ければ受けるだけ機体のエネルギーが消費するので、バッテリーで動いているSEED世界のMSにしてみれば、エネルギー消耗が激しいという欠点もある。
「ちなみに……あの機体を見てみろ」
そう言い、ガトー達に示したのはリーオー。
「他の3機種はSEED世界という世界で開発されたMSで、バッテリーで動いている。けど、あのリーオーという機体はW世界という世界で作られたMSで、ザクと同じ核融合炉を動力としている」
もっとも、UC世界のMSが使っている核融合炉は、ミノフスキー物理学を基礎としているものだが、W世界の核融合炉はミノフスキー物理学を使っていないので、同じような性能を持ちながらも、その製造過程は全く違うのだが。
「……性能的には、どちらが上なのだ?」
「あー、どうだろうな。対して変わらないと思うぞ。ザクが最初のMS……いや、旧ザクとかあるから、最初とは言えないけど、ともかく初期のMSであるのに対して、リーオーというのもW世界では初期のMSだし」
正確にはリーオーの前にトールギスがあり、そのトールギスをデチューンしたのがリーオーなのだが、量産型MSという意味では間違いなくリーオーが最初だった。
「ふむ、なるほど」
性能的には同じという事で、ガトーは納得した表情を浮かべる。
だが、次に視界に入ってきた物を見て、その動きは固まった。
何故なら、そこには空を飛んでいるMSがあったからだ。
いや、正確にはシャドウミラーで開発したダラニに乗って空を飛んでいるストライクダガーやジンを見て、だ。
ダラニはシャドウミラーで開発された機体ではあったが、特にシャドウミラーとしての技術を使っている訳ではない。
いわゆる、枯れた技術……どこの世界にもあるような技術を使って作った代物だ。
唯一特異な技術と言えば、SEED世界のバッテリー技術だが……それを欲しがる勢力は、いないとは限らないが、それでもそこまで多くはない筈だった。
勿論、もしジオン軍や連邦軍に拿捕されるような事があれば、徹底的に調査されるだろうが。
ああ、でも連邦軍はともかく、ジオン軍にはドダイとかいう爆撃機があり、それにMSを乗せる事を計画してると技術本部から奪ってきたデータの中にはあったような気がする。
とはいえ、それはまだ計画段階で実際には行われていない事を考えると、俺達が元祖という扱いになるのだろうが。
「驚いたか? あれがあれば、MSも空を飛べる。MSの欠点の活動範囲の狭さを克服する事が出来る」
宇宙であれば、機動力や活動範囲は特に問題のないMSだが、それが地球での活動となれば話は違う。
宇宙と違って無重力ではない為に、MSが地上で移動するとなれば当然のように歩いて移動しなければならない。
そして歩いて移動するとなると、当然のように活動範囲は狭くなる。
それが、地球でジオン軍が連邦軍に対して苦戦している理由の1つだろう。
まぁ、地球が連邦のホームグラウンドである、というのも大きいのだろうが。
ともあれ、そんな地球でダラニのようにMSが空を飛んで移動出来るとなれば、それは大きな力となる。
もしジオン軍がダラニの事を知れば、それこそどうか売って欲しいと、そう言ってくるのは間違いなかった。……売るにしても、かなり高値での販売になるのは間違いないが。
もし売るとなれば、交渉の場でエザリアを始めとした政治班の力量が十分に発揮されるだろう。
……うん、ジオン軍の交渉役に対して、哀れみしか覚えられない。
一体、どんな代償を支払う事になるのやら。
だが、ジオン軍にとって、ダラニのようなMSの移動可能範囲を伸ばせるような機体というのは、かなり魅力的な筈だった。
これが連邦軍なら、地球がホームだけにそういうサポート機を開発するのも、難しくはないんだが。
ジオン軍の場合は、何がどうなったのかは分からないけど、ドップなんて機体を開発しているくらいだし。
「おお……あのダラニとかいうあの機体、あれがあれば、MSも空を飛べるのか」
ケリィの感嘆の声に、頷きを返す。
「そうだ。それにあのダラニは基本的に使い捨ての機体として作られているから、それこそ敵にぶつけて破壊しても全く惜しくはない」
「破壊? 破壊するのか?」
俺の言葉が信じられなかったのか、ケリィ……だけではなく、ガトーやカリウスといった面々や、それ以外の者達も唖然とした視線を俺に向けてくる。
「ああ。元々あの機体はシャドウミラーの技術とかは使われていないからな。もし残骸を敵に調べられても、全く問題はない。……それどころか、戦場まで移動してもう役に立たなくなったら、敵にぶつけて爆破してダメージを与えるといった使い方を想定されている」
「……何と贅沢な」
ガトーの口からそんな声が出るが、それがジオン軍の資源不足を如実に表していた。
もっとも、地球でも有数の資源地帯であるオデッサを占領したのを考えれば、資源的な問題はそこまで悲惨ではないと思うんだが。
それでもこれまでのジオン軍の懐事情を示すかのように、ガトーとしては使い捨て前提の機体というのが、ちょっと信じられなかったのだろう。
とはいえ、実際には使い捨てというのは多い。
特にザクが使っているヒートホークなんかは、基本的に1度戦闘で使えば、続けて次の戦闘でも使う……といった真似は、ちょっと出来ない。
まぁ、ヒートホークとダラニという機体では、当然のようにコストも違ってくるのだが。
「ちなみに、ルナ・ジオンに所属になったお前達は、基本的にあっちのザク以外の機体を使うことになると思う」
「あの機体に、か? いや、だが……」
ガトーが少し戸惑い気味なのは、やはりジンを始めとしたMSの性能がザクよりも明らかに低いからだろう。
そのような性能の低いMSを使うのであれば、それこそザクを使った方がマシだと、そう考えても不思議はない。不思議はないんだが……
「性能的にザクの方が上なのは分かってるが、ルナ・ジオンは現状ではジオン公国と戦争中にある。……まぁ、恐らくジオン公国の方から停戦というか、色々と交渉する為の人員がくるだろうが、とにかく戦争状態なのは間違いない。そうである以上、ジオン軍が開発したMSを今の俺達が使うのは、色々と不味い」
「ですが、アクセル代表。その……黒い三連星の方々は……」
カリウスの言葉に、だろうなと俺も頷く。
「黒い三連星の場合は、異名持ちで名前も知られているからな。突撃機動軍に所属していた異名持ちがルナ・ジオンに所属しているというのを示す為にも、S型には乗っていた方がいい。それに、S型は性能も高いし」
ガトーも、恐らくもう少しジオン軍に長くいれば、異名持ちになっていた可能性は高い。
高いんだが……残念ながら、今はパーソナルカラーを許されてはいても、異名持ちではなかった
そうである以上、ルナ・ジオンが用意するMSで納得して貰うしかなかった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:235
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.11
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1435
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