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オズのガラスの猫

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第十一幕その一

               第十一幕  猫の国に着いて
 一行は色々な出来事を全部無事にクリアーしつつ猫の国に向かっていました、そして遂になのでした。
 城壁に囲まれた街の正門の前まで来ました、その門には堂々とこう書かれていました。
『猫の国にようこそ』
 その文章を見てです、ナターシャが言いました。
「遂になのね」
「ええ、ここがなのよ」
 ガラスの猫がナターシャに答えました。
「猫の国よ」
「そうなのね」
「あたし達は目的地に着いたのよ」
 こうも言うガラスの猫でした。
「あんたの言う通り遂にね」
「いや、長かったけれどね」
 ここで言ったのはジョージでした。
「僕達は今回も目的地に到着したんだね」
「色々あったけれどね」
 神宝はこれまでの旅のことを思い出していました。
「到着したんだね」
「ううん、今回も色々あって見て来たね」
 カルロスはそのオズの国の旅のことを思うのでした。
「それでも凄く楽しかったよ」
「色々な人達と出会えて」
 恵梨香も言います。
「素敵だったわ」
「はいーー今回の冒険もーーです」
 チクタクもお顔がにこにことなっています。
「素晴らしいーーものーーでした」
「その旅の目的地に到着よ」
 つぎはぎ娘もいつも以上に明るいです。
「ようやくね」
「そうよ、ではね」
 ここで言ったのはオズマでした。
「今からね」
「はい、猫の国に入ってですね」
「そうよ、猫の国の人と犬の国の人達を仲直りさせましょう」
「わかりました」
 ナターシャはオズマの言葉に頷きました、そしてです。
 門のところにあるチャイムのボタンを押すとすぐにでした。
 黄色いブレザーの軍服と帽子を身に着けている黒い猫の頭をした兵隊さんが門を開けて出てきました、手も猫のもので手には自動小銃があります。
 その猫の兵隊はオズマを見てすぐに言いました。
「オズマ姫じゃないですか」
「ええ、実は貴方達に用があって来たの」
「我々にですか」
「そうなの、詳しいお話は中に入ってからでいいかしら」
 オズの国のというのです。
「そうして」
「はい、ここでお話してもですし」
「それじゃあね」
「どうぞ」
 兵隊さんは笑顔で応えてでした、そのうえで。
 一行は猫の国に入りました、街の中は碁盤状に道と運河で奇麗に整っていてブロックの建物はとても奇麗です。
 その猫の国を見て回ってです、ナターシャはこんなことを言いました。
「何かこの国もね」
「どうしたの?」
「いえ、オズの国のなのねって思ったの」
 ガラスの猫にお話しました、黄色いウィンキーの服を着ている猫の頭と毛、手の人達が街の中を行き来して楽しく暮らしています。
 そうした風景を見てです、ナターシャは言うのです。
「こうした外の世界にないものがあるのがね」
「オズの国だっていうのね」
「ええ、猫の人達なんてね」
「外の国にはいないから」
「ここもオズの国だって思ったわ」
「そうなのね」
「あの、それでなのですが」
 案内役の兵隊さんが一行に行ってきました。
「これからです」
「ええ、猫の国の市長さんによね」
 オズマが兵隊さんに応えました。 
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