オズのガラスの猫
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第十幕その六
「いいかしら」
「はい、管理人さんのスマホの画像を見てですね」
「そのダマの木の」
「私達もその木は覚えていますけれど」
「何しろその実を食べたんですから」
「見て余計に頭に入れてね」
そのうえでと言うオズマでした。
「そうしてね」
「探して見付けて」
「見付けたら管理人さんに知らせて」
「そうして切ってもらうんですね」
「そうしてね、じゃあね」
さらに言うオズマでした。
「ダマの木のことはお願いね」
「わかりました」
「そうさせてもらいます」
「是非共」
「私達の森ですから」
「私達でします」
森の動物達も約束しました、こうしてでした。
ダマの木の問題は森の管理人さんと生きもの達に解決してもらうということになりました、このことを決めてです。
一行はまた先に進むのでした、ですが。
森を出て暫くしたところで今度はです。
道のど真ん中にとても大きな蛇がとぐろを巻いて寝ていました、その蛇を見て最初に言ったのはカルロスでした。
「この蛇アナコンダじゃない」
「アマゾンにいる大蛇よね」
「うん、そうだよ」
ガラスの猫にもお話します。
「この蛇はね」
「それにしても大きくない?」
ジョージはそのアナコンダを見て首を傾げさせました。
「このアナコンダ」
「こうした大きさじゃないの」
「もっと小さい筈だよ」
「このアナコンダ三十メートルはあるよ」
神宝はざっと見た大きさを述べました。
「普通は大きくても十メートルなのに」
「そう思うと大きいわね」
「大過ぎるよ」
「オズの国だからかしら」
こう言ったのは恵梨香でした、四人共ガラスの猫とお話しています。
「大きいのは」
「オズの国は外の世界と違うからよね」
「ええ、そうじゃないかしら」
「そう考えるとこの大きさはわかるけれど」
最後にナターシャが言いました。
「問題はここで寝ていることよね」
「ええ、大きな身体でね」
「ちょっとこれは」
「あたし達がどいたらいいじゃない」
こう言ったのはつぎはぎ娘でした。
「そうして先に進めばいいでしょ」
「それだけ?」
「そう、それだけじゃない」
こうガラスの猫に言います。
「もうね」
「そういうーー問題ではーーないーーです」
チクタクが言ってきました。
「道のーー上でーー寝られるーーと」
「ああ、それだけで迷惑ね」
「はいーー公の道ーーですから」
「そうなるわね、じゃあ起きてもらいましょう」
「いえ、ちょっと待って」
ここで言ったのはオズマでした。
「何か皆眠くない?」
「そういえば何か」
「ちょっと眠くなってきました」
「まだお昼なのに」
「どうにも」
「そうなってきました」
ナターシャ達五人がオズマに応えて言いました。
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