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空に星が輝く様に

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431部分:第三十三話 告白その三


第三十三話 告白その三

「佐藤は俺のこと」
「御免なさい」
 ここでだった。星華本人も言うのだった。
「私、斉宮にどうしてもそのことが」
「わかったよ」
 陽太郎は穏やかな声で星華のその言葉に頷いた。
「そのことがな」
「わかってくれた?」
「ああ、そうだよ」
 こう星華に話すのだった。
「だから。それはいいよ」
「そうなの」
 星華は言った。自分から。それがだった。
 かえって自分を動かしてだ。自分から話したのだった。
「あの。それでね」
「今度は?」
「文化祭のことだけれど」
「月美に言ってたあれか」
 陽太郎はその時のことを思い出していた。その時月美は星華達に囲まれそのうえで言われていたのだ。陽太郎はそこに来て月美を助けたのである。
 そのことだと思った。しかしなのだった。
 星華はだ。さらに言うのだった。
「その時のことも御免なさい」
 まずは頭を垂れたのだった。
「本当に御免なさい。西堀・・・・・・さん」
「いえ、それはもう」
 月美はだ。優しい声で星華に応えたのだった。
「いいです。過ぎたことですから」
「俺ももういいよ」
 陽太郎もだ。そのことはもういいというのだった。だが、だった。
 星華はだ。頭をあげてこう話したのだった。
「その後の」
「その後?」
「その後って」
「あの不良が西堀さんに襲い掛かったことだけれど」
 話すのはこのことだった。あの時のことであった。
「あれ、実は」
「おい、まさか」
「それってよ」
「そう。私がけしかけたの」
 このことをだ。意を決して話したのだった。
 顔をあげてそれでも眉を曇らせて。そのうえで必死の顔で話したのだった。
「あいつがつかっかってきて。それでつい」
「おい、あれで」
 それを聞いてだ。陽太郎は眉を顰めさせていた。そしてであった。
 星華に対して問う。問わずにはいられなかった。
「月美本当に危なかったんだぞ」
「・・・・・・・・・」
 椎名はここでは動かない。沈黙を守っている。そのうえで顔を青くさせてしまっている月美と声を震わせる陽太郎を見ていたのである。二人の動きを見守っていたのだ。
 そしてだった。陽太郎がまた言った。
「それを御前が」
「御免なさい」
 また頭を下げる星華だった。
「私、西堀さんが斉宮の彼女って言われて。それで」
「私達も」
「それで」
「つい」
 三人もだった。言ってきた。
「とんでもないことして」
「西堀さんには」
「本当に」
 そしてだった。三人もだった。
「御免なさい」
 頭を下げるのだった。四人が頭を下げたのだった。
 そうして謝罪したのだった。陽太郎はそれを見てだ。
 最初は眉を震わせ唇を噛み締めていた。しかしだった。
 
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