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ヘタリア学園

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第七千二百十七話  雨も降らない

第七千二百十七話  雨も降らない
 富士山は雲より高いです、ですから。
「空気が薄いだけじゃないね」
「乾燥していますね」
「高い場所独特のことだよね」
 ロシアは日本にこのことを尋ねました。
「そうだよね」
「はい、私の中ではそうした場所は少ないですが」
「やっぱり高い場所はね」
「どうしてもそうなります」
 空気が薄くて乾燥してしまうのです。
「これは気候ですね」
「高い場所独特のだね」
「そしてこのことがです」
 日本はロシアと一緒に登りながら言いました。
「注意すべきことです」
「空気が薄くて乾燥しているとね」
「運動の際に問題が出ます」
 酸素、そして湿気の問題です。
「ですからご注意を」
「僕には縁が薄いことだけれどね」
 それでも頭の中に入れていくロシアでした、そのうえで富士山をさらに上に上にと登っていくのでした。


第七千二百十七話   完


                  2018・8・15
 
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