魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築
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9部 ViVid!
8章 ヴィヴィオ達の目標
高町家の団欒
報告などの事をしていたら、家に着いたのは夜だった。
「ただいま!」
玄関から奥さんのなのは、娘であるけれど妹ポジションのヴィヴィオ
そして居候で俺となのはの親友の一人フェイトが出迎えてくれた
「おかえ・・・きゃっ」
なのはが来たので言葉を遮りお姫様抱っこした。
「恥ずかしいよ・・・綾ちゃん」
「なのはママ、私も恥ずかしかったよ。あきらめるしかないよね」
「そんな~ヴィヴィオ~。フェイトちゃん!」
「綾の奇行に付き合えるのはなのはだけだよ」
「もう!」
「フェイトもありがとう」
「どういたしまして」
「ん?綾ちゃんフェイトちゃんに何かお願いしたの?」
「ちょっとね!みんなご機嫌だけどどうしたの?」
「綾お姉ちゃんが元気で帰ってきたから」
「ヴィヴィオありがとう、っで?」
「立ち話もなんだから、ご飯は?」
「うん食べる!」
俺だけ一人で晩御飯だけど、みんなそばにいてくれる。
そんな何気ない日常も最近は好きなんだけど・・・
話を聞いてびっくりしちゃった。
「ヴィヴィオ整理しても良い」
「もちろん」
そんな元気予報みたいなひまわり笑顔全開で答えなくても
「戦技披露会でなのはの愛娘のヴィヴィオと、
なのはのコンビを組んでるヴィータの教え子ミウラとのエキシビジョンの打診が来たと」
「うん」
「なのは経由だけではなくフェイト経由からも打診があったと」
俺はフェイトの方を見る
「そうだね。私のところにも広報部の人から依頼あったよ」
「多分ヴィータの方にも話は言ってるよね」
「綾ちゃん、そりゃそうだよ、対戦相手はミウラちゃんなんだから」
「そこには、言うことないよ。
コーチのノーヴェも許すと思うけれど・・・
そのあとなんて言ったのヴィヴィオ?」
「その試合でミウラさんに勝ったら、ご褒美としてもう一試合お願いしたよ」
「対戦相手は?」
「その試合に勝った人が教導隊の人の中から戦い相手を指名できるとか」
「んで、誰って?」
「それはもちろん!航空戦技教導隊第5班チーフ
高町なのは一尉だよ」
「なのはは、それを聞いて?」
「広報部に聞いたらむしろ是非って返事もらったよ」
「フェイトなんで止めなかったの?」
「私に飛び火が来たよ」
「だって知ってるでしょ、なのはとガチバトルした結果どうなったか?」
「あれがなかったら・・・」
「なのはの魔法攻撃で被害者をまた出すわけ?」
「ねぇ綾ちゃんひどいこと言ってる?」
「だって動けないことをいいことに馬鹿魔力をぶち当てる処刑だよ!」
「ひどいよ!フェイトちゃんそんなことないよね!」
「えっと・・・」
「春のオフトレ思い出してみ、私見ていてどこの最終戦争かと思ったぐらいだよ」
「あれは、ティアの砲撃と私の砲撃が・・・」
「まぁいいや」
俺はなのはの返事を遮り、ヴィヴィオを見つめなおした。
「綾お姉ちゃん?」
「知ってるヴィヴィオ?
なのはって喧嘩強い順に並べたら世界ランカーだよ」
「もぅ綾お姉ちゃん大げさだよ
それに何でもありの戦いなら、私じゃ手も足も出ないかもしれないけれど、
リングとルールのある試合だよ」
「でもさぁどうしたのヴィヴィオ?」
「なにが?」
「私と戦いたいと言ったり、なのはと戦いたいって言ったり」
「いつか超えたい人たちだから、ちなみにフェイトママにも勝ちたいんだよ
バトルも女子力もね」
「健全な試合なら私が反対する必要ないよね
でも・・・」
「何綾お姉ちゃん?」
「ノーヴェが反対したらやめるんだよ」
「え~っ」
「コーチがいいっていうんなら私は反対しない
応援するよ二人ともね」
なんかヴィヴィオがルーフェンから帰ってきてからすごく成長してるような気がする
もうちょっと子供でいてほしかったな
でもなのは達みたいに局員での仕事じゃなく
物騒だけどスポーツの方が安心できる
「びっくり!綾ちゃんの事だから反対するかと思ったよ」
「だって反対しても意味ないじゃん。
なのはがやる気だし、双方やる気なら反対なんてできないよ
それにヴィヴィオも覚悟を持ってやってるみたいだし
昔から言ってるように自由意思を尊重するよ
この二人がやる気になったら誰も止めれそうにないしね」
「ありがと綾お姉ちゃん」
「ん」
「そういや、綾お姉ちゃんも次決勝戦だよね」
「大丈夫だよ、それよりもミウラの心配してあげれば」
「ミウラさんは勝つよ
明日に備えてもう寝るね」
「「「おやすみヴィヴィオ」」」
「うん、おやすみなさい」
「ああいってけどさ、結構心配」
「ヴィヴィオの事?」
「なのはも」
「私?」
「いざとなったらブラスターも使用するでしょうか?」
「さすがに使用しないよ」
「ねえフェイトどう思う」
「もし苦戦したら絶対に使うと思う」
「だよね」
「もう綾ちゃん。ヴィヴィオってそこまで」
「ん~神眼の持ち主だと思う
俺より早く眼の良さは覚醒の入り口まで行ってる
あと2か月でノーヴェが仕込むかがカギかな」
俺は不意打ちでフェイトに通常の最速の拳ストレートをした。
フェイトははっとなって寸でのところでヘッドグリップをしてかわした
「綾!」
「ヴィヴィオとルーフェンで対峙することがあって
今の攻撃をセイクリッドシールドでガードして反撃してきたよ」
「「うそ!」」
「なのは同様すごく眼がよくて、空間把握能力が高い」
「綾ちゃんどうなったの」
「想いを込めてきたから思いを込めて攻撃したよ
殺す技じゃなく気絶させる技でね
なのはも遊んであげるつもりでやったら落ちるよ」
「もうちょっとだけ強くて頼れるママをやりたいから負けないよ」
「うん」
「なんでヴィヴィオと対峙したの?」
「なのはやフェイトは知ってたんでしょ、
ルーフェンにヴィヴィオがいるって、
破壊者っていうかせん滅するための顔で言ったら
ヴィヴィオ心配しちゃってね
なのはがいないから家族の私が止めるみたいなこと言ってたよ」
「そっか、だから以前より綾ちゃんとヴィヴィオの距離が縮んだと思ったら、
そういう理由があったんだね」
「まじめな話しても良い?」
「なに?」
「ノーヴェの事」
「「ノーヴェ」」
「ノーヴェも教えることが好きみたいで、
このままチビ達のコーチをするなら、本格的なジム経営しないと追いつかないと思う
聞いてはないけどさ」
「「うん」」
「救助隊とかさ、非常事態になった時の場合から巻き込まないでほしいなって・・・
その分私が出るからさ」
「綾ちゃんって本当に身内に激甘だよね」
「そんなことない」
「どうだが、面倒くさいって言いながら面倒見てくれるよね」
「どうだか?」
「だってキャロとかエリオもそうだし、
スバルに地球の救助隊の人を紹介したって聞いたよ」
「あぁ知佳さんとシェリーさんね
2人ともHGSという特殊能力持っててさ
スバルも体の構造の事もあるから話が合うかなって思って紹介したよ」
「ティアナからも聞いてるよ」
「何フェイトちゃん?」
「地球での戦術の本とか戦略の本とかプレゼントしたらしいよね」
「蔵書にあったから、読まない本をずっと本棚の肥やしにするよりいいでしょ」
俺がそう言ったら二人でくすくす笑い出した。
「「ね~」」
お互い顔を合わせてそういってた。
俺は二人の笑顔を見てすごく充実してると改めて思った。
「ノーヴェの件はナカジマ三佐にも相談しておくよ」
「うん」
「そういえば今度里帰りするけれどどうする?」
「私も帰ろうかなって思うよ。フェイトちゃんは?」
「事件が起こらなければ帰ろうかなって思うよ。
綾、渡航の書類渡してね」
「大丈夫、レティさんがやってくれるみたいだから」
「そうなんだって、私たちとヴィヴィオだけなら」
「13人ぐらいで行くよ」
「なんで!」
「成り行き」
「は~」
「もともとはシーラの研修で行く予定だけど、義父さんと義母さんがヴィヴィオにあいたいって言ってるし、ちょうど恭也 義兄さんも帰ってくるから、なのはに会いたいと思ってるし、ユミナがすごく整体うまいからフィリス先生に紹介したいでしょ
ミカヤさんには美由希 義姉さんに紹介したいなぁって、
レンさんがいれば、リオに紹介したいと思って
さすがにコロナの魔法は特殊だから取り立てて紹介したい人はいないけれど、
あの子の事だから触れながら柔軟に吸収するでしょ
ノーヴェには恭也義兄さんだよね
強い人沢山いるからアインハルトにもよさそうだし
考えたら増えちゃった」
「増えちゃったって!」
「了解、なのは~この人の手綱握ってよ」
「ほらフェイトちゃんはお弟子さんだから・・・ね」
そうして高町家は、まったりと時間が進んでいった。
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