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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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9部 ViVid!
7章 ルーフェンでの戦場
  ヴィヴィオとの会話

 まさかここにみんないるなんてな
裏の顔見せたくなかったなぁ
そういや昔なのはに怒られたことあったっけ

「そんな雰囲気早めてほしいな」

 そうそう同じことをエレさんたちにも言われたっけ?

「あたしたちは牙持ちて戦う狼だけど、殺戮の獣になってはだめだ!」

 少し報告書を読んで黒い気持ちが強くなってたのかもしれない
俺は少しだけ道場で仮眠をとっていたところ、
うちの愛娘が恐る恐る入ってきた。
さすがの俺もヴィヴィオのそんな態度を見て
俺は仕事モードから通常モードになった。

「どうしたのヴィヴィオ?」

「綾・・・お姉ちゃん」

「ん・・・怖い目にあったから一緒に寝てほしいのは勘弁ね」

「そんなんじゃないよ。そんな子供じゃないよ」

 両手を挙げて抗議してる。
たまに見せるこんな子供らしさが俺はすごくうれしい。
なのはにしろ、俺の幼馴染たちは精神年齢が無茶苦茶高かったので、
あまり年相応の様子を見たことない。
今の方が、内面の可愛さで言ったら可愛いといえる。

「どうしたの?」

「何かあったの?」

 質問を質問で返すなって言ってるのに、不安な顔をずっとさせるのもなぁ

「管理局の仕事で表に出るときはあんな感じだよ」

「嘘!」

「なんで嘘だと!」

「綾お姉ちゃん。いつも私に言ってるよね
質問を質問で返すなって?」

 先ほどヴィヴィオもそれやったじゃんと、言いたいけれどまぁいい

「一部は本当だよ、なのはやヴィヴィオがいないときはこんな感じ
私が出張るときの仕事は情がかけれない時だから」

「うん?」

「だから、ヴィヴィオは知ってるよね、私の字は?」

「えっと魔導王に破壊者だっけ?」

「まぁね魔導王は、いいけれど、破壊者って(じょう)(なさ)けもないところからも来てるんだよ」

「でも、あんな感じだとなのはママも悲しむよ」

「ありがと、だから仕事の時は会いたくなかったんだけどなぁ
どうしたの、ヴィヴィオ?悲しい顔してるよ!」

「いつも思ってたよ。なんで綾お姉ちゃんは自分を犠牲にしようと思ってるの?
翠屋のオーナーもクリストラさんで出場してるとき楽しんでるのに、
なぜまた大変な場所に戻ってきたの?」

「俺にしか出来ないとは言わないけれど、
俺が一番スムーズにできるからと、
少しでも俺の大切な宝物達が平和な日常を送ってくれるなら、
進んでやりたい」

「でもそれ、綾お姉ちゃんが犠牲になってもいいわけじゃないよね」

「犠牲とは思ってないよ、だって俺は必ずなのはのもとに帰ってくるから」

 道場の後ろでぞろぞろと、聞き耳を立てて、暇人だな
でも仕事の時間もそろそろか、準備終了の合図はもらったし

「問答していても良いけれど、どうしたいのヴィヴィオは?」

『セットアップ』

 ヴィヴィオが大人形態のアインハルトと戦った衣装の聖王モード衣装だ

「まったく母娘(おやこ)そろって、たちふさがるか」

 俺は十数年前のあの時を思い出した。
俺が鬱っぽくなってなのはたちを全滅させ、再び起きたなのはにやられたあの時を
おれの唯一のすべてを使って敗北したあの一戦
そして俺の中でなのはが一杯になったあの時と

「私も綾お姉ちゃんのこと好きだし、周囲の不幸のことは悲しいけれど、
でも綾お姉ちゃんが傷ついていい理由にはならないよね
私たち血はつながってないかもしれないけれど、家族で分かち合えるんだよ
なのはママが止めないのなら、あなたの娘である私が止める!」

「戦いになれば家族だろうと友

人だろうと関係ない
止めるというのなら止めてみるがいい
戦いの前に言って言ってあげる
なのはにヴィヴィオは俺のすごい宝物
フェイトや親友もね
俺は闘士でヴィヴィオは格闘家
拳で会話ってのもありかもね、戦いになればいいけれど」

「ここに来て、私は以前より強くなったよ
綾お姉ちゃんには届かないかもしれないけれど、止めて見せる。
綾お姉ちゃん、セットアップは?」

「別にセットアップしないと戦えないわけじゃない
来ればいい」

 俺は人差し指で手招きした。 
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