ヘタリア学園
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第七千二百十一話 まだまだはじまり
第七千二百十一話 まだまだはじまり
一合目まで来てです、ロシアは日本に言いました。
「これで十分の一かな」
「はい、ですが」
「十合目で頂上だよね」
「はい、ですから」
「まだまだなんだね」
「そうです、はじまったばかりです」
こう答える日本でした。
「ですから休んだりして」
「そうしてだね」
「登っていきましょう」
「ううん、四千メートル近いけれど」
ロシアは資料で読んだ富士山の高さを思い出しました。
「それでもね」
「はい、一気に登るではないのですから」
だからだというのです。
「回っていくので」
「実際は遥かに歩くんだね」
「そうなのです」
四キロ登るのではありません、十合目つまり頂上まで行くことが目的です。これは富士山への登山なのです。
第七千二百十一話 完
2018・8・12
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