雪音クリスの休日
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その後、目の幅で泣いているマリアからの要望で「マムとも話しをさせて」とリクエストされたので、エルフちゃん19号がナスターシャ顔に切り替わって、井上喜久子声になって魂を召喚して話していた。
「私、ナスターシャじゅうごさ~い。宇宙から来て魔法少女してるの~~」
一瞬度肝を抜かれたマリアだったが、マムは17歳教に入信したのか、南極エルフちゃんのょぅじょボディーを手に入れて、魔法少女として活動?していた。
「ああっ、マムッ、会いたかったの~~っ!」
泣いてしまい、ほぼ盲目状態のマリアは、ナスターシャ教授が「じゅうごさ~い」になっても気にせず会話していた。
「マリア、あなたも17歳教に入信しなさい」
「お姉ちゃん、17歳教に入って」
マリアの妹、セレナの声は堀江由衣である。両名とも17歳教に入信しているので、二人から入信を勧められたマリアは即堕ちした。
「ええ、入信するわ」
本来、三十路超えて独身とか、結婚して出産して四十路超えとか、結構ヤバイ年齢になってもアイドル的な歌唱を要求されたり、「ナスターシャじゅうごさ~い」的な役柄を貰ったりするとお声が掛かる17歳教だが、ヤラハタ22歳未経験、男嫌いと言うか人類全部嫌い、生殖行為にも嫌悪してきたクリスマスケーキ特売会場寸前のマリアになら何とか入信できた。
もしウェル博士がロリコンなら全員味見されたり、心の隙間に付け込まれて「パパ」と呼ばせるように子ども達の待遇も甘やかしていれば、実験動物全員ヤラれていたが、「うるさいっ、付きまとうなっ、クソガキがッ」系統の神経質なオッサンだったので、マリアも調も切歌もセレナも乙女のままで、シンフォギア装者候補にもなれた。
言うまでもなく、ウェル博士はナスターシャ様ラブラブのボクチャンなので、マムに踏まれたり足コキされながら「ママーー!」と叫びたい人なので、ロリはアウトオブ眼中であった。
その恋愛感情も利用されたり、ロリに手出ししない人物として選出採用された。
よってこの場に博士がいると、未来の頭に穴開けるよりも先に、「ママーーーー!」と叫んで補完されるが、エルフちゃんズやマリアの恩人でもないので召喚されずに放置された。
「バラルの呪詛と言うのはね……」
その頃、フィーネとキャロルとエルフナインは少ない会話で意気投合してしまい、まず月を破壊してバラルの呪詛を撤去する計画を話し合っていた。
「ほほう、そうなのか~」
「パパー。怖い事変みたの~~」
エルフちゃんズの中でも、赤紫のファウストローブのダウルダブラ最終決戦仕様で、背中から伸びたX形状の翼にハープみたいな絃が入っていて、さらに背も高くなって乳とかケツもバインバインのアウフヴァッヘン波形なのがキャロルである。
他の自動人形も復活していて、ガリィとかレイア、ファラ、ミカ全員そろっていて、ついでにカリオストロとかサンジェルマンとかプレラーティにティキまで復活。
「パパー、ティキも抱っこして~~」
(タスケテ~)
フィーネとキャロルとエルフナインと自動人形達が会話している真ん中で、万力みたいな力で抱き締められて泣いている司令。
さっきから緒川からの葉っぱ通信が続いていて、「カディンギル発射体制」などの絶望的な連絡が続いていた。
そしてついに、腹の底に響くような発射音が鳴り響き、お好み焼き店ふらわーをも揺るがした。
リディアン音楽院から旧司令部封鎖地区は徒歩数分。復活したカディンギルがドッカンドッカン発射される音が鳴り響いている。
緒川からの葉っぱ通信も連続「発射開始」「月表面破壊」「破片落下中」などの人類破滅の足音なんかも聞こえ始めた。
エルフちゃんズとキャロルは、その破滅を停止抑止する気がない。フィーネの計画に賛同してしまった。
マリアとクリスは完全無力化済み、調は現在フィーネの器。切歌と響は入院中。
「イミテ~ウス、アメノ~、ハ~バキリ~、トロン」
その間に人類最期の希望として、バイクに乗って天羽々斬を装着済みの翼が来たが、エルフちゃん20号がお出迎え。
天羽 奏(あもう かなで)の魂を召喚して、高山みなみ声と奏顔で語りかけてやると、ふらわー前でバイクが転倒して緒川に追突。
マリアと同じく膝から崩れ落ちて腰抜かして、ナメクジみたいなヌルヌルの顔になって泣き叫んで、奏?に縋り付いて地面に這い蹲って過呼吸状態。
補完はされたが歌唱不能になって、シンフォギア装者としてはポンコツになっていた。
「奏っ、奏~~~~!」
翼も一瞬で補完されて、エルフちゃんズに完全敗北。
(リディアンの生徒は?)
、もちろん学生全員装者候補で、SONG機関とかマルドゥク機関が集めた子女なので、装者候補であるが適合する聖遺物が無い。
大体人類全部詰んでいた。
月と言うのは、自転することすら許されない近距離で地球に重力でバインドされているので、表面しか見えない。
逆に地球も、あり得ないほどデッカイ衛星が張り付いているので、普通の惑星みたいに簡単に極点が移動したりしないし、バトルアスリーテス大運動会の世界みたいに地軸が90度のバーベキュー状態になったり、地軸の延長上に太陽があって、片面だけ向けたまま「北は大火事、南は氷り付いた真っ暗な世界ってな~に?」にならずに済んでいる。
もし月が無くなると、ホイホイ地軸が移動して、アメリカとか日本が北極になるのも簡単。
元々、45億年ほど前の太陽系重爆撃時代に、溶けたままの小ぶりな旧サイズ地球に、火星サイズの惑星が掠って衝突した、と言うのがジャイアントインパクト説。
両方とも粉々にはならず、溶けた表面が衛星軌道に飛んで、落ちて来ないで衛星軌道で固まったのが月。
表面だけが溶けて飛んだので、金属コアがほぼ無い特殊衛星が出来上がった。
45億年語の現在、もっと近い位置にいた月が遠ざかり、物凄い偶然で月食が起こっても日食が起こっても、地球から見ると同サイズなのでピッタリと直径が合う。
これを神の意志と思うか、「偶然だ!」と無理に言い張るのか、その辺りで宗教観が変わってくる。
「うむ、月の破片が落ちてくるなら、id@l(アイドル)でもオンステージさせてゼノグラシアさせれば問題ないだろう」
キャロルは、伊織とかバカリボンとか真きゅんとかユキポがスベスベマンジュウガニして、あずさがミサトさんポジションのロボアニメをヤル気でいた。
宇宙空間にでもシャトーを建設して、鋼の獅子かなんかロボも配備する。
ちひゃーが「真っ白になるの」とか発狂して、ユキポが持った注射器でインベル(ロボ)に注射された直後に「ウボアーッ!」と吐き出されて死ぬようなクソアニメするつもりらしい。
あれはきっと、無尽合体キサラギを実写でやろうとして、やよいとアミマミの芝居が下手過ぎて棒読み、別人が吹き返えしてアフレコしたり。ミキが寝すぎて台本覚えられないアフォで出演できないので、なんかミキ型金髪ロリがあずさの子供として出演しているのだと認識しないと、アイマスをプレイした視聴者も発狂するので、その辺りを覚悟完了しなければならない。
今回はフィーネの阻止行動を取る者がいないので、カディンギル撃ちっぱなし状態。デュランダルチャージ完了次第ドッコンドッコン連射していた。
「そうねえ、呪詛を解いた後は、国連とか腐敗し過ぎた機関は解体して、国家も解体して人類統治用の機関が必要だわ」
「そうなのか~」
「パパー、エルフ食べ過ぎておなか痛いの~、おなかさすって浣腸もして~~」
「鬱遇ぅ」
(ダレカタスケテ~~~!)
そんな人類破滅の中心地グラウンドゼロに、風鳴司令の心の叫びに答えるかのように、司令を依り代として何者かが降りてきた。
アダムの自動人形でもいればそっちでも良かったのだが、男の体は店の奥で震えている、ふらわー店長か司令しかいなかったので、テーブルの中心にいる男の方に降りてきた。
『やめるのだ、フィーネよ』
「そのお声は、我らが造物主様?」
フィーネが恋焦がれていた造物主様、今までの様々な苦労にも、お声を掛けて頂けなかった神が、ついにフィーネの前に現れた。
『人類とは分かり合ってはならない出来損ない。いつまでも殺しあって、神への供物としてその苦痛を捧げ続ける存在なのだ。この世界こそが奴らの地獄で煉獄、バラルの呪詛を解いてはならぬ』
「はいっ、はいっ」
フィーネさんもガチ泣き号泣。人類など捨てて天に帰ったはずの主人が、再び降臨してお言葉を賜り、即座にカディンギル停止。
『宜しい、このまま破滅を続けて、月の破片撃墜に人類が集結などせぬよう、混乱したままの状態を保つのだ』
「仰せのままにっ、もっとご指示を」
フィーネも補完されてしまって、調の顔なのだがナメクジみたいな顔してヌメヌメ、泣き過ぎて過呼吸起こしていた。
「お慕いしております、われらが造物主よ」
司令で中の人が造物主の腕に縋り付いて、不敬ながらもフトモモ乗せしたまま、絶対逃がさないようにだいしゅきホールド。
神の胸の中に飛び込んで、ピンクのシャツで涙をぬぐった。
神が降臨して、とりあえず人類絶滅とか、フィーネやキャロルが管理するディストピアは中止されたが、神への供物として人類全体の激痛が供出させられる世界が継続する。
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