繰リ返ス世界デ最高ノ結末ヲ
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04.猫達DEデスゲーム。
第7回 琴葉、打開
現在、一緒に10人の殺し屋から逃げていた仲間3人(レン、涙、宙)が、敵2人(フラン、葉月)に攫われ、独りになった。なのに、目の前には20人の殺し屋、後ろには10人の殺し屋。
―――――でも、こんなもので怯んでいては、ロクにあんな仕事勤まんないよ。
リサから奪った短剣を構えつつ、ゲームマスターに抑え付けられた能力を遣う。
「『能力無効化』」
どこかであっやべっ、と声が聞こえた気がしたが気にしない。
これで能力は普通に遣える。まぁ、この世界を吹っ飛ばすのは仕方が無いから止めてあげよう。だが―――――
「テメェら殺し屋くらい吹っ飛ばしても、構わねえよな?」
直後、爆音がこの世界中に響き渡った。
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―――――――――――
黒焦げになった煉瓦と、焼け野原になった庭。その端の方で、私は言い放つ。
「見たか我が最強の爆裂魔法を!!」
「いや、爆裂魔法じゃありませんよね?」
声がした方を見てみると、そこにはレンがいた。しかも、不機嫌そうな顔をした。
「私が爆裂魔法だと言ってるので爆裂魔法ですー。………で? フランさんと葉月は」
「爆裂魔法(仮)に対して物凄く腹を立てていたので、殺される前に僕だけ逃げ出してきました。でも、よく考えればあっちの方が安全でしたね」
「酷いね!!」
ふぅ、と息を吐くレンを見ながら、私は玄関の方へ歩き始める。その後をとてとてと追ってくるレンを確認してから、私は歩く速さを早める。
あれ、でも殺し屋を殺すことは出来ないって確か手紙に……。
後ろでジャキッと銃を構える音がした。
「おうおうおう『時間操作』ぁあああ!!!」
咄嗟に能力を発動し、殺し屋達の時間と共に、動きを止める。この間能力の使用者は動くことは出来ないので、レンに先に逃げるように促し、レンの気配が遠くなってから時間をまた動かす。
能力が解除されると共に銃弾が襲ってくる。真っ直ぐ、私の体目掛けて。
「『重力操作』」
重力で銃弾に大きな重力を掛ける。すると、銃弾は床にめり込み、静止する。
ありったけの力で中央階段を上り、そして3階まで移動。その後屋敷の西側へ向けて全力疾走。西階段で3人の殺し屋が短剣を構えて襲い掛かってくるが、タイミングを合わせて殺し屋の胴体に蹴りを見舞い、丁度開いていた窓から殺し屋を落とす。そして、一番奥の部屋まで行ったところで深く息を吐く。そのタイミングで残りの殺し屋が3階まで上ってくる。
「『身体強化』!!………せーのっ!!!」
その掛け声と共に、目の前のドアを蹴破る。
すると、そこには黒い箱のような物体と、他に5人が居た。
「見ィーつけたァ!!」
後書き
プレイヤー1・如月 レン―立て籠もり、プレイヤーの名前
プレイヤー2・黒華 琴葉―単独行動、屋敷の地図、アリサ殺害、ユリア殺害
プレイヤー3・黒華 葉月―立て籠もり、部屋の鍵
プレイヤー4・水城 涙―立て籠もり、能力
プレイヤー5・七星 宙―立て籠もり、武器、修哉殺害
プレイヤー6・アリサ・フィルスコート―死亡
プレイヤー7・ユリア・フィルスコート―死亡
プレイヤー8・折笠 響也―死亡
プレイヤー9・一条 千尋―単独行動、プレイヤーの名前、探索
プレイヤー10・フラン・レミナス―立て籠もり、部屋の鍵
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