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繰リ返ス世界デ最高ノ結末ヲ

作者:エギナ
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04.猫達DEデスゲーム。
  第1回 レン、開幕。

 
前書き
 

――――プレイヤー1がログインしました。
――――プレイヤー2がログインしました。
――――プレイヤー3がログインしました。
――――プレイヤー4がログインしました。
――――プレイヤー5がログインしました。
――――プレイヤー6がログインしました。
――――プレイヤー7がログインしました。
――――プレイヤー8がログインしました。
――――プレイヤー9がログインしました。
――――プレイヤー10がログインしました。

ここに集うは10人の選ばれし者、プレイヤー。
彼らはこの世界で目を覚ます。

――――――ゲームを開始します。


  

 
――――って、また居眠りですか! 琴葉さん!!

 暗い部屋の中に僕の声が反響する。
 目の前には、金色の目をした黒猫を抱えながら静かに眠る、僕の恩人であり上司である黒華琴葉の姿。黒猫の方も気持ち良さそうに眠っている。

――――まだ寝てるんですかー!! レンくーん?

 今度は寝ていたはずの琴葉さんの声。
 今回は本当に真っ黒な空間に反響しているだけで、その姿は見えない。が、ベッドで寝ているような感覚があり、先程とはまた違う場面だと言うことがわかる。
 その後、何度か「レンくーん」とか「如月くーん」と僕を呼ぶ琴葉さんの声が聞こえたが、僕はそれを普段の琴葉さんのように全て無視する、が。

「いい加減起きろや生意気なんだよこの野郎!!」
「あでっ」

 体が1回転するような感覚が襲ってきたと思ったら、ドタン!という音と共に体に痛みが走る。それで意識は覚醒し、先程まで寝ていたことに気付く。そして、琴葉さんがずっと僕を呼んでいたことにも。

「あ、おはようございます。琴葉さん」
「何が『おはようございます』だよ! それより、ちょっと大変なんだけど」

 てっきり物凄く怒られると思っていたため、安心して胸を撫で下ろす。そしてベッドから下りて、こっち来て、と手招きする琴葉さんの方へ向かう。
 すると、そこには硝子で出来たローテーブルが置いてあり、その上に1枚の紙があった。それを琴葉さんは手にとって、僕の胸に押し付ける。口をへの字に曲げていう、明らかに不機嫌そうなその表情から、この紙に書いてあることが余程気に入らないと言うことがわかる。

"これから、この世界に呼び出されたプレイヤーで『デスゲーム』を行って貰います。プレイヤーは10名。残りが2人になった時点で終了です。ステージはこの屋敷とその周りの庭です。それでは、健闘を祈ります。"

 なんだこれは。もう一度言おう、なんだこれは。

 「実に簡潔で良いメモだよね」ニコリと嘘を貼り付けたような笑みを浮かべる琴葉さん。意外と怒らないのかな?

「………なんて言うと思ったかボケェェエエエエ!!!!!」

 ですよねー!!
 やはり、一気に怒りを噴火させる琴葉さん。こういう感じの、意味不明な物を押し付けられると絶対こうなる。
 僕が必至に琴葉さんを宥めていると、どこからか白い封筒が2枚入ってくる。琴葉さんと僕の名前が記された。
 「なにこれ」と言いながら封筒を開ける琴葉さん。僕もそれにつられて封筒を開けると、中には1枚の紙が入っていた。どうやら、10人のプレイヤーの名前らしい。

「なにこれ。この屋敷の地図……? 星が10コついているって事は、この星はプレイヤーのスタート地点かね………? レンは何が入ってた?」

"如月レン様
貴方へのヒントは『プレイヤーとなった人物』です。
 プレイヤー1・如月 レン
 プレイヤー2・黒華 琴葉
 プレイヤー3・黒華 葉月
 プレイヤー4・水城 涙
 プレイヤー5・七星 宙
 プレイヤー6・アリサ・フィルスコート
 プレイヤー7・ユリア・フィルスコート
 プレイヤー8・折笠 響也
 プレイヤー9・一条 千尋
 プレイヤー10・フラン・レミナス"

「プレイヤー全員の名前………ですね」
「げぇっ、葉月までいんの……てかフランさんは反則でしょ。バランス崩壊してるじゃん、このゲーム」

 というか、琴葉さんの「消滅」を遣えば一瞬にしてこのゲーム終わる。あの能力は、全てを溶かし、全てを消滅させる程の熱を持つ膜を貼り、それを中心に向けて収束させて全てを消滅させることが出来る。琴葉さんの存在が1番ゲームバランスの崩壊に繋がっている気がするのは………

「あ、因みに『消滅』は遣えなかったよ。どうやら、ゲームマスターは能力の出力調整をすることが出来るようだね………」

 よかった。うん、よかった。

「琴葉さんはもうこのゲームを理解しきったのですか?」
「いや、まだ。だけど―――――」



――――――ゲームは始まったばかりだ。



 これから始まる死の遊戯。
 集められた10人のプレイヤーの中から生き残るのは2人。
 自分以外を全て殺せ。
 殺せば生きる。
 さあ、開幕の時だ。



  
 

 
後書き
プレイヤー1・如月 レン―琴葉と合流
プレイヤー2・黒華 琴葉―レンと合流
プレイヤー3・黒華 葉月―?
プレイヤー4・水城 涙―?
プレイヤー5・七星 宙―?
プレイヤー6・アリサ・フィルスコート―?
プレイヤー7・ユリア・フィルスコート―?
プレイヤー8・折笠 響也―?
プレイヤー9・一条 千尋―?
プレイヤー10・フラン・レミナス―?

――――――――――――――――
――――――――――

まずタイトルについて。
今回は「レン、開幕」となっています。
これは「その話の視点、題名」となっています。
なので、今回はレンsideと言うことです。

次後書きについて。
その話の中で視点となったプレイヤーが分かった情報です。

これからお願いします。
 
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