ルヴァフォース・エトランゼ 魔術の国の異邦人
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生存戦 5
前書き
原作小説『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』12巻、本日発売。
まぶたを開くと、東から昇る太陽の放つまばゆい光がジャイルの目を射た。
「…………」
意識がはっきりするにつれて、苦痛の感覚ももどってきた。触手に打たれ、大蛇に噛まれた傷の痛みが。
だが、思ったほどではない。
全身を見回すと、スキュラとの戦闘でついた泥と血は丁寧にぬぐわれ、なにかの葉がいたるところに貼られていた。なかには草で縛り包帯のようにしてある箇所もある。
「ヨモギか……」
ヨモギの葉を揉んでその汁を傷口に塗り、その上に汁を絞ったあとの葉を貼る。
天然の膏薬だ。
スキュラから負わされた傷のほとんどは跡形もなくふさがり、治っていた。
気を失う寸前、だれかが治癒魔術を唱えたことを思い出す。あれは幻聴ではなかったのだ。
この手当てもその治癒魔術の使い手によるものだろう。
近代の法医呪文(ヒーラー・スペル)は基本的に対象の自己治癒能力を増幅させて傷を癒すという方式が主流である。
だが、その行為は人体の異常な生命活動を促進させるもので、被施術者の身体には多大な負担がかかってしまう。
欠損や骨折、内傷などはただ闇雲に法医呪文をかけるだけでは後遺症が残ってしまうことが多い。
そこで法医呪文の施術のさいに適切な前処理や外科的処置が必要とされる。
治癒補助薬の選択や調合などに長けた専門家がいれば、治癒効率は格段に増して身体の負担は極限まで軽減されるのだ。
「気がついた?」
声のほうを見ると、華奢な少女のシルエットが朝日を背にして立っていた。エナだ。
「無事だったみたいだな」
「ええ、ナイトメアにやられて気を失ったけど、ケガはしていないわ。服はボロボロになっちゃったけど」
エナはくやしさに顔を歪めてジャイルの前にしゃがみこむ。
「目が覚めたらみんな終わっていて、まったく情けないったらないわ」
「俺は、スキュラを倒したのか?」
「ええ、そうよ。むこうに死骸があるわ。すごい死闘だったみたいね」
ここはスキュラと戦った水辺ではない。最初に野営していた場所だ。
「気を失う前にだれかが呪文を唱えるのを聞いた。あれは、たしか【ライフ・ウェイブ】。おまえかハインケルが唱えたのか?」
「いいえ。残念だけどわたしもハインケルも【ライフ・ウェイブ】は使えないわ」
そうだろう。【ライフ・ウェイブ】は遠距離に治癒魔術を飛ばすことのできる【ライフ・アップ】の上位呪文。学生で使える者は限られている。ジャイルの知る限り今回の生存戦の参加者で【ライフ・ウェイブ】の使い手はいない。
少なくともストリックランド側には。ということは――。
「ジャイル!」
ベニアーノとルネリリオが喜色を浮かべて駆け寄ってきた。
「お、おまえら!? 無事だったのか?」
四肢がでたらめに折れ曲がり、喉を噛み裂かれたふたりの姿を目の当たりにしたジャイルはふたりの平然とした姿に驚愕した。正直なところ助かるとは思っていなかったからだ。
「どうやらあれはスキュラの見せた幻だったらしい」
水に沈んだクライスもまた無事な姿でふたりの後から現れた。
「やられたよ。どうも僕らは最初からやつの、スキュラの【ファンタズマル・フォース】。あるいはそれに相当する精霊魔術を受けていたみたいだ」
【ファンタズマル・フォース】。対象の精神に働きかけ、幻影を見せる魔術。精神に直接働きかけているので、術を見破れない場合は偽物の炎でも実際に熱く感じる。
「それでやつの眠りの魔術で水に捕らわれた姿を無惨に殺されたように見させられた、らしい」
「ああ、僕らを介抱してくれたこの騎士爵様の言葉によるとね」
ハインケル、そして秋芳が姿を見せる。
「そうだ。スキュラは生きた人間の血肉を好む。大量に獲物を獲ってもすぐには殺さず魔術で仮死状態にして保存してちまりちまりと食いつなぐそうだ。ルネリリオ、ベニアーノ、クライス。最初に襲われたこの三人は残った連中からは酷い殺されかたをしたように見えたようだが、それは幻で実際は精霊魔術によって半永久的な眠りに落とされただけだったようだ」
「……それをあんたが救ったわけか、カモさんよ」
「そういうことになる。たが、スキュラを倒した手柄はおまえさんのものだ。たいした奮戦ぶりだったぞ、まるで巨大ワニと戦うドゥエイン・ジョンソンばりだった。不死身かよ! て思うくらいのタフさだった」
「そのたとえはわからねぇ」
「おまえさんの名前は、ジャイル=ウルファートで合っているよな?」
「ああ、それで合ってる。あんたが俺を、俺たちを手当てしてくれたみたいだな」
「うむ。恩を感じて降参してくれると助かる。なにせまだ生存戦は終わっていない、最後のひとりが残っているからな」
「それが俺ってわけか」
ジャイルは秋芳に顔を向けたまま周囲に視線を向ける。
「……僕たちは降参したよ」
「なにせあんなことがあったばかりだし、とてもじゃないけど続けようって気にならなくてね」
「介抱してくれた相手と戦えないよ」
ジャイルもまた彼らとおなじ心境だった。
「せっかくこんな丁寧な手当てをしてくれたんだ。また汚すのは気が引ける。俺はおりるぜ」
生徒たちの間に安堵の息が漏れた。ジャイルのことだ、意地をはって秋芳と一騎討ちでもしかねないと考えていたが、杞憂に終わった。
魔獣相手に命がけの戦いをした直後だ。もう戦闘になるのも見るのもごめんだったからだ。
こうして四日間におよんだ今回の生存戦は秋芳側の勝利という形で幕を下ろした。
「ところでむこうに転がっているスキュラの死骸だが、食べてみようと思う」
「「「……はぁ?」」」
とんでもない提案に凡然とする一同。
「蛇は鶏肉に似たあっさりとした淡白な味で、しかも滋養強壮や美肌効果もある」
「いや、蛇じゃなくてスキュラ……」
「だからスキュラの蛇の部分だけ食べる」
「ど、毒とかないのかよ」
「スキュラに固有の毒はない。感染症や寄生虫については【キュア・ディジーズ】の心得があるから問題ない。あ、感染症といえばスキュラに沈まされた三人は水を飲んだだろうから後でかならず医務室の先生に視てもらったほうがいいぞ。こんな濁った水、どんな人食いバクテリアが生息していてもおかしくないからな」
「いまは劇症型溶血性レンサ球菌感染症の心配よりも、あんたがしようとしているゲテモノ料理の心配だ!」
「くわしいな、おい」
「ゲテモノ食いはきらいじゃないぜ」
「ジャイル!?」
「おまえらがビビって食えないってんなら、俺が代わりに食う」
胆はだれにも負けない。それがジャイルの矜持だ。
「好きにしてくれよ、もう。どうせ昼前には飛空挺が来るし、ここでスキュラなんかの肉を食べなくても餓死しないからね」
「で、どう調理するんだ。蛇の肉は小骨が多くて、料理するのにも食うのに難儀するって話だぜ」
「その前に、ちょっと偉ぶらせてもらおう」
「あ?」
「ええっと……。ハインケル、クライス、エナ、ジャイル。おまえらは魔術学院の成績優秀な生徒で、将来を約束されたエリートだ」
「あの、僕らのことは……」
「この二次創作のためにぽっと出で作られたモブキャラ」
「ひどい!」
「事実、今回の生存戦で最後まで残った。そんなおまえたちに勝った俺はすごい。マジすごい。鬼ヤバイ」
「……で?」
「この俺のすんごい技術や知識、知性は特権ではなく天からの授かり物だ。人類のために使わなければならない。俺はここでさらに、さ、ら、に! 調理スキルを駆使してスキュラの肉を究極にして至高の美味にしてやる。すごいだろう? これらのことを世に喧伝してもらおう」
「はあ?」
「俺を盛り上げてくれ」
伯楽の一顧という成語がある。
いにしえの中国。駿馬を売ろうとする者がいたが、なかなか売れない。そこで伯楽に合いに行き「私は駿馬を持っていて、これを売りたいのですが誰も見向きもしない。どうかあなたが馬の周りをぐるりと回って観察し、去り際にもう一度振り返っていただけませんか。そうすれば多少のお礼は差し上げます」と。
伯楽が言われるままにそうすると、馬の値段はたちまちはねあがり、すぐに買い手がついた。
伯楽とは秦の穆王に仕えた馬を見分ける名人のことで、のちにそのような馬の目利きのことを伯楽と呼んだ。
その伯楽に「さくら」になってもらって、馬の値段をつり上げたのである。
この話から立派な人の紹介や知遇を得ることを『伯楽の一顧』というようになった。
ジョン・ピアポント・モルガンという人がいる。アメリカの五大財閥であるモルガン財団の創始者である大富豪だ。
うそかまことか、彼にこんな逸話がある。
ある日、古い友人が金を借りに来たのだが、モルガンは断った。
「かわりに、君と一緒に路を渡ってやろう」
ふたりはウォール街の道路を横切った。
翌日、友人のもとにはたちまち金の貸し手が殺到したという。
権力のある者と親しい。世間にそう思われただけで、友人の側にもなにがしかの力が備わる。権力とは、そういうものだろう。
閑話休題。
秋芳はルヴァフォース世界でナーブレス公爵家の令嬢ウェンディ、続いてセリカ=アルフォネアという邪神戦争の英雄にして第七階梯の魔術師と親交を持った。
レニリア姫とも密かに交流がある。
これは、まさに伯楽・モルガンの知己を得たに等しい。
自身もまた悪魔殺し、シーホークの英雄、竜を駆る魔術師という威名を持つ。
異郷の地で他者に軽んじられることなく、快適に過ごすに値する働きをしたと思っていた。
余人にわずらわされることなく、魔導の道を歩めると思っていた。
その矢先に決闘騒ぎである。
予測とちがったのだ。
噂や肩書きに関係なく突っかかってくる者たちが絶たない。
シーホークを救った実績もセリカやウェンディの後ろ楯はあるが、どうもここ魔術学院内では存在を軽視されている。
「専守防衛を良しとする、世界で一番平和を愛し温厚な日本人であるこの俺があえて決闘を受け続けていたのは魔術の多様性を実践して示すことのほかに、己の力量を知らしめようとしていたのだ。だが、あまり効果はなく今回の生存戦となってしまった」
「……」
「奥ゆかしい日本人の気質は時として仇となる。俺のような控えめで他人を立てる謙虚な日本人の態度はこのさい捨て置いて、ヤンキー並に俺が俺がの精神でいこうと決めたのよ」
「……はあ、そうですか」
「異論があるか?」
「異論はねぇがスキュラの肉を美味しく食わせてくれる調理スキルとやらを披露してくれよ。じゃきゃおまえを讃える英雄叙事詩のケツに汚点がつくぜ」
「おう、それよ。たしかにさっきおまえさんが言ったように蛇は小骨が多い。だから羮に、スープにしようと思う」
「ほう!」
「臭みを消すため各種ハーブも採ってきた」
「作るのも食べるのも君たちふたりの勝手にしてくれ」
「食べたくなったら遠慮なく声をかけてくれ。あのサイズだからな、ふたりで食べるには多すぎる」
ジャイルが片手半剣で蛇の首を斬り落とした。
秋芳は切断面にダガーをあてて切り開き、内臓を掻き出し取り除いてゆく。そして切れ目のほうから皮を少しずつ剥いてゆき、引っかかりを作るとそこから一気に剥ぎ取った。
続いて肉。
蛇は全身が筋肉のようなものなので肉の弾力がすさまじい。また骨は長く丈夫で肉にみっしりと喰い込んでいる。捌くには蛇の背骨に沿うようにしっかり刃を合わせて、あばら骨の流れに沿って肉をこそげ取るようにして剥ぐ。
それでも小骨が多く残るので、これをどうするかが難題だ。
「これが死にたてで、ここに白酒でもあればな。さぞかし美味い蛇血酒が飲めたのになぁ」
「つくづくゲテモノが好きな野郎だぜ」
「せっかく見事な食材なのに、俺ごときの調理技術じゃたいした味にならないかもな」
その通りになった。
「……不味い」
自身の作ったスキュラスープをひと口すすり、肉の一片を食べた秋芳は顔をしかめる。
「そうか? じゅうぶん美味いぞ」
「ちがう。これでは中華街で食べた烩蛇羮や太史五蛇羮に遠くおよばない。あまりにも、あまりにも遠くおよばない!」
「難儀な野郎だ」
四日間におよんだ生存戦。その最後はスキュラスープで〆られることとなった。
「《強く鋭き魔力よ・拘束の剣・束縛の刃と化せ》」
黒魔【ブレード・ネット】。マナによって生じた光輝く刃の網がスキュラの身体を縛りあげた。
「GUGAAAAAッ!!」
身体にある獣のあぎとから苦痛を訴える叫びがあがる。
大蛇ではなく無数の犬の頭を生やしたハウンドヘッドと呼ばれる亜種だ。
「人は草を殺し魚を殺し獣を殺し、喰う。俺の知り合いにも人を喰う妖がいる。だからおまえが俺を襲い、喰らおうとすること、それ自体は非難も否定もしない。おたがいに弱肉強食というやつだ。だからおまえも返り討ちにあっても文句を言うなよ。それと、ひとつ疑問に思うことがあるので答えてくれないか。なんでこんな浅い領域に、学院の近くにおまえみたいな魔獣がうろついているんだ?」
「魔術師ごときがいい気になるな! あたしの一番好きな大親友、夜と恐怖の精霊、あたしの敵はあんたの敵。だからこいつをやっつけて!」
精霊魔術の行使には詠唱と動作が必要だ。両腕を高く上げる動きで身体を縛る刃の網に切り刻まれつつ、ナイトメアの召喚に成功した。
急速に暗くなる。ハウンドヘッドスキュラを中心に漆黒の影が広がり、秋芳を飲み込んだ。
「おう、これが恐怖の精霊か。はじめて視たぞ」
「はっ、ははっ! はははハハハハっ! 恐怖に飲まれろ!」
激しい恐怖に心を砕かれ、意識を失うか、精神を蝕まれて魔術を行使することを封じる闇の波が去った後も秋芳は平然としていた。
「なん、だってぇ……。ぐふっ!」
起死回生のナイトメア召喚も相手に通用しなかった。
それどころか無駄に傷つき、出血し、自身の命を削ることとなった。
「せっかく……、せっかくエリサレス教徒どもから逃れて来たってのに、良い隠れ家だと思ったの、に……」
「そう。それだよ、それ。おまえこのあたりの魔物じゃないだろう。いったいどこからなんのために来たんだ」
「あたしたちはミィミィル樹海に住んでいた――」
ミィミィル樹海。それはヨクシャー地方よりも遥か遠く、レザリア王国の領土内にある広大な森林地帯。多くの魔獣の他、ゴブリンやオーク、リザードマンといった亜人(デミ・ヒューマン)や独自の文化を持つ蛮族たちが住む、闇の森だ。
「あたしたち、ね。仲間がいるのか。そいつもスキュラか」
「ああ、そうだよ。あたしの妹だ。妹が、妹がかならずあたしの仇をとってくれるから、覚悟しな……」
秋芳の脳裏に多数の大蛇が這い回ったような地面の跡がよぎる。
「もうずっと、三〇〇年ほど平和に暮らしていたけど、いきなり神官どもがやってきたんだ」
「ああ、やつらの大好きな浄化政策ってやつか。魔物は存在自体が悪。問答無用で殺してしまえってやつか」
「いいや、やつらはあたしらを捕まえに来たんだ」
「エリサレス教徒が魔物を生け捕りに? なんのために?」
「兵隊に、するとか、言ってたね……。片っぱしから【カース】や【ギアス】をかけて支配していった……。はっ、人間どもの手駒にされるなん、て……、まっぴら、ごめん、だ、ね……」
「おい、ちょっと待て。まだ死ぬな、くわしく教えろ」
「…………」
返事はない。ハウンヘッドスキュラはすでにこと切れていた。
「レザリア王国内でエリサレス教の神官が魔物を〝徴兵〟だと? 夷を以て夷を制すつもりか。それも極めて直接的な方法で」
レザリア王国は様々な国や民族を神の名の下に併合し、巨大化していった歴史を持つ。その多種多様な人種を信仰によってかろうじてまとめ上げている、王国とは名ばかりの、事実上、聖エリサレス教会が支配する超巨大な宗教国家なのだ。
遠征、出兵、侵略、侵攻、進出、征服――。常に対外戦争に明け暮れているのは、国内の余剰兵士を外に捨てる、一種の棄民政策だといわれている。
支配下においた国の反乱因子を潰しつつ、レザリア憎しの感情を他国へ転嫁しているのだ。
そんな国が神聖魔術をもちいて魔物を捕獲している。
「…………」
後日。秋芳に不正はないか、行動履歴水晶の記録を確認していたリック学院長をはじめとした講師達が表情をかたくする。
「これは、レザリア王国が魔物の軍を作るというのか!?」
「少数の魔物なら召喚魔術で制御できるが大量の魔物で軍隊を編制するなど至難の業だ。レザリアの魔導技術でそこまでできるとは考えにくい」
「だがやつらは現にこうして魔物狩りをしているぞ」
「やつらはいったい何人の召喚術士を擁しているのか」
「魔物の軍など聞いたことがない」
「いや、先の魔導大戦の時には邪神率いる魔物の軍勢が各地で猛威を奮った」
「それは邪神の力であって人が魔術で従えたわけでは――」
生存戦の内容よりもレザリアの魔物狩りに関する話題にもちきりになった。
当然だろう、事はあまりにも重大だ。
「今回彼が遭遇したスキュラ以外にも同様の魔物がいるかもしれない。迷いの森に、いや。それ以外の場所も念のため捜索するべきだろう。みなさん、この件は内密にお願いします」
(近年のレザリア王国はアルザーノ帝国に対して武力を背景にした露骨な外交戦略を取っているという。今は両国の穏健派同士が密かに連携して平和を保ってはいるが、これはどうも思っていたよりも早く戦争になりそうだな)
秋芳は第二次奉神戦争勃発の予感をひしひしと感じていた。もしそうなれば学院に籍を置き、国から騎士爵を賜ったからには、戦争と無縁ではいられないだろう。戦場におもむく可能性があるのだ。
後書き
本日発売のドラゴンマガジン9月号の表紙&特集も『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』
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