満願成呪の奇夜
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世界観……はじまりの詩を参照。
・昼と夜
この世界では太陽を「朱月」、月を「白月」と呼び、厳密には太陽という概念がない。そのため太陽暦は『月陽暦』と呼ばれている。大陸の外では少なからず太陽の概念があるようだ。
・時代
呪われた年から起算された『大陸暦』という暦が使われており、現在は大陸暦2137年。
これもまた、大陸の外では違う暦が存在するようだ。近年、歴史上初の大陸外からの来訪者や文化の流入など様々な理由からこれまでの大陸の在り様が変化し始めており、学者には『混沌の時代』とも呼ばれている。
言語……大陸の共通言語が使われている。逆を言えば、かつては共通言語で統一されていた訳ではない。また、この共通言語は大陸外の共通言語と同じであり、大陸外の人間には「外の言葉がここに伝わっている」と勘違いする者が多い。この一致については謎が多く、本当に外から伝来したという説もあれば、言葉の効率を突き詰めた当時の学者の到達点が大陸外と同じだったとか、或いは預言や遠見によって言語を作ったという説も存在する。
通貨……マルンという貨幣が使われている。1マルンは現在の日本では2円程度。大陸外ではまだ紙幣の概念が誕生していないため、ときどき海外から流れてきた金貨や銀貨がマルン扱いされている。ちなみに紙幣の印刷は森の都(後述)で行われており、特殊な紙とインクを使っているため偽札の製造は極めて難しい。
・土地
呪われし大陸……そこに住まう人々にはただ「大陸」と呼ばれる場所。オーストラリア大陸を三倍の広さにしたような形をイメージしてもらえると理解しやすいかと思われる。
特別足りないものも、多すぎる資源もない大陸。ただし大陸を出て少しすると夥しい嵐が吹いており、別の島へと移動することは不可能。その様相はまるで大陸に人を閉じ込める檻のよう。
ただし、近年は大陸北部のごく一部で大規模な地殻変動が起きたことでその檻に隙間が出来、大陸外部に繋がる道が出来ている。
大陸の外について……詳しくは不明。文化としては「呪われていない」という部分が大きいが、文化レベルとしてはそこまで大差がない。「神」の概念を持つ者が多く、呪われし大陸にやってくるのは宣教師などの宗教関係と商売人が多い。
都……現在大陸には6つの都とそれを繋ぐ道があり、この範囲が人間が夜でも活動できる生活圏となっている。嘗ては朱月の都一つしか存在しなかったが、大地奪還(後述)によって生活圏が広まったことで5つの都が新設された。6つの都は体裁の上では協力しているが、少なからず自分の都の富を優先している節がある。
『朱月の都』……まだ呪獣(後述)に対抗する術がなかった大陸の民が立ち上げた、大陸中央に位置する都。夜の闇を追放する為に絶え間なく全包囲を光で照らす構造になっており、現在の建築物の全ての基礎はこの都で完成した。現在も大陸で最も人口の多い都として、また政治の中心として栄え、五行結界(後述)の中枢でもある。
『潮の都』……大陸内外でも有数の商業が盛んな大陸南部の都。大きな川と内湾を持つため塩と魚がとにかく豊富で、朱月の都を凌ぐ商売の一大拠点となっている。ただし、その財の大部分は都を牛耳る巨大組織『アコデセワ商会』によって握られている。その影響力は今や主要な政治組織に並ぶほどで、呪法師を高額な給与で雇っているため戦力も豊富。
『鉄の都』……大陸西部の山脈のなかでも数多の鉱脈を有し、大陸の金属加工・金属出荷の半分以上を一挙に担う鉱山の都。この都の設立によって鉄を用いる文明は飛躍的に発展した。呪法協会に提供される武器や魔法具のほぼすべてがここで生産されている。なお、硬貨の生産もここで行われている。
『畑の都』……面積だけはどの都より大きい、大陸南西の肥沃な平野が広がる都。都とは言うが実情はその名の通り大規模農業組織のようなものであり、この都一つで他の全ての都の食料を補えると称されている食産業の一大拠点。別名『大陸の食糧庫』。
『熱の都』……大陸の東北東部位置する、火山を近くに有する都。近くにある火山の恩恵で年中暖かい温泉に事欠かず、景観もいいため観光地・避寒地・保養地として大陸の民に愛されている。食通の地とも言われ多くのシェフを輩出しているほか、昔から優秀な『流』の呪法師を生み出すなど医療も発展している。
『森の都』……大陸北部に存在する大森林地帯を有する都。大陸で最大消費量を誇る燃料、つまり薪の一大生産地として、また建築物に使われる上質な木材を出荷する場所として木工業の一大拠点となっている。紙幣の印刷を行っているのはこの都である。地殻変動で大陸外から人が訪れるようになってからは港ができ、どこか異国情緒的な空気が広まりつつある。
・異形
呪獣……2000年近く前、突如として呪われた大陸に現れた異形の怪物。形状は生物的。嫌悪感を催す外見をしている場合が圧倒的に多い。人間を優先して殺し、動植物に自ら手を出すことはあまりない。光に弱く、光の中では大幅に弱体化するために光を避ける。朱月が空に昇ると自然と姿を消すが、また白月が昇ればどこからともなくやってくる。光を放つ炎にも弱いが、それで倒すことはできず、呪獣が内包する「呪いの力」と同性質のものをぶつけて初めて崩壊する。
上位種……呪獣の上位種。その戦い方は個体差が大きく、道具を使ったり地形を利用した戦法を取る者もいれば単純に体が頑丈で結界や術に耐えてくる者もいる。1000年前から突如発生し、近年はその発生数が増加している。
上位種と突発的な戦闘に入った場合、死者ないし重症者を出す確率は5割とされている。
『悪魔』……2000年以上前に大陸と民の全てを呪った存在。その存在や実在を広く信じられながら、実際にどんな存在でどのような力を持ち、何のために大陸を呪ったかなど詳細の一切が謎となっている。現在では既に伝説上の存在であり、また、呪法の源であり絶対を保証する唯一の存在とも言えるために一種の信仰の対象とさえされており、呪法師の誓いは悪魔に誓うのが慣例となっている。
そのため大陸の外の人間からは「何故悪魔を信じる癖に神を信仰しないのか」と不思議に思われている。しかし大陸の民には神という都合のいい存在やその恩寵を感じられない為、欠落を持つ者(後述)は特に神を信じることがない。
・呪い
呪素……呪獣と、大陸で生まれし呪われた民の全員にも宿っている力。呪いの源。
欠落……呪素を宿す呪われし民が必ず持つ心の欠陥。感情や心的感覚の一部分だけが存在せず、代わりに特定分野で突出した才能を発揮することが多い。嘗ては民の全員が欠落を持っていたので差別はなかったが、現在ではなぜか欠落を持たない「呪われていない人間」の出生率が急激に増えたことで差別化が進んでいる。欠落を持つ人間は欠落持ち、或いは欠落者と呼ばれる。
殆どはコミュニケーション能力に問題はないが、欠落した感情にも相性があり、極端に良いことも極端に悪い事もある。また、欠落者同士は潜在的な仲間意識が強く、自分たちと欠落を持たない人間を明確に区分している事が多い。
また、欠落は稀にコミュニケーションに支障をきたすほど重篤なものがあるが、そういった人間は強力な呪法の素養を持っている可能性が高いという俗説がある。
『欠落の反作用』……互いに互いの欠落が影響し合って相乗効果を生む現象を、欠落者の間で欠落の反作用と呼ぶ。俗説の一つ。
呪法……体内から呪素を取り出し、現実を改変する呪いとして放出する法術。大別して物理的な力に転用するものと、結界や呪法具など一定の機能を発揮し続けるものの二種類がある。高位の術者ともなると更なる力の発展を見せることもあるが、その少なからずは広く周知されると重大な危険を伴うため封印される事が多い。
戦闘に於いては術名を叫んでから発動する事が多いが、これは術名を口にすることでイメージが早く確実に固まるためであり、必ずしも詠唱という過程は必須ではない。逆に複雑な術であれば詠唱した方が失敗しにくかったり、強力な力を籠めたいときにスムーズに力を抽出できるというメリットもある。また、詠唱の内容は個人個人のイメージによる。
呪法師……呪法を操る者。後で再度説明する。
属性……呪法を効率的に使用する過程で生まれた『樹』『熱』『地』『錬』『流』の五つの属性。『三行』、『四行』、『六行』などいくつかの大原則が提唱されたものの、最終的に最も真理に近いとされた『五行式』が現在の呪法の基礎理論となっている。
属性は全員が全ての属性を使えるわけではなく、大抵の呪法師は1・2種しか使えない。これは、欠落者は一芸に秀でた者が多いためであり、3種使える者は稀である。また、3種使える者の多くは器用貧乏タイプであり、一つの属性を極めたり得意とされる属性を持たない事が殆どである。使える属性の数によって『〇行使い』と評することもある。4行使いは歴史上殆ど確認されておらず、5行に至っては公式に使い手がいないかったため幻とされていた。
『樹』……気配察知に優れる。また、植物や植物由来の繊維等を操り、拘束術として使ったりする。
『熱』……呪獣との戦いで多用される最も戦闘向きの属性。火を操り、光源確保、直接攻撃に用いられる。
『地』……どこにでも存在する触媒である地面を利用し、土の形状を変化させる。足場操作、退路の確保が基本的な使い方。
『錬』……既存の物質の性質変更という少し変則的な属性。他の属性との掛け合わせで力を発揮する。
『流』……水の流れを操るほか、流れの制御ということで治癒関係の呪法に応用される。全属性の中で最も術の難易度が高く、またこの属性を得意とする呪法師は少ない。
触媒……呪法に属性を付与する為には属性に沿った触媒が地肌に触れている必要がある。これを触媒原則といい、触媒なしに呪法を振るうのは基本的には不可能。なお、複数の属性が完全に混ざった触媒である場合、複数の属性を同時に使えば強力な触媒となる半面、単体の属性にだけ使おうとすると触媒としての純度が低下して効果が落ちる。
結界……大陸そのものに宿る呪いの力を地中から吸い出して、呪獣だけを減退させる力場を発生させる技術。極めて大規模で巨大な施設が必要となるため、たとえごく小規模でも呪法師個人が使用することは出来ない。この結界を発展させて作ったのが人間の生活圏を守護する『五行結界』である。
『五行結界』……人間の生活圏である全ての都を守護する人類の絶対防衛ラインを敷く結界。これほどの規模になると複数の起点や中継点となる増幅施設を繋げなければ十全に結界は機能しないが、その効果のほどは1000年経過した今でも絶大。何度か効率化の為に細かな改変が行われている。
呪法具……呪法師から呪素を注がれることで機能する特殊な道具。呪素を決まった機能で発揮するための呪文や図形が彫られている。開発されたのは比較的近年。
『光源杖』……一時的に強い閃光を発生させる杖。初期の呪法具で、一度使うと再使用まで時間がかかる。実戦では事実上の使い捨て武器だが、単純な構造なため量産しやすく使いやすい。
『ペトロ・カンテラ』……最新型の浮遊するカンテラ。一度の呪素注入で数時間は持ち、上空から照らすため影の死角が出来にくい。非常に高価だが、現代呪法師の必須装備といって過言ではない。『熱』の属性に秀でた者の中にはこのカンテラの火を用いて呪術を発動させる者もいる。
『灯薪』……本編では明言されていないが、呪法具の一種。多少の天候変化をものともせずに安定して燃え続ける薪であり、呪法を使わずとも着火、消化可能(ただし呪法を用いない場合は少しばかり手間がかかる)。大きくて重いが料理の火としても使われるなど生活に密着した呪法具。
法衣……呪法師が任務に於いて身に着けることを義務付けられた服。基本的に黒を基調としているが、これは「敵地たる闇に自ら足を踏み入れる勇気」を示している。全部同じように見えて夏用や冬用など数種類存在し、戦闘での動きを阻害しないように装飾は最小限に抑えられ、関節可動域を広めに見積もっている。
銃……呪法師が使う触媒兼武器。鉄の銃身が『錬』、銃弾の火薬の爆発が『熱』、そして木製グリップが『樹』の触媒として使える。更に弾丸の速度に呪法を重ねることで高い貫通力を発生させるため、現代呪法師のスタンダード装備といって過言ではない。現在出回っているのは8連装回転式拳銃『タスラム』。現実世界と違い、人間に対して撃つことを前提としていないので威力より弾数が優先されている。
指抜きグローブ……地面の土などを触媒として『地』の呪法を発動させやすくするために敢えて指をカバーしていない手袋。呪法師の法衣、銃と並んで象徴的な装備。
・政治
呪法教会……かつて呪獣から身を護るために人々が興した朱月の都にて、最初の『大地奪還』を提唱し呪法師を率いた組織。呪法の開発をはじめとして、現在の大陸でスタンダードとされる文化の殆どは呪法協会の人間が作り出したものであり、戦力だけでなく学問の面でも優れていた。のちに民の絶大な支持を得て現在の人間の生活圏を取り戻した国内最大の戦闘集団。
大陸の民の生活が安定するまでは政治等も呪法協会が行っていたが、後に戦いと政治を分離する為に『レグバ元老院』(後述)が設立してからは完全に呪法師の育成と運用、及び治安維持活動に専念している。教会の最高意思決定者は『法主』(教皇のようなもの)という特別な地位を持つ。
近年は呪法師の減少によって呪獣に対抗できなくなる可能性を憂いており、大陸全土を人間の生活圏とする『第二次大地奪還』構想を推し進めている。
呪法師……呪法を扱う者にして、呪法協会の構成人員。呪法は教会の秘儀であるため、伝授されるためには呪法協会に入らなければ呪法師として認められることはない。また、呪法師には教会直属の教育機関『サンテリア機関』で一定の教育を受ける義務がある。
任務遂行時は必ず2人~5人のタッグ若しくはチームを組むことが原則となっている。
呪法師には階級が存在し、下から順に『準法師』『法師』『中法師』『大法師』が存在し、そして教会の最高意思決定者である『法主』が頂点に座る。
『準法師』……最下級の法師。サンテリア機関(後述)で教育課程を終えていない者や修了後間もない者は全てが準法師に該当する。
『法師』……教育課程を終えて正式に教会の戦力と数えられるようになった法師。教育課程修了の他、与えられた任務を一定数成功させることも認められる条件となっている。
『中法師』……法師の中でも実績があり、集団を率いるに値する能力を持った呪法師に与えられる地位。指揮や作戦立案などを行う重要な役職は中法師にならなければ就くことは出来ない。また、研究者などの実戦に出ない者の中でも優秀な成果を挙げた者やエリートは中法師として認められる。そのため中法師だからといって戦闘能力が高いとは限らない。
『大法師』……一般呪法師にとって到達可能な最高の地位。その威光と権力は絶大で、最低でも結界の要所を守護する砦の最高司令官レベルの地位や一定の裁量権が約束される。
また、この職務に就くには法主に認められなければならないが、これは現場で戦う人間の方が認められやすい。理由は呪術研究や内政で華々しいと呼べる結果を出せるのは天性の才覚を持っていなければ難しいからである。逆に、天才であれば若くして大法師に就くことも可能である。
教導師……法師の中でもサンテリア機関で準法師の育成を行う者のことで、厳密には階級名ではない。職務の性質上法師~中法師程度の経験と実績が必要になる。また、職務の特殊性故に教導師は一般呪法師の持つ権利の一部がなかったり、逆に一般呪法師の持たない権限を有することもある。
サンテリア機関……呪法協会直属の呪法師育成機関。単位制度となっており、単純な教養から政治、農耕、経済、更には医学に到るまであらゆる分野が存在し、生徒はそこから自分が将来に目指すべき職種に合わせて単位を修得していく。そのためいくつかの教養と基礎呪法等の必須単位以外は自分で選んで決めなければならない。
欠落者の不思議な性質として、何故か留年やドロップアウトが発生せず、それを当然としている。
『断罪の鷹』………呪法協会直属の司法機関。禿鷹のエムブレムを掲げている。罪人の護送、裁判、及び有罪判決者の管理を担当する。呪法協会に対しても一定の中立性を持っている。
『取捨の猿』………呪法協会直属の遺失物管理機関。猿のエムブレムを掲げている。呪獣に喰われた呪法師の遺留品捜索から協会が重要視する物品の確保、運搬、そして封印を主な業務とする。他の機関と違い教会から命令を受けて初めて行動する。そのため上層部からの信頼は厚く、更に任務の性質上戦闘能力や観察力、予想能力の高さが求められるなど、規模は小さめながら他より少しエリートの多い機関になっている。
レグバ元老院……第一次大地奪還にて安定した生活を手に入れたことで呪法協会の一極統治に限界が生まれたため、行政組織として生み出された組織。メンバーは建前上は民主的なシステムで選ばれているが、実際には家柄や財の有無で選出されるかどうかに大きな差異がある。
現在は都の防衛の為に大きな資金を消費する呪法協会の事を快く思っておらず、資金の捻出や権利の拡大に難色を示している。
・作中で登場した呪法
※術名はスペイン語を参照にしています。
『撃鉄』……『錬』を用いた初歩の呪法。『錬』の触媒に高い威力を付与するため、拳銃で弾丸を打ち出す際によく使われる。
『炎の矢』……インパクト・ヒエロの派生。『熱』と『錬』の同時発動呪法で、『撃鉄』に炎を纏わせて更に破壊力を増すというもの。この二つの属性を使える人間は必ずこれを使うというほど安定した発射速度と高い威力を持つ。
『灼熱の絨毯』……『熱』を用いた呪法。対象の体を這うように強力な炎をぶつけるため、命中すると相手は火達磨になり周囲も名前通り灼熱の絨毯と化す。燃費は悪いが確実に敵を倒すには有効で、鎧や盾の防御もある程度貫通できる。複数人で同時に発動可能。
『疑似憑依』……『錬』とそれ以外の一つの属性を組み合わせ、触媒に特定の属性を纏わせる高度な術。近接武器を使う呪法師に愛用される。
『炎熱疑似憑依』……エンカンターの派生。禁呪を除けば、武器に纏わせれば呪法として接近性で最高の殺傷力を持つとされる。
『編』……『樹』属性の初歩の呪法。触媒の繊維等を任意の構造・形状に変化させる。多少なら材質を変化させることも可能。
『藁蛇』……『樹』属性。触媒を蛇のように自在に操り、相手を拘束する。触媒を燃やせば疑似的な『熱』属性を持たせることも可能。
『活性化』……『流』属性の基礎治癒呪術。細胞を活性化させて傷の治癒を早める。基礎なため大きな裂傷などには効果が薄く、また自己の治癒力を励起させるため発動対象の体力を治癒力に変じているため虫刺され治療か擦り傷治療ぐらいにしか使われない。
『隆起』……『地』属性の呪法。自分の周囲の地面を任意で隆起させる。敵を吹き飛ばしたり土壁を作ることが出来る。術そのものは複雑ではないが、実戦で機能的に使うには一定以上の腕前が必要な奥深い呪法。本編で名称は登場しなかったが第12夜で使用された。
『底無き沼』……『流』と『地』の同時発動呪法で、所謂「底なし沼」を大地に作るトラップのような呪法。本編で名称は登場しなかったが第14夜で使用された。
後書き
自分で自分の書いた説明を忘れてるかもしれないので、何か気付いたら指摘をお願いします。
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