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おぢばにおかえり

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第四十五話 二学期になってその二

「元気そうね」
「この通りです」
「元気なのはいいけれど」
 健康は幸せのはじまり、ある教会の奥さんに教えてもらった言葉です。
「阿波野君は元気過ぎるわよ」
「病気しないからいいですよね」
「それはいいけれど」
 あと怪我もしないといいです、その点金本監督は素晴らしいです。あの気構えで阪神を優勝させて欲しいです。
「阿波野君はすぐに調子に乗るから」
「無茶してですか」
「身体壊さない様にね。あと健康診断はしっかりと受けて」
「そっちもですか」
「そうよ、何だかんだで病気になるから」
 人は絶対にです、祖神様はそこから色々見せてくれたりもします。
「だからね」
「健康診断もですか」
「癌とか脳梗塞とか糖尿病とか」
 怖い病気は一杯あります。
「ならない為にもね」
「健康診断は大事ですか」
「そう言われてるの」
 このことはかなり言われています、お父さんとお母さんだけじゃなくて親戚の人達からもです。
「さもないと、ってね」
「病気とかが見付からないですか」
「何かあってからじゃ遅いから」
「早いうちに見付けてですね」
「そう、何とかした方がいいの」
「そういうことなんですね」
「だから学校を卒業してもね」
 阿波野君にそれからのこともお話しました。
「ちゃんと健康診断は受けてね」
「卒業してもですか」
「病院で予約したら出来るから」
 それで、とお話しました。
「だからね」
「わかりました、毎年ですね」
「そう、診断は受けてね」
「癌とかは怖いですからね」
「怖いなんてものじゃないわよ」
 実は私が一番怖い病気の一つです、それはどうしてかも阿波野君に言いました。 
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