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ロボスの娘で行ってみよう!

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第8話 クリスマスの修羅場


更新が有るので修正が追いつきません。

気長に待って下さい。
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第8話 クリスマスの修羅場

宇宙暦787年12月24日

■自由惑星同盟首都星ハイネセン テルヌーゼン市 同盟軍士官学校

 今年もクリスマスがやって来た、街では人々が思い思いにパーテーを行っていた。
しかし、リーファはここ3ヶ月、コミケ前の漫画家のような追い込みでグッタリしており、
部屋にはスポーツドリンクや栄養ドリンクの瓶が乱雑に転がりまくりノーメイクの状態であった。

更に服装は、ダボダボヨレヨレのジャージを着て、頭にははちまき姿というとても19歳の乙女がする姿ではないのである。辛うじて部屋が相部屋でゃないからこそ出来る姿であった。

だーー!!論文7つも掛け持ちで終わるかってのー!!
自業自得とはいえ、父であるロボス校長が期待して待っているので性格上手を抜く事が出来ない。
更にこの結果如何ではエル・ファシル行きが決まるかも知れないし、無謀な作戦を止めて人的損害を最小限減らす事が出来るかも知れないのであるから必死である。

その結果、今年はアッテンボローとの単独クリスマスは中止となり、
寮内で軽いパーテーに参加する程度に留める事にしたのである。
アッテンボローは単独クリスマス中止を大変喜んでいたそうだがリーファは知らない。

「やばい!!もう18時じゃんパーテーが始まるから、支度をしないとだ」
論文を金庫にしまい厳重に暗証鍵をかけたあとで、慌ててシャワーを浴び、軽いメークを行ってパーテードレスを着込んで部屋をでた。行く先は学校の大食堂である。
運営委員達が会場として大食堂のホールを借りて準備を整えて終えていた。

やばいやばい、時間過ぎてるよ。ダスティーはちゃんと待っているだろうな。
取りあえず脅しはかけておいたから大丈夫だろうけどね。
「おーいリーファ、こっちこっち」
「おーカスミ、結構盛況じゃん、結構みんな外へは行かないモノだね」

「いやいや、行かなんじゃなくて行けないんだよね」
「なんじゃそりゃ?」
「今年からドーソン准将が生活指導主任になったんで、わざわざ外出許可の理由まで事細かく調べて大声で発表するし、カップルで外出も学生の本分によくないと禁止したのさ」

「えーそれは知らなかったよ」
「まあ、3か月も修羅場だった、リーファじゃ判らないのも当たり前だけどね」
「親父に言っておけばよかったよ」

「まあ、生活指導に関しては校長の独断では決められないから、校長の責任は無いと思うよ」
「しかし、親父少しは気を利かせろよな!」
「まあまあ、此で益々ドーソンに対する恨みはつもるね」
「全くだね」

「そうそう、あの阿呆《フォーク》が政治屋のパーテーへ行ってるらしいよ」
「ああ阿呆《フォーク》か、そう言うのは外出許可が出るんだな」
「まあドーソンも政治屋べったりだからね」

「違いないや」
「全く政治家にでもなるつもりかだよ」
「何処のパーテー行ったんだい?」

「何でもサンフォード議員の政治パーテーだってさ」
「へー、あの支持率ばかり気にする三流政治屋か」
「そうらしいよ、自分がブレインに成る気なんじゃない?」

小声でうなずき合う2人であった。

「話は変わるけど、会場の隅で、あんたの旦那が、褐色の美女と一緒にデートしてるよ」
「カスミ、それは本当かい!!」
「リーファ、目が怖いよ。見てくれば判るって」

「隅かどっちのだ?」
「校庭側のだよ」
「ありがとうさん」

校庭側の会場隅へすっ飛んでいくリーファを見ながら。
「ああ行っちゃった、しかしジャーナリストとしては取材に行かねば成らないのだ!」
そう言いながら、リーファの後をついて行くカスミであった。


会場の隅ではダスティー・アッテンボローが褐色の美人と話をしていた。
「そうか、あの場合の運行方法はそう言う事に成るのか」
「そうですよ、恒星を使ったスイングバイの場合は・・・」
どうやら、授業の話をしているらしいが、端から見ると楽しげに見えるため恋人同士の甘い話に見えているらしく、近寄る人が殆どいないのである。

しかし其所へ駆け込む1人の陰が!
「ダスティーーーー!!!」
アッテンボローは声の主に気がつき振り向いた。

「こんの浮気者!!!」
リーファ渾身の突撃がアッテンボローを押し倒す。
驚く付近の人々。

「酷いわダスティー、私という者が居ながら浮気するなんて」
リーファは完全な嘘泣きであるが、弱々しい女を演技する。
リーファとアッテンボローの関係は周知の事実であるので、周りの者がヒソヒソと話し始めている。

アッテンボローが浮気して、リーファが泣いていると。
アッテンボローは浮気なんかしてないけど、慌て始めた。
「リーファ先輩、誤解ですよ。彼女とは只授業のことで話していただけです」

リーファは泣きやまない。
「ダスティー、本当に誤解なら今すぐキスして」
「えっ」

アッテンボローは、それはまずいだろうと考える。
「やっぱり浮気してたんだ、私は捨てられるのね」
周りからの視線が厳しくなっていく。

アッテンボローは覚悟を決めた。
「リーファ」
そう言うと、リーファを抱きしめキスをした。

カズミは一生懸命写真や動画を記録中である。
実は彼女、地下新聞発行の代わりにロボス校長から娘と義理の息子の記録を撮ってくれと契約していたのである。ただでは起きない女、アザイ・カスミ、流石パパラッチである。

長いキスの後。うっとりとリーファはアッテンボローを見て。
「ダスティー愛してるは、結婚してね」
リーファ自身、内心ではしてやったりのドヤ顔をしていたが、表面にはおくびにも出さない。
「リーファ先輩責任は取ります」

アッテンボローは完全に根負けしたのであった。
此が原作では独身主義者として名をはせる男の年貢の納め時になったのである。
このことが後世どのような影響を与えるかは未だ誰も判らない状態であった。

会場中にこの話が伝わると参列者から大きな拍手とおめでとうコールが続いた、
それに刺激されて、数百組のカップルが誕生したのはこの時の副作用といえよう。

アッテンボローと喋っていてとばっちりを受けた生徒は呆然とそのシーン見ていたが、リーファが気がついいて謝罪してきたので二度驚いた。
「勘違いして、ご免なさいね」

曰くリーファ先輩は敵を完膚無きまでたたきつぶす。
曰く敵であれば女子供でも容赦しない。
曰く先輩にストーカーした同期のフォークが見る見るうちに成績が悪化したのは、
先輩の呪詛が原因。
その他諸々の噂を耳にしていた為だが、彼女も以外と意地っ張りなところが有ったため、誤解を解く気満々だったために逃げずにいたのであった。

「いえ、私こそ先輩の旦那様だと知らずに済みません」
「いえ、私こそ取り乱してしまった」
「先輩でも取り乱す事が有るんですね」

2人は笑いだした。その横では完全に話題から放置されたアッテンボローとひたすら取材を続けるカスミの姿がっあった。そして2人は名乗り合うのである、この名乗りも後にこの褐色美女の運命を変える事になるのであった。

「4年、リーファ・ロボス宜しくね」
「2年、イブリン・ドールトン宜しくお願いします」
リーファ自身名前を聞いて驚いた、イブリンじゃん!!

そのあと、意気投合した2人はアッテンボローやカズミ達と和気藹々としまくり、
酒呑んで酔っぱらいながらも、イブリンの不幸をなくすために画策をしながら、
更に途中からスールズカリッターを呼び出して話すのである。

「イブリン、男はねダスティーの様な男が一番だよ」
「リーファ先輩、年上のロマンスグレイが一番ですよ」
「ほう、イブリンはオジコンか」

「しかーし、不倫は行かんぞ!不倫は!」
「其所まで節操なくないですよ」
「イブリン、悪いがお前には不倫する相が出ている!」

「えー、いくら先輩でも酷いですよ」
「いやリーファの人物眼は折り紙付きだよ」
「カスミ先輩まで酷いですよ」

「結婚を餌に遊ばれる相だ!」
「まあ其所まで言わなくても」
「ダスティーは黙ってて」

「イブリン其所でだ、このスールズカリッターはどうだ、
学年主席だがナチュラルな考えの男だ。ダスティーを除けば私の一押しだぞ!!」
「ちょっと先輩、いきなり何言うんですか」

「照れるな、スーンよお前の良さは私が知っている、もっと自信を持て!」
「はあ」
「今日は愉快な日だヨー!」

「あー先輩が壊れた」
「まあ3ヶ月間卒論を書きまくっていたからね」
「カスミ先輩本当ですか?」

「本当も本当よ、7つぐらい掛け持ちで書いてるらしいよ」
「びっくりですね」
「流石リーファ先輩だ、そつがないな」

「ああ寝ちゃったよ」
「アッテンボロー、旦那の役目だエスコートして部屋まで送るように」
「カスミ先輩、俺は女子寮には入れませんよ」

「意気地なしが、私がついていくから手伝って」
「了解しました」
「じゃあ、イブリン、スーンまったねー」
「それじゃ、ドールトン、スールズカリッター済まなかったな」

「いいえ先輩お休みなさい」
「先輩方お休みなさい」

去っていく3人を見ながら、イブリンとスーンが顔を見合わせて、まあ呑みますかと言うのは直ぐの事であった。数日後には、街で一緒に買い物する2人を見たとか見ないとか。


 
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