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オズのガラスの猫

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第三幕その一

                第三幕  楽しく出発
 オズの魔法使いとモジャボロ、ムシノスケ教授達は朝に王宮に到着しました。彼等の到着を受けてです。
 オズマは今回一緒に冒険に出る皆に言いました。
「じゃあ今からね」
「出発ーーですーーね」
「そうよ」
 チクタクに笑顔で答えました。
「いよいよね」
「わかりーーましーーた」
 笑顔で応えたチクタクでした。
「私もーーネジをーー巻きーーましーーた」
「だからよね」
「沢山ーー動けーーます」
 そうだというのです。
「今日一日ーーは」
「それは何よりね、じゃあね」
「今からね」
 今度はガラスの猫が応えました。
「出発よ」
「行ってらっしゃい」
 見送りに来ているドロシー言ってきました、後ろには魔法使い達もいます。
「楽しんできてね」
「ええ、そうさせてもらうわ」
 オズマはドロシーににこりと笑って応えました。「これからね」
「そうしてね」
「久し振りの冒険だし」
 オズマにとってはです。
「余計にね」
「そうしてきてね、じゃあ私もね」
「ええ、今からよね」
「留守を守らせてもらうわ」
 是非にというのでした。
「そうさせてもらうわ、楽しんでね」
「そうしてね、貴女も」
「是非ね」
「ではね」
 魔法使いもここで言いました。
「皆元気で帰ってきてね」
「帰ってきたらパーティーをしよう」
「皆で用意しておくよ」
 モジャボロとムシノスケ教授も言ってきました。
「だから今から最後までね」
「楽しく旅をしてきて欲しいんだ」
「わかってるわ、もうあたしがいたらね」
 つぎはぎ娘が二人に応えて言います、今もくるくると舞っています。
「途中何があってもね」
「大丈夫なんだね」
「そうよ、あたしがいればそれこそよ」
 まさにとです、つぎはぎ娘はドロシーが抱いているトトに答えました。
「百人力だからね」
「あたしがいるのよ」
 ガラスの猫もこう言います。
「それでどうして不安なのよ」
「あらゆる困難も君がいれば」
「ええ、困難でなくなるわ」
 ガラスの猫もトトに答えました。
「全くね」
「それじゃあだね」
「ええ、オズマもこの子達もね」
 ガラスの猫はナターシャ達も見ました。
「大船に乗った様なものよ」
「君が大船だね」
「それも豪華客船よ」
 そこまでだというのです。
「だから何の問題もないわ」
「少なくとも自信はあるね」
「あたしの自信には根拠があるのよ」
 しっかりと、というのです。
「最高に奇麗な身体があるのよ」
「そのガラスの身体だね」
「そう、奇麗でしかも寝ることも食べることもない」
 どちらも必要がないというのです。
「そうした身体があるのよ」
「だからだね」
「大抵の困難はこの身体で解決してあげるわよ」
「そうそう、そんな身体の持ち主が三人もいるのよ」
 つぎはぎ娘はガラスの猫だけでなくチクタクもお話に入れていました。 
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