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ドリトル先生と奇麗な薔薇園

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第二幕その七

「そして何も勉強していない人の言うことを鵜呑みにするとね」
「大変なことになるよね」
「農業についても」
「そう思うとテレビって危険だね」
「何も考えないで観るとね」
「そうだよ、思うことはね」
 本当にと言う先生でした。
「自分でちゃんと学んでね」
「そうしてだよね」
「理解することだね」
「テレビに出て来る人が適当に偉そうに言うことを鵜呑みにしないで」
「自分で勉強することね」
「農業でもだよ」
 今皆でその目で見ているこの分野でもというのです。
「そうしないと駄目だよ」
「それで農薬についても考えないと駄目だね」
「ハウス栽培もだよね」
「先生ハウス栽培についての論文も書いていたけれど」
「自分で勉強しないと駄目なのね」
「そう、日本には変なテレビのコメンテーターも多いけれど」
 先生はこうした人達以外にもと困った人がいるというのです。
「料理漫画っていう漫画のジャンルがあるね」
「グルメ漫画だね」
「イギリスにはちょっとない分野よね」
「イギリスは本当に料理には疎いから」
「関心が薄くて」
「これもまた日本の文化の素晴らしいところだよ」
 そうしたジャンルの漫画があるということもというのです。
「けれど漫画は色々あるよね」
「そうそう、色々とね」
「料理漫画だってカレー専門とかラーメン専門とかあるし」
「料理勝負の漫画があったり、食戟とかで」
「九州のお父さんがお料理作る漫画とか」
「その中で一番有名な漫画の一つはね」
 その漫画のことをお話する先生でした。
「よくないね、ハウス栽培をそれを行いそれぞれの場所の土地柄や季節まで考えないで何処かからか出ている数値だけを出して批判したりとか」
「農業はそこまで考えないと駄目なのに」
「ただそうした数値だけ出してだね」
「それで批判するとか」
「よくないのね」
「この漫画は登場人物もおかしな人ばかりだけれどね」
 この時点で問題だというのです。
「変に短気で下品で野蛮な人ばかり出たり」
「先生と正反対ね」
「先生怒らないから」
「しかも紳士だし」
「暴力とも無縁だしね」
 皆は先生は間違ってもそうした人ではないと断言しました。
「何かそんな人ばかりっていうのも」
「ちょっとないよね」
「そんな登場人物ばかりとか」
「それも」
「しかも変な政治主張もやたら多くて」
 このことも問題にする先生でした。
「おかしなことばかりでネットでも評判悪いけれどね」
「その漫画のハウス栽培のことでもだね」
「おかしいんだね」
「土地柄や季節まで考えないで言ってるから」
「その時点が」
「お野菜も果物も旬のものが一番いいのは当然だよ」
 このことは言うまでもないというのです。
「けれどハウス栽培はどんな季節でも色々なお野菜が食べられるんだ」
「そう思うと凄いよね」
「画期的な農業よね」
「人類にそれをもたらしてくれた」
「本当に素晴らしいものね」
「そう思うよ、批判があるのは当然だけれど」
 それでもというのです。
「自分の変なイデオロギーの下適当な数字を出して批判するのはよくないよ」
「そういうことね」
「それじゃあだね」
「ハウス栽培もそうしたことを考えて」
「ちゃんとしていかないと駄目ね」
「そういうことね」
「そうだよ、あとね」
 ここで、です。先生はそのビニールハウス苺を栽培しているその中にお邪魔しました。そうしてでした。 
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