おぢばにおかえり
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第四十四話 二人でお外に出てその三十七
「こうした時は遠慮しないで」
「それじゃあそうさせてもらいますね」
「絶対によ」
「ええ、後ね」
ここまで話したところで、でした。二人共ソフトを食べ終えました。それでまた阿波野君に言いました。
「こういうことは無理しないで」
「一人じゃ無理と思ったらですか」
「無理はしないことよ」
「つまり頼れってことね」
「また言うけれど」
本当に繰り返しになっていると思ったのですがあえて言いました。
「皆で助け合ってね」
「一人一人のいんねんや癖性分を切っていくべきですか」
「そう、何といっても神様にもたれてね」
十二下りにありますがその通りにと昔お母さんに言われました。
「そうしていってね」
「そういうものなんですね」
「そうよ、じゃあもうソフト食べたし」
私も阿波野君も食べ終わりました。
「これからどうするの?」
「そうですね、ここで動物園とかになりますと」
「時間かかるから」
八条学園の動物園や植物園に行くとです、どうしても時間がかかります。
「だからね」
「またの機会ですか」
「そうなるわ」
それこそああした場所はそれぞれ一日かけて行く場所です、動物園も植物園もです。他には水族館や植物園、美術館に博物館まである物凄い学園です。
「またね」
「その時また案内してくれます?」
「私が?」
「はい、そうしてくれますか?」
「またなの?」
阿波野君に困ったお顔で返しました。
「阿波野君を案内するの」
「そうしてくれますか?」
「仕方ないわね」
何故かこの言葉が出てしまいました、自分でも不思議なことに。
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