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副参謀

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第二章

「それはな」
「今はですか」
「そうだ、今あの国を破ってだ」
「あの平野部を手に入れると」
「かなり大きいからな」
「はい、だからです」
「ここはだな」
「大陸に影響力を行使しましょう」
 国家戦略としてそうすべきだというのだ。
「ここは」
「そうだ、だからだ」
「私もですか」
「今は軍師の一人として頑張ってもらっている」
「魔術師であっても」
「そうだ、わかったな」
 アレクシスに茶を渡してから自分も茶を飲んで語った。
「それならだ」
「今はですか」
「働くことだ、敵の騎兵隊はだ」
「何としてもですね」
「徹底的に叩くぞ」
「そうして平野部を掌握しましょう」
「騎兵はどうして倒すかだ」
 それが大事だと言ってだ、参謀はアレクシスと敵の強力な騎兵隊を倒す策を考えていった。アレクシスはその中でだった。
 ある策を出した、その策は何かというと。
「大砲を使いますか」
「大砲をか」
「はい、敵の騎兵隊に集中してです」
「使うのか」
「そうしましょう、そして大砲だけでなく」
 アレクシスは参謀にさらに話した。
「弓矢や鉄砲、魔術を使ってです」
「攻撃するか」
「それはどうでしょうか」
「騎兵隊が攻めて来るよりもか」
「遠距離攻撃を総動員して」
 そのうえでというのだ。
「攻撃しましょう、敵の騎兵隊は弓や鉄砲も多いですが」
「魔術もな」
「そうした騎兵にもです」
「遠間からか」
「攻撃を仕掛けましょう」
「そうするか、しかし」
 ここでだ、参謀はアレクシスに話した。
「有効な対策だが」
「それではですか」
「決め手にかけるな」
「敵の騎兵隊に対しては」
「もう一つ欲しい」
 こう言うのだった。
「そしてそれはだ」
「参謀殿がですか」
「すでに考えている」
「それは一体」
「そうだ、あの平野には川が多いな」
「川ですか」
「川を使うべきだ」
 これが参謀の策だった。
「そうしてだ」
「川の対岸に布陣して」
「騎兵隊の機動力を使わせることをな」
「止めますか」
「そうしたいがどうだ」
「そうですね、そうしてですね」
「こちらは遠距離攻撃を仕掛ける」
 参謀はアレクシスのその策について述べた。
「そうしていくということでな」
「いいですね、遠距離攻撃だけでなく」
「そうだ、地形も活かしてな」
「そうしていけばいいです、ただ敵に迂闊に奇襲を許さない」
 アレクシスはこのケース述べた。 
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