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転生とらぶる

作者:青竹
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機動戦士ガンダム
  2086話

 俺は、パプア級と呼ばれている補給艦の上に立ち、遠くに見えてきたコロニーを見る。
 あれが、サイド3の首都コロニー、ズム・シティか。
 ちなみに俺が立っているのはパプア級の真上……つまり当然のように宇宙空間に生身を晒している事になるのだが、その辺りは今更だろう。
 尚、俺がこうしてここにいるのは、実はまだアムロと握手をしようとして手が触れた瞬間に悲鳴を上げられて逃げられた日……つまり、UC世界に来た初日だったりする。
 アムロが悲鳴を上げて家に閉じこもってしまったのを見て、これからどうするべきか迷ったのだが、あそこでこれ以上無茶をしてもアムロの俺に対する感情を悪化させるだけだと判断して、結局アムロを仲間に引き込むという行動は一旦停止することにした。
 アムロが最後にこっちを見た時、その目に浮かんでいたのは強い恐怖。
 セイラと接触した時とは違ってあの妙な空間に移動することもなかったから、アムロが何を見たのかは分からない。
 だが、俺に対して強い恐怖を覚えて、強烈なトラウマを植え付けてしまったのは間違いないらしい。
 そんな訳で最大の作戦がいきなり失敗してしまった事を残念に思うも、取りあえず今はやるべき事を出来るだけ早くやった方がいいと判断して、セイラにランバ・ラルに対する映像を撮って貰い、俺はサイド7を出る事にした。
 ちなみに、サイド7を出るという行為そのものはそこまで難しくない。
 影のゲートを使ってコロニーの外に出ると、自力でコロニーから離れて隕石とかがある場所まで移動。
 そこでミロンガ改を空間倉庫から取り出してASRSを起動し、サイド7から離れる。
 そうしてレーダーの範囲外に来たらファブニールを取り出して、サイド3からかなり離れた場所までシステムXNで転移し、その後はファブニールを空間倉庫に収納し、ミロンガ改のASRSを使って一応隕石を盾にして移動。
 ちなみにASRSは周囲に電磁波を貼ってレーダーに感知されず、視認もされないという極めて高性能なECMではあるのだが……この世界に存在するミノフスキー粒子は、電磁波の類を減衰させる効果がある。
 つまりどういう事かと言えば、ミノフスキー粒子が散布されている状況ではASRSは殆ど効果が発揮されないという事だ。
 もっとも、ASRSは無理でもミラージュコロイドは問題なく使えるのだが。
 だが、基本的にミノフスキー粒子は戦闘時に散布されるもので、散布されたミノフスキー粒子はある程度時間が経てば効果がなくなる。
 ともあれ、ジオンにとっての本拠地たるズム・シティに向かうパプア級がミノフスキー粒子を散布する筈もなく、ASRSは無事に効果を発揮し……俺はパプア級の上に立つ事が出来たのだった。





「随分と活気があるな」

 パプア級がズム・シティの宇宙港に入ったところで、俺はすぐに影のゲートを使って街中まで移動した。
 影のある場所……というか、地面が繋がっている場所であれば、俺は容易に影のゲートで移動出来る。
 このUC世界は若干魔法を使う際の魔力の消耗が激しいが……ニュクスとの戦いでSPを上げまくった俺にとっては、この程度誤差にすぎない。
 そんな訳でまず俺がどこに行くのかと言えば……基地だ。
 ただし、当然ながらジオン軍の本拠地とも呼ぶべき場所に侵入するのは色々と厳しいので、ズム・シティにある他の基地に向かう事になる。
 とにかくランバ・ラルが現在どこの戦場にいるのか……それと、シャアがどこで何をしてるのかという情報は何とか集めたいし、それ以外にもMSの情報とかは入手しておきたい。
 この世界でもMSは実用化されたばかりだという話だから、それこそMSの技術はこれから発展していくのだろうが。
 そんな風に考えつつ、早速俺はズム・シティの外れにある基地への侵入に成功する。
 当然のようにサイド3の首都だけあって、警備の類は厳しい。
 だが、当然魔法を使って侵入してくるような者については想定しておらず、あっさりと基地に侵入する事は出来た。
 寧ろ監視カメラの存在しないコンピュータを探す方が難しかったくらいだ。
 そんな訳で、コンピュータに技術班謹製のハッキングプログラムを流してデータを引き出す。
 外部記憶装置……いわゆるUSBとかそういうのの規格は全く違うのだが、技術班の用意したこれは粘土状になっており、そういう規格とかは気にしなくてもいいので問題はなかった。
 ただ……残念な事に、俺が欲しかったザクの設計図とかデータとか、そういうのがあるコンピュータとは繋がっていないらしい。
 コンピュータ同士が有機的に繋がっているという訳じゃないのか。
 時代遅れではあるが、機密保持という点で考えればこれは非常に有効だ。
 どれだけ優秀なハッキングプログラムがあっても、そもそもデータの類がなければ意味はないのだから。
 ルリやラピスのような専門家なら、物理的にコンピュータが繋がっていなくても何らかの手段を使ってハッキング出来たりするのかもしれないが……取りあえず、俺には無理だ。
 そんな訳で、ザクとかの技術情報は一旦諦める。
 まぁ、諦めるのはデータだけで、実物は頂いていくが。
 騒ぎになるだろうが、まさか影のゲートを使った転移魔法と空間倉庫のコラボだと、知る事が出来る者は……この世界ではセイラくらいしかいない。
 ああ、もしかしたらアムロも知っている可能性は……ない訳でもないのか?
 ともあれ、MSの件はそれでいいとして、次は本命だ。
 シャアとランバ・ラルが現在どこで戦っているのか……ん? まずはシャアのデータか。
 シャア・アズナブルは一週間戦争やルウム戦役の功績によって中尉から少佐に2階級特進。
 そしてドズルが旗艦としていたムサイ級旗艦型軽巡洋艦ファルメルを受領してその艦長になる。
 現在はドズル・ザビの指揮下で活動中。
 これはいい。
 ジオン軍が士気を高める為、異名持ちのパイロットについて派手に公表するというのは知っているので、これは問題なかった。
 取りあえず早い内に居場所を特定して、近いうちに一度会いに行った方がいいかもしれない。
 となると、次は今回のメインたるランバ・ラルだな。
 そうしてランバ・ラルのデータをモニタに表示させると……

「え?」

 そこに表示されているデータに、思わず間の抜けた声を発する。
 何故ならそこには……ランバ・ラルは、現在予備役として軍にはいないと、そう書かれていたのだ。
 これは、一体どうなっている?
 勿論、ダイクン派たる父親の影響とも考えられるが、そもそもそれは以前からの話だ。
 なのに、何故青い巨星の異名を得たランバ・ラルが予備役という扱いになっているのか。
 ……取りあえず、軍のデータだけあって連絡先の住所がしっかりと書かれているので、そこに行ってみれば分かるか。
 エデンという店が、その連絡先となっているが……店があるのがこのズム・シティだったのが、不幸中の幸いか。
 エデンという店の住所を確認すると、適当に有用そうなデータをコピーしてから、影のゲートでその場を後にする。
 ただ、酒場が連絡先になってるのは疑問だ。
 ランバ・ラルの父親、ジンバ・ラルはジオン・ズム・ダイクンの側近をしていただけあって、かなりの金持ちだった筈だ。
 なのに、今は連絡先が酒場……まぁ、会った時にでも聞けばいいか。
 次に向かったのは、基地の外……ではなく、この基地の格納庫。
 やはりジオン軍の基地に潜入したからには、MSを盗んでいく必要があるだろう。
 そう思ってやって来たのだが、そこにあるMSはザクⅡが3機。
 ……ただし、タイミングが悪いとしか言えないのだが、その3機全てが現在メンテナンスベッドに乗せられて分解されており、とてもではないが盗むのは不可能だった。
 いや、それは正確じゃないか。盗もうと思えばこれを全部纏めて盗む事も出来るだろうが、そんな真似をすれば誰かが組み立てる必要がある。
 これからの事を考えれば死蔵される可能性が高い以上、そんな真似をするのもちょっとな。
 取りあえずMSを盗む機会はこれからもあるだろうし、今日はいいか。
 もっとも、折角基地の中に潜入したのに、何も奪わないのもどうかと思ったので……ワッパだったか。移動用とかに使うホバー式のバイクとでも呼ぶのか? それがあったので、取りあえず移動用の足として貰う事にする。

「よーし。お前達、しっかりと整備をするんだぞ! 連邦軍なんざ、MSがあればいちころなんだからよ!」
「親方、それは間違いないですけど、オデッサを奪って地球に侵攻した俺達ジオンですぜ? ここが戦場になるような事は、まずないんじゃないですか?」
「そうかもな。だが。万が一って事もあるし、何より地球攻撃軍にはMSは幾つでも必要なんだ。このザクだって、いつそっちに回されるか分からねえんだ。なら、しっかりと整備しておく必要があるだろうがっ!」

 ワッパを1機空間倉庫の中に収納していると、そんな声が聞こえてくる。
 けど……ザク? メンテナンスベッドにあるあの機体は、ザクじゃなくてザクⅡだったと思うんだが……まさか、整備員と思える奴がそんな言い間違いをするとも思えない。
 となると、ジオン軍の中ではザクⅡはザクって呼ばれているのか?
 ……その辺りは、それこそランバ・ラル辺りに会ってから聞けばいいか。
 取りあえずそう判断し、俺は影のゲートに再び潜って格納庫から姿を消すのだった。
 ちなみに、完全に身体が影に沈みこむ直前に『おい、俺のワッパはどこだ!?』とかいった声が聞こえたが、自分の持ち物ならしっかりと管理しておいた方がいいんだけど、一体ワッパはどこにいったんだろうな。





「うーん、予想外……いや、予想出来てしかるべきだったか」

 ズム・シティの中にある裏通りを歩きながら、そう呟く。
 エデンという酒場の大まかな住所は分かったが、正確な場所までは分からない。
 また、ジオンの内情が具体的にどんな風な感じなのかを自分の目で確認するという事もあって、取りあえず歩きながらエデンを探していたんだが……街中は、半ばお祭り騒ぎに近い状況になっていた。

「ジオン公国ばんざーい!」
「ジーク・ジオン、ジーク・ジオン!」
「地球連邦軍なんて、選ばれし民たる俺達ジオンにとっては、どうって事のない相手なんだよなぁ、連中もそれが分かってれば大人しく降伏したんだろうけどよ!」
「ぎゃはははは、無理だってそんなの。連邦軍なんざ、所詮物事を見る目が全くないんだからよ」
「まぁ、おかげで俺達ジオンは地球にある資源を大量に貰えるんだから、連邦軍が無能で万々歳って奴さ」

 聞こえてくる、そんな声。
 皆が皆、喜び、騒いでいた。
 まぁ、セイラの家で見せて貰ったジオン……いや、スペースノイドの歴史を見れば、連邦に連戦連勝のこの状況で、しかも地球の中でも特に資源の多い地として知られているオデッサを占領したというのは、鬱憤を晴らす効果があるのも間違いないだろう。
 それだけであれば、俺も特に何も思わないし、連邦軍のやってきた事を知った今なら、ジオンによくやったと言ってもいい。
 だが……戦争の最初にやったコロニー落とし。これがいけない。
 それこそ、本来ならコロニーではなく、それこそ小惑星なりなんなりを地球に落とせばよかったものを、わざわざコロニーを地球に落としたのだ。
 これによって、他のコロニーはいつ自分達の住んでいるコロニーが同じように武器として使われるのかを不安に思い、ジオンの味方になるという選択肢は、消えた……訳ではないが、かなり選びにくくなってしまったのは間違いない。
 ギレンがやるべきは、ジオンVS連邦ではなく、スペースノイドVSアースノイドという枠組みに持っていく事だったと思うんだが……いや、ギレンという人物はかなり頭が良いらしいから、俺が思いも付かない事を考えている可能性はあるのかもしれないが。
 いや、俺がどうこう言うべき事じゃないか。
 ジオンの事はジオンに任せればいい。

「なぁ、ちょっといいか? この辺にエデンって酒場があるって聞いて来たんだけど、場所を知らないか?」
「あ? エデン? ああ、それなら……って、おい。お前の歳で酒場に行くのか? ちょっと早いだろ」

 近くで仲間とジオンの栄光を話し合っていた男に声を掛けると、そんな風に言われる。
 ……ちっ、しまったな。そう言えば今の俺は10代半ばの姿だった。
 何となく慣れからこの姿でいたんだが、これなら20代の姿に戻っておけばよかった。

「ああ、こう見えても、それなりの年齢なんだよ。背が伸びないけど。それより、ジオンの勝利を祝って、エデンって酒場で仲間と一緒に飲む事になってるんだが、話を聞いただけで、場所が分からなくてな」
「ふーん。まぁ、それならいいか」

 普段であれば、咎められてもおかしくはない。おかしくはないんだが……今はジオンの連戦連勝という事でテンションが上がっている為だろう。
 男はあっさりと、店の場所を教えてくれる。

「ほら、あの通路があるだろ? あそこから裏通りに入って……」
「なるほど。悪いな、助かった」

 エデンという酒場はそこまで遠くないらしく、幸い男の説明で間違える事なく到着する事が出来たのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:5
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1987
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.11
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1389 
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