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ばいんばいん

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第二章

「あーし的には彼氏募集中なのに」
「だからあれよ」
「青葉ちゃんこの前彼氏の前ならブルマ姿になるって言ったでしょ」
「それがかえってなのよ」
「男子連中引かせてるのよ」
「あーし本気だけれど」
 事情がわからないまま言う青葉だった。
「本当にね」
「いや、本当でも何でもよ」
「かえってその姿で前に出られたら」
「我慢出来なくなるっていうのよ」
「キス位ならいいのに」
 青葉は友人達にこう返した。
「それ位なら」
「あのね、男子高校生の欲望甘く見ないの」
「それどれだけ凄いかわかる?」
「もう頭の中いつもそういうことばかりなのよ」
「女の子とどうしたいかばかり考えて」
「もう止まらない、収まらないだから」
 そうした者達だからだというのだ。
「それこそよ」
「青葉ちゃんがブルマ姿なんかで前に出てきたら」
「キス位で止まる筈ないでしょ」
 そのロリ顔ツインテール小柄特に巨乳とここまで揃えばというのだ。
「もうとことんまでいくわよ」
「それこそ何回でもね」
「サルになるわよ、サルに」
「そうなること必定よ」
「じゃあキスで止まるとか」
 それはとだ、青葉は友人達に聞き返した。カラオケボックスのテーブルの上にはマイクだけでなく注文したそれぞれのジュースもある。
「それはなの」
「そこで終わる筈ないでしょ」
「絶対にそこから先に行くわよ」
 その先のことは言うまでもなかったし彼女達も既に言っている。
「何度も何度もね」
「サルにならない筈ないでしょ」
「それで青葉ちゃんがキスまでって言ってるでしょ」
「それだったら」
「うん、あーしもキス以上って言われたら断るよ」
 そこは青葉も言った。
「やっぱりね」
「そうでしょ、それで迫ってきたらどうするの?」
「襲ってきたら」
「その時は」
「自分の身は守らないといけないから」
 青葉の返事は決まっていた、その返事はというと。
「柔道の技使うわ」
「投げるわよね」
「若しくは締めるわよね」
「そうするわよね」
「ええ、そうするわ」
 こう答えた。
「やっぱりね」
「それでよ」
「相手もわかってるのよ」
「だからかえってコクらなくなったの」
「誰だって投げられたくないから」
「青葉ちゃんにね」
「そうなの。けれど投げてもね」
 それでもとも言う青葉だった。
「怪我はさせないわよ」
「いや、投げられる方はそうは思わないから」
「投げられたら痛いしね」
「だからね」
「皆躊躇するのよ」
「そうなのね、けれど中にはそれでもっていう子がいても」
 青葉はそのケースも考えた。 
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