サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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サトシ・ヒカリside
マサラタウンを訪れたサトシとヒカリは
町の風景に目を向けながら
道端を歩いていた。
サトシ:「町の様子を見に来たけど、
マサラタウンだけ人が争ってないな」
ヒカリ:「多分、この町は平和、、。
人が憎しみ合ってない証拠、、、多分」
サトシ:「だといいけど、、、。
まぁ、ここは田舎だもんな」
マサラタウンでは人々の争っている
気配が無かった。と言うよりも
人々は家から出ていない様子であり、
民家に目を向けると窓越しに
挨拶をする住民や手を振る子共の姿が
見られ、サトシ達は歩きがてら
対応していた。
ヒカリ:「ご主人様、どこに向かってるの?」
サトシ:「ん?まぁどこって訳でも無いけど、
ちょっと散歩したくてさ」
ヒカリ:「ご主人様と初めてのお出かけ」
記憶を失ったヒカリにとって
サトシと2人きりになるのはこれが
初めてであり、ヒカリはどこか
嬉しそうだった。
サトシ:「ヒカリ、体は大丈夫か?
記憶を失って、他に異変は無いか?」
ヒカリ:「大丈夫、、。私、元気」
サトシ:「そっか、、。なら良かった」
ヒカリ:「ここがご主人様の町、、。
長閑で平和で、私は好き」
サトシ:「ヒカリは前にも来た事が
あるんだぜ?俺ん家でご飯作って
くれたんだ。覚えてないか?」
ヒカリ:「うん、、思い出せない、、」
サトシ:「そっか、、」
ヒカリ:「ごめんなさいご主人様。
私のせいで、沢山迷惑かけてる」
サトシ:「そんな事は無いさ。
俺が必ずヒカリの記憶を取り戻してやる。
だから何も心配すんなよ」(good)
記憶を思い出せない事に少し落ち込むヒカリ。
サトシは元気づけようと、会話を続けた。
サトシ:「ヒカリは部屋に居る時
何してるんだ?」
ヒカリ:「お風呂に入って、上がったら
ベッドに座って、ボーっとしてるよ」
サトシ:「へ、へぇ〜」
ヒカリ:「たまにポケモンが出てきて、
その時は一緒に遊んであげてる、、。
話かけてくるんだけど、何て言ってるか
わかんないからちょっと寂しい。
でも、そんな時は一緒に歌を歌うの」
サトシ:「そっか♪ならポケモン達も
嬉しいと思うぜ!」
ヒカリ:「あと、絵も描いたりするよ?
みんなの絵とか、ポケモン達の絵も♪
今日もご主人様とお出かけした時に
絵を描こうと思って持ってきた♪」
ヒカリはスケッチブックを取り出した。
サトシ:「絵を描いてんのか。
ちょっと見てもいいか?」
ヒカリ:「、、はい///」
ヒカリはどこか恥ずかしそうにしながら
サトシにスケッチブックを渡した。
サトシ:「どれどれ、、。
おぉ、上手じゃないか!」
スケッチブックに目を通すサトシ。
そこにはサトシを始め研究所のみんなや
ポケモン達の絵がかかれていた。
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