ヘタリア学園
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第八千話 次回と思っていても
第八千話 次回と思っていても
イタリアは観客席から試合を観戦しつつロマーノに言いました。
「出場出来なかったことは残念でもね」
「気は楽かよ」
「そうじゃない?兄ちゃんも」
一緒に観戦しているロマーノに言います。
「かえってね」
「まあそうだな」
ロマーノも否定せずに返しました。
「予選突破が絶対とか優勝とかな」
「プレッシャーだからね」
ここで以前の大会のことを思い出したイタリアでした。
「予選落ちで冷たいお迎えとか」
「空港に誰もいないとか一人とかな」
「そういうのになるからね」
「そういう心配しないってのはいいか?」
「うん、気が楽だよ」
最初から出場しない方がというのです。
「かえってね」
「何かネガティブだなこの野郎」
「けれどプレッシャーはないよ」
最初から出場しない方がです、こんなことを言うイタリアでした。
第八千話 完
2018・6・17
ページ上へ戻る