ドリトル先生と和歌山の海と山
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第十二幕その五
「どうにも」
「そうだね」
先生はお弁当のおかわりを食べています、王子もトミーも執事さんも動物の皆も食べられる人はどんどん食べています。
「僕もそう思うよ」
「実際に速く進んでいるけれどね」
「思っているよりもだね」
「凄くね」
まさにというのです、王子も。
「そう思えるよ」
「そうだよね」
「この調子だとね」
「神戸もね」
「すぐだね、僕達の家は神戸の西の端にあるけれど」
横に長いこの街のです。
「この調子だとね」
「すぐだね」
「うん、そうだね」
「お家に帰ったら」
また言う先生でした。
「お風呂に入るしね」
「それもゆっくりとだね」
「うん、ゆっくりと湯舟に入ってね」
そうしてというのです。
「旅の疲れを取って」
「寝るんだね」
「もう飲むこともね」
お酒が好きな先生もというのです。
「今日はね」
「しないんだ」
「そのつもりだよ」
まさにというのです。
「それで休むよ」
「じゃあ僕もそうしようかな」
「王子もだね」
「うん、今日はお風呂に入ったら」
王子のお家に戻ってです。
「そうしてね」
「ゆっくりと休むね」
「お酒を飲まないでね」
「そういえば最近毎日飲んでるしね」
旅行に行く前からです。
「だから余計にね」
「お酒を飲まない日もだね」
「作ってね」
そうしてというのです。
「肝臓も休めないとね」
「そうだよね」
「さもないとよくないよ」
お身体にというのです。
「そのこともあるしね」
「だから余計にだね」
「今日は飲まないで」
「お風呂に入ったら寝るね」
「そうするよ」
「そうした日があってもいいですよ」
トミーも先生のお言葉に頷いてきました。
「そうしてです」
「身体をいたわるんだね」
「そうしましょう、むしろイギリスにいた時よりもです」
お酒を飲む量はというのです。
「お酒を飲む量は減ってますし」
「そうみたいだね」
「はい」
確かにというのです。
「何しろイギリスにおられた時は朝からビールでしたから」
「お水みたいに飲んでいたね」
「むしろお水は飲まないで」
「ビールと紅茶ばかりだったね」
「それかエールか」
ビールでなければというのです。
「そうした状況だったので」
「その時と比べたらだね」
「お酒を飲む量は減っています」
「そうなんだね」
「休肝日も出来ましたし」
今日はそうなろうというその日もというのです。
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