恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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第六十九話 徐庶、徐州に来るのことその七
「私も。よかったら」
「うん、いいよ」
にこりと笑ってだ。すぐに答える劉備だった。
「一緒にね。仲良くやろう」
「有り難うございます」
「朱里ちゃんと雛里ちゃんのお友達なら大歓迎よ」
劉備はそのにこりとした笑顔でさらに話す。
「皆で楽しくやろうね」
「はい、それでは」
こうしてだ。徐庶は劉備の配下となった。孔明達と共にだ。
その彼女が加わってからだ。張飛がこんなことを言った。
「何か朱里のところは背の低い奴ばかりなのだ」
「御前が言うか?」
関羽は彼女のその言葉に呆れた顔で返す。
「御前も小さいではないか」
「鈴々はあそこまでチビじゃないのだ」
こう言って自分のことは棚に上げる張飛だった。
「だから言ってもいいのだ」
「全然変わらないと思うが」
張飛から見ればだ。まさにそうであった。
「大きさは」
「そうニャ。胸の大きさも同じニャ」
猛獲はそこまで指摘した。
「美衣小さい胸には興味がないニャ」
「胸は小さくても心は大きいのだ」
こう猛獲に返す張飛だった。
「だからそれはいいのだ」
「そうよ。胸は関係ないのよ」
リムルルが張飛につく。
「胸が小さくてもね。別にいいのよ」
「何か最近胸であちこちで話が出ていないか?」
関羽がここでこんなことを言った。
「大きい小さいで。どうなっているのだ」
「それ曹操さんのところで大問題になってるみたいよ」
香澄がこのことを話した。
「もうね。大きい派閥と小さい派閥でね」
「しかも外と中の関係も加わってるのよ」
舞もこのことは知っているのであった。
「ほら、私達ってそれが関係してるじゃない」
「むっ、そういえば」
関羽がここであることに気付いた。それは。
「舞とキングの声は似ているな」
「そうなのだ。そっくりなのだ」
張飛も言う。
「あとナコルルもなのだ」
「ええ、よく言われるわ」
その通りだと述べる舞だった。
「私達ってね。何かっていうと似てるって言われてきたのよ」
「あとマリーもだな」
関羽はさらに話した。
「声が似ている」
「中身もなのだ」
「思えば不思議な話だ」
「全然違う人間の筈なのに妙なのだ」
「それが胸にも関係しているとなると」
関羽は腕を組んで考える。その腕の上に見事な胸が乗る。
「話は複雑になるな」
「ほら、曹操さんのところのあの眼鏡の軍師の娘」
舞は彼女のことを話に出した。
「実際は胸がないそうだけれど」
「そうだな。あの御仁はな」
「実際の胸はないよな」
趙雲も馬超もそれは察していた。
「外はともかくとしてだ」
「中はな」
「胸は外と中があるのよ」
また話すリムルルだった。
「私はどっちもあれだけれどね」
「まあ気にしない気にしない」
ユリがそのリムルルを慰める。
「胸がないこともいいって人もいるしね」
「いるのかな、そうした人って」
「多いわよ、そういう人も」
その辺りは嗜好であった。その相手のだ。
「だからね。別にね」
「気にしたら駄目なの」
「曹操さんのところの猫耳軍師は異常に気にしているけれど」
このことも有名になってしまっているのだった。
「それでもね。胸はね」
「そうだな。気にしては駄目だ」
関羽がこう言って動いただけで彼女の胸が派手に揺れる。
「そんなことよりも大事なことがある」
「愛紗が言っても説得力ないのだ」
「それはどうしてだ?」
「大き過ぎるのだ」
張飛はその派手に揺れるものを見ている。
「桃香お姉ちゃんと一緒なのだ」
「確かにな。愛紗はな」
「大き過ぎるだろ」
それを趙雲と馬超も指摘する。
「私もそれなりに自信があるが」
「あまりにもな」
「何がなのだ?」
やはり自覚のない彼女であった。
きょとんとした顔でだ。周りに問う。
「私は別に」
「まあいいだろう」
キングがここで間に入る。
「とにかく。また一人人材が加わったからな」
「そうだな。いいことだ」
関羽が微笑んでキングの言葉に頷く。
「また我々の層が厚くなった」
「軍師三人よね」
馬岱が言う。
「これってかなり凄いんじゃない?」
「伏龍に鳳雛」
関羽がまた言う。
「そこにもう一人か」
「天下の軍師が三人って。無敵じゃないかな」
馬岱はこうまで評する。
「かなり心強いのは間違いないよ」
「そうね。これから何があってもね」
黄忠も明るい笑みになっている。
「乗り越えられそうね」
「しかも五人の虎がおるぞ」
厳顔はその虎達を見ている。
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