オズのトロット
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第九幕その四
「食べてね」
「バンドもやってるね」
見ればステージもあってそこでノームの人達がギターやベースを弾いてドラムやキーボードで演奏をしていてサックスも吹いています。そして中央ではヴォーカルの人がマイクを手にして歌っています。
「本当に楽しくやってるね」
「皆でね、これからはね」
「これからは?」
「地域の人達とも楽しくね」
そうしてというのです。
「やっていくよ」
「上の人達ともなのね」
「そうだよ」
まさにというのです。
「そうしていくよ」
「その為にもなのね」
「こうしてね」
「一緒にお祝いをしているのね」
「そう、これまでは地上とはね」
「ノームは関わってこなかったわね」
「ラゲドー王は攻めようとしていて」
それで退位させられたのです。
「それはもうしなくなったけれど」
「それでもよね」
「そう、お互い不干渉でね」
「やっていたわね」
「地上は地上、地下は地下でね」
それがこれまでのカリフ王の方針でした。
「オズの国の住人として暮らしていたけれど」
「これからはなのね」
「そう、仲良くね」
種族は違っていてもというのです。
「そうしていくんだ」
「そうなのね」
「勿論ドワーフやダークエルフの人達とも親しくしていくよ」
同じ地下の住人である彼等にもです。
「あの人達ともね」
「皆ともなのね」
「その方がずっといいからね」
「皆と仲良くしている方が」
「だからそちらを選んだんだ」
これからのノームはというのです。
「勿論オズマ姫ともね」
「仲良くなのね」
「そうしていきたいよ」
「わかったわ、じゃあこのことはね」
「オズマ姫にもだね」
「伝えさせてもらうわ」
にこりと笑ってです、トロットはカリフ王に答ました。
「携帯ですぐにもね」
「そうしてくれんだね」
「約束するわね」
こう言って実際にです、トロットは携帯でオズマにカリフ王の今のお話を伝えました、するとオズマもです。
笑顔のメールを送ってきました、トロットはそのメールを見てカリフ王ににこりと笑って言いました。
「わかってくれてるわ」
「それは嬉しいね」
「そうね、じゃあこれからは」
「オズの国のあらゆる人達と仲億していくよ」
「そうしていくのね」
「それも楽しくね」
「じゃあ今はその一歩ね」
トロットはカリフ王にこうも尋ねました。
「そうなるわね」
「そうだね、そしてね」
「そして?」
「いや、君達も食べてくれるかな」
笑ってトロットに言うのでした。
「そして歌って踊ってね」
「あっ、こうして一緒にいるからね」
「例えばこれとかね」
こう言ってバーベキューを出してきました、串に牛肉や玉葱、ピーマンが刺されていて炊かれています。
「食べてくれるかな」
「バーベキューもあるのね」
「他にも一杯あるからね」
「ハンバーガーもあるね」
モジャボロはそのお料理の屋台を見ました。
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