混沌の魔術師と天空の巫女
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第8章 日常編
氷の大陸へ!
俺の言葉に、ここにいるメンバー全員が驚いていた。
「それって・・・」
「一体どういう・・・」
「悪いけど説明する時間は今は無いんだ!!!
速くシャンディー、それとガジルさんとラクサスさんを呼んでくれ!!!!」
俺は急いでそう言う。本当にまずかいからな!!!
「・・・・・・ただ事ではないようだ。急いでラクサス達を呼べ!!!!」
そう言ったのはエルザさんだった。
そして周りにいた人達が慌ててシャンディー達を呼びに行ってくれた。
「ねえ・・・分身コージ・・・。」
「何だ?」
ミントが何か聞きたい様子だ。
「ドラゴンって、マジなの?」
「こんな時、嘘が言えるか。」
「とんでもない相手なの・・・。」
「・・・ああ。」
俺はそう言うしかない。
「・・・・・・。」
「ウェンディ・・・。」
ウェンディが心配そうな顔をしていた。
「お前の力も必要だからな。」
「うん・・・わかったよ。」
俺の言葉にウェンディはそう言う。
「そうだ。防寒着はないですか!!」
俺は大声でそう言う。必要だからな。
10分後・・・
「来てくれましたか。」
ようやくメンバーが集まってくれた。
「本当なのか?」
「ドラゴンがいるってのは?」
ガジルさんとラクサスさんがそう言う。
「じゃないと、他の人なんて呼びませんよ。」
俺はそう答える。
「分身で呼んできた上にこの焦り・・・相当な相手だよ。
多分、エクリプスから来たドラゴンの時よりも・・・強いんでしょ?」
シャンディーがそう言ってきた。
「ああ・・・それに見たら驚くぞ。」
「?」
「んな事はいーからよー!!とっと行こうぜ!!!
分身で呼んできたっつーと、本物のコージがヤバいんだろ。」
「・・・はい。」
ナツさんの言葉に俺はそう言う。
「うぅ~・・・ラクサス・・・!!!!」
フリードさんが涙を流してラクサスさんの名前を呼んでる・・・。
「仕方ねーだろフリード。」
「相手がドラゴンじゃあ、あたし達が足手まといよ。」
ビックスローさんとエバーグリーンさんがフリードさんを説得させる。
「なーに、ドラゴン退治に行くだけだ。ちったぁ、待ってろ。」
ラクサスさんがそう言う。
「ガジル。」
「んぁ?」
「・・・・・・気を付けてね。」
「はん!何言ってんだぁ。」
レビィさんとガジルさんはそんな感じ・・・。
「分身だけど、本体に言っておいて。」
「言いたい事はわかってるよシャルル。」
シャルルが言う事は俺はわかっている。
ウェンディの事、なんだろ?
「早く帰って来てよ~。」
ミントがそう言う。
「頑張って、ナツー!」
「おうよ!!!」
ハッピーとナツさんもこんな感じだった。
「で、どうやって俺達全員を連れて行くんだ?」
ラクサスさんがそう言う。
「僕が変身といても良いけど?」
「ジャンディー、それはまだダメだよ。」
シャンディーの言葉にウェンディがそう言う。
「大丈夫。ちゃんと用意していたから。」
俺はそう言う。
ドンッ!
「ようやく集まったか!!」
「ああ。」
別の闇分身がやって来た。あるモノを掴んで。
「妖精の球?」
シャンディーがそう言う。
ただ、妖精の球には、1つの穴が開いてある。
「おいまさか・・・」
「これに入るのか・・・?」
ラクサスさんとガジルさんがそう言う。
「そうです。」
「ここから本体がいるまでの距離は長い。
闇分身である俺達じゃあ光速の速さは出ない。」
「それでも魔道四輪よりも速い。
ナツさん達がこの中に入って、俺達2人で持って飛んでいく。」
「これしか今はないんだ。」
俺達はそう説明をする。
「ほら!速く乗って!!!!」
「時間がないから!!!!」
「おわぁっ!!?」
俺達は強引にナツさん達を妖精の球に入れた。
「それじゃあ・・・」
「おい、ちょ・・・」
「待ちやがれ・・・」
「行きます!!!!」
ビュン!!!!
「うおおおおっ、うぷっ。」
「うげぇ・・・。」
「っ!!」
「何コレ・・・おぇ・・・。」
「ちょ、ちょっと、皆さん!!?」
何人か酔っちゃったけど・・・今はそれどころじゃない!!!!
「「急ぐよ!!!!」」
俺達は全速力で急いだのだった。
「大丈夫・・・かな・・・?」
「信じるしかあるまい。」
「漢ーーーー!!!本当は俺も行きたかった!!!!」
「あんた、少しうるさい。」
「ラクサス~!!」
「帰って来るから心配するなよ。」
残されたメンバー達はそんな事を言っていた。
「「着きました!!!」」
俺達は目的地の氷の大陸に到着した。
「さ、寒ぃ・・・おえぇ・・・。」
「寒過ぎだろ・・・うぇぷ・・・。」
「確かにな・・・うっ・・・。」
「気持ち悪ぃ・・・おえー・・・。」
「さ、寒いよぉ・・・。」
俺達は急いで防寒着を着た。酔いの方は・・・・・・知らん。
「ふぃー・・・ようやく落ち着いたよ。」
「つーか本当に寒ぃなーあ。」
「ですね・・・・・・。」
「ナツが寒いって言うとは・・・。」
「あの火竜がな・・・。」
皆それぞれ思った事を言う。しかし・・・ナツさんが寒いと言うとは・・・。
驚くのも無理はないけど。
「さあ、ここからも大変だ。」
「本体のいる所まで真っ直ぐ進むけど、
氷柱みたいなモンも飛んでくるからね。」
俺達はそう言う。
「「それ!ダークカッター!!」」
俺達は闇を腕に纏い、それを手刀に構え、
下の氷をここにいる全員より少し高めで、
厚さもかなりのモノにした、氷の壁を作った。
「これを押しながら行きましょう。」
「氷柱が飛んできても心配ないから。」
「マジでか。」
「ま、仕方ねえか。」
全員、俺の言葉に従って、氷の壁を押しながら進む事になった。
ゴオォ・・・ゴオォ・・・
「まだなのか?」
「結構距離があるんだね。」
かなりの時間になったけど、まだ目的の場所についていない。
「本当なら、下の氷を大きく斬って休憩したいけど・・・」
「本体が心配なんだ、マジで。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・だったら速く行くか!」
俺達の言葉にナツさんがそう言う。
ウェンディは心配そうな顔をしている。
「けど、飯は食っておいてよ?」
「戦う事になるからな。」
俺達はそう言う。
幸いにも、この氷の壁のおかげで吹雪も少しは防げて、
全員でこの氷の壁を押していたが、
戦いの事を考え、俺達闇分身2人と他2人が押している。
他2人の方は交代ごとに入れ替わっている。
今はラクサスさんとシャンディーが押している。
「つーか今思ったんだが。」
「「?」」
「相手をするドラゴンはやっぱ氷のドラゴンか?」
「そうですが・・・」
「エクリプスの時みたいなただドラゴンじゃありませんよ。」
ラクサスさんの言葉に俺達はそう言う。
「どういう事?」
「見れば驚くぞ。」
シャンディーの言葉に俺がそう言う。
「おーい、どこまで行ったか確認してみるよ。」
「わかった。」
右の俺がそう言い、左の俺はそう言う。
「っ!見えて来たぞ!!」
俺は目的の場所が見えてそう言う。
あの大きな穴である。
「もう少しで着くよ!!」
「急ぐよ!!!」
「ああ。」
「わかったよー!!!」
俺達は頑張って行くのだった。
「ここだ。」
俺達は目的地である大きな穴に着いた。
「で、本当のコージはどこだ?」
「まさかこの穴の中か?吹雪がくる原因の?」
ラクサスさんとガジルさんがそう言う。
「いや・・・今は入らない方がいいと思いますが・・・」
「どうした?」
「ここで戦いが始まったのですが・・・」
「ん?」
「静か過ぎるんだ・・・終わったとは思えないし・・・」
周りを見ても、戦いの跡もない。
それもあのドラゴンのせいで消されたのか・・・?
「つまり本物のコージが居ないって事?」
「まぁ、それもだ。」
「戦う予定のドラゴンもか?」
「はい。」
俺達はそう言う。
「ムガ!!ムガガ!!!」
「ちょっと静かにしてください!!」
俺はナツさんの口を押さえていた。
勝手に大声を出してドラゴンが出ては困るからだ。
「兎に角、まずは本体を探す事が最優先です。」
「とはいえ、何も手掛かりがないんじゃあなぁ。」
俺の言葉にガジルさんがそう言う。
「あれ?」
「どうしたウェンディ?」
「こんな所に氷の山があるよ。」
「山?」
山は無い筈だが・・・吹雪で少し見えずらい・・・。
「変わった形みたいだけど・・・」
「うーん・・・?」
ウェンディが言っていた山をよく見てみた。
「っ!?」
「どうしたの?」
「違うぞウェンディ・・・・・・これ山じゃない・・・」
「え?」
「吹雪で見えづらかったけど・・・」
「間違いねえよ・・・・・・これ・・・」
「「俺の本体が氷漬けにされている!!!!」」
「「「「「!!?」」」」」
見えたのは、凍り付いたドラゴンの姿になっている、俺の本体だった。
後書き
どうも、白鋼です。ようやく出す事が出来ました。
氷漬けにされてコージの運命は如何に・・・!?
次回は来月出す事にしました。
行進が遅くなってしまう事をお許しください。
お楽しみに!!
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