サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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トキワの森にて
ヒロシ:「サトシ!しっかりしろ!」
タケシ:「サトシ!」
サトシ:「、、う、、、」
ヒカリ:「ご主人様!」(揺さぶり)
タケシ:「ヒカリ!揺らし過ぎだ!」
サトシ:「っ、、、みんな、、」
ヒロシ:「サトシ、、目を覚ましたか」
サトシが目を覚ますと、そこには
アークの超能力で駆けつけた
ヒロシ達がおり、サトシはゆっくりと
体を起こした。
サトシ:「俺、寝てたのか、、そうだシンジ!」
見渡すもそこにシンジやワタル達の
姿は無く、サトシの目に映ったのは
ヒロシ達と、地面に滲んだ血のような
痕跡だけだった。
サトシ:「嘘だ、、シンジ、、シンジぃぃ!」
ヒロシ:「サトシ!」
ヒカリ:「ご主人様、、」
タケシ:「落ち着けサトシ!!どういう事だ!
俺達が来る前に何があった!」
滲んだ地面を見つめ取り乱したサトシは、
ヒロシ達に全てを話した。
ヒロシ達:「ワタルさん達がシンジを、、」
タケシ:「それは、確かなのか?」
サトシ:「、、あぁ。その後は
覚えてないけど、ワタルさん達は多分
シンジを始末した後、
メガヤンマの回収に行ったはずだ」
タケシ:「なら、まだここら辺に
いるはずだな」
ヒロシ:「いや、以前カツラさんが
ここで使ってたこのノートパソコンには
生命反応が見当たらない。
もう引き上げたみたいだ」
タケシ:「シルフに戻ったのか、、」
ヒカリ:「、、あっ」
ヒカリがふと空を見上げると、
そこには立体映像が映し出された。
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ナツメ:「共に生きる全ての者よ。
新たな時代を歩む為、次なる導きを示す」
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サトシ:「ナツメさん、、、」
タケシ:「立体映像、、もしかして
次の作戦を開始するつもりか!」
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ナツメ:「新たな時代を迎える中、
世は人々の争いが後を絶たない、、。
このままでは、自由の中で人々が
平和を手にする事は出来ないであろう。
だが、憎しみもまた人が持つ
あるがままの心。真の自由と平和を
求めるのであれば、憎しみの感情を
抑える必要は無い。そこで、次なる
導きを皆に示す」
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サトシ:「!!」
タケシ:「ナツメさん、、次は何をする気だ!」
ヒロシ:「、、、」
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ナツメ:「これより、真の自由と平和を
確率する為、皆には争いが終わるまで
争ってもらう。我が社が開発したこの、
人間用モンスターボールで」
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サトシ:「なっ!!」
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ナツメ:「真の平和は憎しみを超えた
先にある。誰かを憎み、その存在を消す事で
己の平和は確率される。その為には争う事が
必要であり、避けては通れぬ道なのだ。
争え!時代に選ばれし者達よ!
この生存競争で生き残り、我らと共に
平和の地を歩むのだ!!」
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サトシ:「、、ナツメさん、、、」
タケシ:「何て事だ、、これじゃあ
戦争と変わらないじゃないか、、」
ヒロシ:「くっ!!」
(人に自由を与え解放された欲望に
つけ込み互いに潰し合いをさせる!
これがカントー新時代の狙いだったのか!!)
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ナツメ:「人間用モンスターボールは
10分後に全国へ配布する。
期間は5日間。それまでに皆、
己の憎しみを消化せよ。憎しみを超えた
その先には、真の平和がある。それでは、
皆の健闘を祈る」
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立体映像はここで途切れた。
サトシ:「、、、」
タケシ:「どうする!今の話が本当なら、
全ての街が危険地帯になるぞ!!」
ヒロシ:「街だけじゃない、、。
外に出た瞬間、1人ひとりの身が危険に
晒される、、。とにかく研究所に戻ろう」
タケシ:「そうだな!」
ヒカリ:「ご主人、、戻りましょう?」
サトシ達はアークのテレポートで
研究所に戻った。
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