オズのトロット
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第七幕その五
「凄く気前がいいんだ」
「そうなの、この人達もね」
「気前がいいんですね」
「そうした人達なのよ」
トロットは笑顔でカルロスにお話しました。
「オズの国の人達だからね」
「オズの国の人達だからですか」
「皆とてもね」
「もの惜しみしないんですね」
「こうした時はね」
「それで、ですね」
「今から皆で食べて欲しいんだ」
また言ってきたドウ一世でした。
「お菓子に果物にね」
「ジュースをですね」
「そして私達からもプレゼントを渡すからね」
「どんなプレゼントかな」
「楽しみだね」
ジョージとカルロスが笑顔でお話しました、プレゼントのことについて。
「お菓子と果物があるけれど」
「それかな」
「これからのパーティーも楽しみだし」
「どんなパーティーか」
ナターシャと恵梨香も二人でお話をしました。
「お菓子も果物もジュースも楽しみだし」
「そちらもどんなものかしら」
「私とブルーインは食べないし飲まないがね」
ここでこう言ったドウ一世でした。
「こうした身体だからね」
「ジンジャーブレッドやゴムの身体だから」
「そう、私達は食べないけれど」
それでもというのです。
「君達は楽しんでね」
「パーティーの席にはいるからね」
ブルーインが笑ってお話してきました。
「一緒に楽しむことは出来るよ」
「それじゃあ」
「今からね」
こうお話してです、そしてでした。
皆で笑顔でパーティーをはじめました、皆は食堂に移動してそうしてでした。そこでクッキーやチョコレート、ケーキにプリン、キャンディやアイスクリームやキャラメルとあらゆるお菓子が揃っているテーブルを前にして皆でパーティーを楽しみだしました。
勿論果物やジュースもあります、モジャボロはその果物の中に青や紫の林檎があるのを見て言いました。
「林檎もあるんだね」
「勿論だよ」
ドウ一世がモジャボロに笑顔で答えました。
「モジャボロ君が大好きなのは知ってるからね」
「だからだね」
「容易しておいたよ」
「アップルパイとアップルティーもあるし」
そういったものも見て笑顔になるモジャボロでした。
「いいね」
「他のお菓子や果物も楽しんでくれれるね」
「そうさせてもらうよ」
こう言うのでした、そしてです。
教授もです、メロンと見て言うのでした。
「実にいいメロンだね」
「そうだよね」
チェラブがその青や紫のメロンを見て教授に応えます。
「よく熟れていて大きくてね」
「このメロンの上にアイスクリームを乗せて」
そうしてというのです、半分に切ったメロンを食べながら。
「ブランデーも入れて食べるんだ」
「ブランデー?」
「そう、ノンアルコールのブランデーもあるからね」
オズの国にはというのです。
「そちらも楽しむといいよ」
「そんな食べ方もあるんだ」
「メロンにはね」
「じゃあ僕もやってみようかな」
「是非やってみるといいよ」
実際にメロンの上にアイスクリームを乗せてブランデーも入れてそのうえで食べはじめる教授でした。
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