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転生貴族の銀河

作者:ドンコ
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第三十四話

軍務尚書の席はコの字で全体が見える席だ、両脇の一番前には統帥本部総長と宇宙艦隊司令長官が座っているが、危険で会議が遅延する事を考え隣に座らせる。

「それで、他に何を考えている」

「侵攻は正規艦隊17の艦隊にイゼルローン方面軍から5個艦隊に承認されていない2個艦隊を進攻させます、侵攻するルートは幾つかあります」

「で!統帥本部総長はこの作戦には?」

「聞いて見ない事には答えられんが、ロルフ・イゼルローン方面軍総司令官話してくれ」

宇宙艦隊司令長官ミュッケンベルガー元帥は!

「言え」

目力が凄く、他の将官は緊張していた。


「ならば、フェザーンに5個艦隊、これは正規艦隊では無く非正規艦隊を5個艦隊です。
それで、自由惑星同盟軍から数個艦隊を戦線から離せるのです」

「反乱軍に対して何故その呼称を?」

「いい加減に認めないさい。敵を見ないで何を見るんのか、どれだけの期間を戦争に使っているのだ分かるか。
戦闘を舐めるなよ卿等。
良いか、敵を敵と認めろそれが出来ない者はこの場から出て行け」
ロルフは席に座り、目を瞑り待っていた。

「その通りだ。シューロック艦隊司令官だ、私は敵を対等に見て戦う、老練なロボスにビュコック司令がいる彼らは敵として認めて戦わなければ被害が大きくなるぞ。」

「その通りだ。我が宇宙艦隊は敵を侮る事はしない」

「司令長官の言う通りだ。敵を同等と認めて戦う」

「では、フェザーンにはガイエスブルグ要塞を同行させる。
で!イゼルローン方面軍には16個艦隊に他に7個艦隊だ。プラネート自体はそのまま移動し進行するがイゼルローン要塞には5個艦隊を置いておく、駐留艦隊が一つで五個艦隊を何時でも出撃できるようにして置く。
何か有れば直ぐに帝国領の安全や進攻作戦に投入する」

「成る程な、それで今のところはそれで統帥本部は理解する。その後は」

「はい、プラネート自体を核に進攻します。装甲擲弾兵は各星系を平定します、食料や医薬品を補給し民心には安定した生活を送らせます。
それで一応は民心に我ら帝国軍が安全で安心できる存在と認識させる事。
貴族は同盟市民に関して絶対に手を出させません、同盟領には貴族に貴族の私兵は絶対に入れませんそこでだイゼルローン要塞に駐留する艦隊は貴族の艦隊等が来た時には追い返して欲しい、陛下には事前に話をしてこの作戦が発動した時に勅令が発せられるのは決まっている」

「分かったが、その後は?」

「ハイネセンまで進攻します。艦隊には無人艦隊が有りますので最悪は無人艦隊を敵軍に突入させます。
数では我が軍が上です、この作戦は如何に兵士の帰還者の人数を一人でも多く連れ帰る作戦です。
艦隊等兵士の命に比べれば何でもないのです」

ロルフは全員を見渡し

「この進攻作戦は一人でも多くの兵士を家族に返すのが基本理念です。
宜しいか、兵士はただの数では無い、兵士一人一人に家族がいる全員に家族がいるのです」

全員を見渡すと視線が集まり次の言葉を待っている。

「兵士は消耗品では無い、命ある人間で人生もあるのだ。それを我らは数としてしか見ていなかったが今からそれは止めて欲しい。
何よりもこのまま行けば帝国だけでは無く、人類が滅んでしまう可能性が有る事に気付いて欲しいのだ。
人類の数は減少している、今は気にもしていないが地方だけでは無く女性が結婚できない女性が大勢いるのです。
戦争で毎年100万人男性が亡くなり、十年で1000万人が亡くなる分かりますか?

この過去30年でどれだけの男性が亡くなったか!

息子が居なくなり、後継者が居ない家庭がどれだけあるかが?

自分は貴族として当主の跡継ぎとして生きて来たがだ、幼い頃に家を抜け出して大事な息子達を全員無くした女性が泣いていたのを見て・知って・調べ・確認した.....

結果は、この過去30年で5,700万人が戦争で亡くなり、そして家族の崩壊そして帝国領の人口の減少だ」

「ロルフ、それは本当か?」

「司令長官.....本当です、半数以上が貴族の馬鹿共の為に無駄に亡くなりました」

会議室の全員が知らなかった、過去の今の話を呆然と聞き入っていた。

「今迄は知らなかったで済みますが、これからは今の言葉を考えて下さい...
お願いする。」
ロルフは深く頭を下げた。



 
 

 
後書き
仕事で災害にあった方がでてしまいました。

それの対応で自分も暫くは投稿出来なくなりそうですので再開まで時間を下さい。 
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