オズのトロット
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第六幕その七
「実際にね」
「本当にマチュピチュみたいですね」
外の世界の遺跡みたいだというのです。
「あの街は」
「そうでしょ、オズの国らしい街でしょ」
「とても不思議な街ですね」
実際にこう答えたカルロスでした。
「この目で見ると本当に思いました」
「これがハイランドってことよ」
「そういうことなんですね」
「山ばかりのお国だから」
「皆も山に住んでいてですね」
「山を田畑にもしてね」
そうしてというのです。
「街もああしてなのよ」
「築いているんですね」
「それがハイランドなのよ、それとね」
さらにお話するトロットでした。
「今ここは普通の道だけれど」
「もうすぐ前が森になっていますね」
皆が今いる道の周りは野原になっています、紫の草花達がとても可愛らしくて奇麗な姿を見せています。
「それで、ですね」
「そう、田畑や街や村になっていない山はね」
「野原か森ですね」
「そうなっているの」
「そうした山の方がずっと多いかな」
キャプテンも笑顔でカルロス達にお話します。
「むしろ」
「そういえばそうですね」
「周りの山もかなりそうですね」
「紫の山ばかりです」
「所々野原も見えますし」
「奇麗ですね」
「そうだよ、自然がそのままあるんだ」
人が住んでいたり耕していたりしていない山々はというのです。
「ああしてね」
「それじゃあですね」
「僕達も今からですね」
「そうした場所に入って」
「そしてですね」
「山の自然を見ていくんですね」
「そうなるよ、それとね」
さらに言うキャプテンでした。
「今日のお昼は多分ね」
「山の幸を食べるわ」
トロットもお話します。
「そちらをね」
「はい、それじゃあですね」
「お昼になればですね」
「森の中で沢山の山の幸を手に入れて」
「そうして食べる」
「そうするんですね」
「その予定よ」
こう五人に答えるのでした。
「その時を待ってね」
「わかりました」
五人は笑顔で答えました、そうして森の中に入ってでした。皆は一緒にお昼まで歩いていきました。
そしてお昼になるとです、トロットはその場に立ち止まってそのうえで皆にこう言ったのでした。
「じゃあ今からね」
「はい、お昼ですね」
「周りからお昼御飯を採ってですね」
「そうして食べるんですね」
「皆で仲良く」
「そうするんですね」
「そうしましょう」
是非にと言うのでした。
「これからね」
「ほら、ちょっと周りを見るとね」
モジャボロが皆に言いました。
「果物の木が一杯あるね」
「はい、林檎に梨に柿に桃に」
「下には苺や西瓜までありますね」
「オレンジも一杯実ってますし」
「葡萄もありますね」
「何か凄い一杯ありますね」
「果物とね」
モジャボロはバナナの木を見つつさらにお話をしました。
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