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MS Operative Theory

作者:ユリス
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技術解説
  センサーシステム②


——MS、MA用メイン・カメラ——

 文字通りMSの「眼」に相当するのが、モノアイやデュアルセンサーに代表されるメイン・カメラである。機体各所に装備されている補助カメラと異なり、外部映像の認識や光学デバイスとしてだけでなく、赤外線/レーザー送受信機能や照準装置としての機能も併せ持っている場合が多い。

■モノアイ

 1基で複数の機能を持つ、マルチパーパス仕様となっている。頭部を旋回させなくとも、広範囲に亘る視界を確保できる。グリプス戦役期でも、一部のMSや可変MS、可変MAに使用されている。

■デュアルセンサー
 ひとつの機能に特化した複数のセンサーを分散した配置したタイプで、立体視能力に優れる。メイン・カメラは頭頂部に設置される場合が多い。ガンダム系MSの標準的なセンサー・システムであった。

■ハイブリット・デュアルセンサー

▼クロスボーン・バンガード

 モノアイとデュアルセンサーの特性を併せ持つ複合機能型で、モノアイの数倍の性能を持つとされる。特に立体に対して高い解析能力を持つといわれ、U.C.0100以降の主流となっていった。

▼ベスパ

 ベスパ製MSが装備する複合機能型で、保護シャッターを標準装備する。単眼式はマルチセンサーと呼ばれる。


——補助、特別仕様センサー——

 MSやMAには、メイン・カメラがフォローしない範囲を探査するために、特殊な機能を持つ補助センサーを並列装備することで機能の拡大を目指したものである。一方でモノアイのようにメイン・カメラや主要センサーの複合機能化、性能向上が図られた例も見られる。

■サブセンサー

 全天周囲モニターなどの新型モニタリング・システムの普及に伴い、特にU.C.0080からU.C.0090年代にかけて、補助センサーの大型化が進んだ。それ以外にレーダーや標準センサーの大型化が行われた例も見られた。

▼RMS-106(ハイザック)

 バックパックの放熱フィンの先端部にサブセンサーを装備する。放熱フィンとセンサーの組み合わせは、PMX-003(ジ・O)でも見られた。

▼RX-93(νガンダム)

 左胸部に、レーザーセンサーと精密照準センサーの機能を持つ複合型デバイスが搭載されている。ハイエンド機ならではのセンサーである。

■特殊センサー

 U.C.0080年代になるとMSの汎用化が顕著になったが、一方で特定の対象を知覚するためや、特殊機能を持つセンサー類を装備する機体も多数が開発された。RGM-79Q(ジム・クゥエル)のように対人センサーを強化した機体などが知られる。

▼RX-78-2(ガンダム)

 頭部に集音用のマイクを搭載している。音声用のセンサーはMSでは珍しい装備といえる。

▼RX-79[G]Ez-8(ガンダムEz-8)

 12.7mmバルカンとセンサーが一体になったセンサーポッドを胸部に装備していた。

▼XM-03(エビル・S)

 右肩に射出式の偵察ポッドを装備している。MS本体のセンサー機能と合わせ、高い索敵範囲を有する。


——センサー機能を強化した偵察用MS——

 多様特化するMSの中にあって、偵察用に開発されたMSもわずかではあるが存在する。最初期の機体としてMS-06E(強行偵察型ザク)が知られる。このタイプの機体は、グリプス戦役期や第一次ネオ・ジオン戦争期でいくつかのタイプが確認され、早期警戒などで活躍した。

■PMX-002(ポリノーク・サマーン)

 ティターンズのパプテマス・シロッコ大尉が開発した機体。頭部に高性能センサーを搭載し、高い索敵能力を誇った。また、兵装も充実していた。

■RMS-119(アイザック)

 索敵や偵察を目的に開発されたハイザックのバリエーション。頭部の巨大なレドームが特徴である。U.C.0088、アフリカ大陸で確認されている。



補足事項

——究極のセンサー、サイコミュ——

 一般人を遥かに超える知覚能力を持つニュータイプは、MSのセンサーに頼ることなく敵を察知するといわれる。これはニュータイプの突出した能力が一種の「生体センサー」になっているためと考えられる。また、ファンネルなどのサイコミュ式攻撃端末を介して周囲の状況を把握するといわれる。

 
 

 
後書き
次回 通信システム 
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