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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第8章 日常編
  毒の島

朝・・・



「う~ん!今日もいい天気だ!!」

天気のいい朝の光は俺にとってはとても良い食事になる。
俺にとってこれはよくある事だけどな。

「さーって!行って見ようか、毒の島!!!」

俺はそう言い、(エーラ)を出し、飛んで行った。














































「あれか・・・。」

俺が目に見えた光景は、1つの島があるが、
全体が紫色の霧に覆われていた。これが毒の霧なのだろう。

「(う~ん・・・どうしようか・・・。)」

考えてみたら、この霧の毒を進むか決めていない。
直接行こうとすればいけなくもないが・・・・・・。

「(身体の()()はまだ何とか出来るが・・・
 皮膚と目が問題だな・・・。)」

外面の問題があった。内面はある理由があるので大丈夫だ。

「(やっぱ、念には念を入れよ。)妖精の球(フェアリースフィア)。」

俺は妖精の球(フェアリースフィア)で自分を囲む。

「行くぜ、毒の島!!!」

そしてそのまま、毒の島へ進んだ。
































「うわぁ・・・・・・。」

島について俺の一言はこれだ。
何故なら、着いてみた光景がなぁ・・・・・・。

「酷いな、これは・・・」

草や木は当然枯れて、ここも毒の霧で覆われており、
土も紫色、人が住める場所じゃない。

「(本当にこんな島に生物がいるのかな・・・?)」

俺は心の中でそんな疑問を持つのだった。

「(兎に角、探索してみよう。)」

俺はこの場から移動するのだった。


































「これは・・・!!!」

俺はあるモノを見た。人間の死体だ。

「(話に聞いていた調査隊か!)」

俺はそれを思い出す。

「(全員死んでいる・・・けど・・・)」

俺は疑問に思う事があった。

「(何か、物理的に壊されているぞ、このマスク。)」

俺は遺体に装備しているマスクを見てそう言う。
明らかに殴られたような跡がマスクに残っていた。

「(やっぱり生物はいるのか!!!!)」

俺はそう結論した・・・・・・































その時・・・!!!!

「っ!!!!」


ドン!!!!



突然、岩が飛んできた。

「そこか!!!!」

俺は飛んできた方を見た。

「ウホッ!」

「バルカン!!?」

岩を投げてきたのはバルカンだった。

「さっそく対応生物が出て来たか!!!!」

俺は構える。恐らく1匹だけじゃないはずだ。

「ウホ!!」

「ウホ、ウホ!!!」

何匹か出てきやがった!!!

「ウ~~~ホォ~~~~!!!!」

「うわぁっ!!!!」

バルカンが濃い紫色の息を俺に向かって吹きかけて来た。


ドロ、ドロォ・・・


「げっ!!!」

妖精の球(フェアリースフィア)が息で溶けている!!?

妖精の球(フェアリースフィア)!!!!」

俺は溶けている妖精の球(フェアリースフィア)の内側に、
妖精の球(フェアリースフィア)を2重で囲った。

「(妖精の球(フェアリースフィア)の中じゃあ攻撃はできる魔法は
 限られているけど、これなら倒せる!!!!)」

俺は心の中でそう言い、唱えた。

悪魔の法律(グリモアロウ)!!!」

その言葉と同時に下から黒いオーラが出現した。
ただし、天狼島で出したハデスの時みたいに、
島全体ではなく、ここにいるバルカン全員がいる範囲にした。

「悪魔の審判を受けろ!!!!」

大量の闇がバルカンを襲う。

「「「「「「ウホーーーーーーーーーーーー!!!!!」」」」」」

多くのバルカン達が倒れて行く。隠れていた奴もいたか。

「ここまでにしておくか。一応この島の生物の調査もしないといけないし。」

俺はそう言い、悪魔の法律(グリモアロウ)をやめた。

「(けど、また襲われても困るから、空から見る事にしよう。)」

俺はそう決め、(エーラ)を出し、飛んだ。































数日後・・・


「やれやれ・・・こんなに長くなっちまうなんて・・・」

俺は毒の島から離れた空の上でそう言った。
あの後、バルカン以外の生物の調査もした為、
予定より長くなってしまったからだ。

「(バルカンに蛇に蜥蜴、ネズミに海の魚、
 さらに植物までも、調べる事になったよ・・・・・・。)」

俺は心の中でそう思うのだった。
ただ色々と分かった事があった。
この島にいるネズミや花や草などを食べた事で、
バルカンや蛇などは、これを摂取し続けたため、
この島の毒の耐性が付いたことが分かった。
魚は毒の島の海から約100メートルくらいまでが毒が混ざっており、
それにより、耐性が付いたと考えられる。

「(ま、詳しい事は魚を持ち帰って、評議院に調べてもらうとするか。
 で、本題は・・・・・・)」

あの島が毒で覆われた原因・・・。

「(島の中心、監獄がある場所まで行くしかないか!!!!)」

俺はそう決めるのだった。
島の中心へ行けば行くほど毒の霧が濃くなっている。
つまり、そこに原因があるという訳だ。

「行くぜ!!!!」

調べる事はもう調べたから、これを最後にこの依頼を終わらせるぜ!!!!






































「見えたぜ。」

俺は妖精の球(フェアリースフィア)を囲み、ようやく、
この島の中心の監獄である建物の(あと)を見つけた。
建物は殆どが壊されて、毒の霧も濃かった。

「(進んでみるか。)」

俺はそう決め、念の為に妖精の球(フェアリースフィア)を3重に囲っておいた。

「(行くぜ。)」

俺は前に進んだ。






















そして、数分後・・・



「っ!!?あれは・・・!!!!」

俺は目の前の光景に驚いた。巨大な紫色の魔水晶(ラクリマ)があった。
さらに、周りにもたくさんあった。

「!!!」

さらに驚く事に、紫色の魔水晶(ラクリマ)のヒビから、
紫色の霧が出ていた。

「これが、毒の島になった原因・・・!!!!」

俺はそれに驚くしかなかった。

「(兎に角・・・1つ持ち帰って、調べて貰った方が良いかもな。)」

俺はそう思いつき、適度な大きさの紫色の魔水晶(ラクリマ)を探し、
良さそうなものが見つかり、妖精の球(フェアリースフィア)で囲み、持ち帰る事にした。




































「こんな所かな?」

俺は毒の島から出て、毒の島に入る初日の古い港にいた。
妖精の球(フェアリースフィア)で囲っておいた紫色の魔水晶(ラクリマ)
毒の島にあった草や花、そして生物の事を書いたメモを纏めていた。
ついでに、毒の島の海に生息している魚を1匹を連れて行く事にした。

「これだけあれば十分だな。連絡をしよう。」

俺はそう言い、連絡用魔水晶(ラクリマ)で評議員のラハールさんに連絡した。

「ラハールさん、コージです。」

『おおっ、君か!大丈夫だったか?』

ラハールさんが俺を見て驚き、そう言う。

「大丈夫です。島にあった草なども持ち帰ります。
 そちらで一応準備してほしいので、連絡を。
 それと生物調査の紙も渡します。」

『おお!それはありがたい。すぐに来るのか?』

「はい。」

『わかった。私は議員を呼び準備をすぐにする。』

「わかりました。それでは切ります。」

俺はそう言い、通信を切った。

「さあ!評議員まで!!!Let’s Go!!!!」

俺はそう言い、(エーラ)を出し、光速の速さで飛んで行った。 
 

 
後書き
どうも、白鋼です!!
予定より少し遅くなってしまいました。
2つ目の依頼、『毒の島の調査』一気に終わりました。
生物や植物などを1つ1つ調べた為、数日もかかったのです。
この数日、ナツ達の方は星霊達をどうにかしていたのです。
次出すのはゴールデンウィーク明けの予定です。
遅くなってしまう事をお許しください。
次回もお楽しみに!! 
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